http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/855.html
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以下に記する抗インフルエンザウイルス薬タミフルに関する内容は、ＮＨＫＢＳ１で今朝放送された英国「ＢＢＣニュース」で報じられたものに基づくものである。
［概要］
（前説）
● タミフルのインフルエンザ症状緩和効果については、一般的な解熱鎮痛剤と変わらないだろうとする新たな研究結果が発表された。
● この研究結果は、大流行に備え巨額を投じてタミフルを備蓄した英国政府の決定に疑問を呈するものである。
● タミフルのメーカーであるロシュ社は、研究の分析には問題があると反論している。
（レポート）
● ０９年に豚インフルエンザが流行したとき大量のタミフルが備蓄された。タミフルは抗ウイルス剤で症状を緩和してくれるはずだが、５年間の研究であらゆる臨床実験データの入手を試みた研究者は、タミフルには効果がないと主張している。
● 世界的な医療研究ネットワーク「コクランコラボレーション」は、タミフルの服用で症状が半日程度（０．７日）短くなるとし、一般的な解熱鎮痛剤パラセタモールとあまり変わらないだろうと説明。
● 入院や合併症の発生が減るというきちんとした証拠はなく、吐き気や嘔吐などの副作用が増えるリスクがある。
● 合併症の減少という明確な恩恵がなければ、むしろ健康に害を及ぼす。高齢者や子どもの服用は極めて問題である。
● この研究結果は、ロシュが資金を出して行われたノッティンガム大学の研究結果とは一致していない。ノッティンガム大学の研究では、世界の入院例３万件を調べ、早い段階で服用することで死亡リスクが半分になったことが明らかになったとされている。
● ロシュは、ＷＨＯや米国や欧州諸国がタミフルを推奨するのはもっともだと言っている。取材に応じたロシュの関係者は、「彼らの意見は一致している。多くの専門家が我々のデータを検証し、ときには死者も出る深刻な感染に対して高い効果があるということで、我々と同じ意見を持っている」と語った。
● ロシュはタミフルで巨額の利益を上げてきた。しかし、タミフルは、製薬業界の秘密主義の象徴だという批判もある。一部の製薬会社が薬剤を良く見せるために、臨床実験のデータを選んで公開しているという批判である。
● 英国の保健大臣は、製薬会社がデータを公開しないのは心配だと語っている。英国政府は、年末までに備蓄を交信するかどうかを決定しなければならない。
※ ＢＢＣサイトに掲載されている関連英文記事
「Tamiflu: Millions wasted on flu drug, claims major report」
http://www.bbc.com/news/health-26954482
※ 参考資料
「抗インフルエンザウイルス薬について」（厚生労働省）
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002n2pk-att/2r9852000002n2r1.pdf
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抗インフル薬タミフル「効果は限定的」 英医学誌など［朝日新聞］
2014年4月11日05時44分
英医学誌ＢＭＪと世界の臨床試験を検証する国際チーム「コクラン」は１０日、抗インフルエンザ薬タミフルを服用しても効果は限定的として、服用基準の見直しを世界各国の政府機関に求める声明を出した。
英オックスフォード大のグループが、タミフルを製造するロシュ社（スイス）から臨床試験の未公開データを入手して分析した。
グループによると、タミフルをのんだグループは、のんでいないグループに比べ、感染して発熱などの症状がおさまるまでの期間が成人では０・７日短くなった。しかし、未成年者の場合は有意な差がみられなかった。また、成人、未成年者にかかわらず、感染者が肺炎など重症な合併症を引き起こすのを減らす効果も確認できなかったという。
タミフルは、インフルエンザの症状の軽減や予防に効果があるとされる。新型インフルエンザ対策として、国と都道府県は２０１３年時点で約５４２０万人分を備蓄している。
http://www.asahi.com/articles/ASG4B7R0JG4BULBJ00N.html
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