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糖尿病治療が画期的に変わる! 注目の「新薬」続々登場
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131108/dms1311080725010-n1.htm
2013.11.08 夕刊フジ
食欲の秋、旬の味覚に舌鼓を打ちたいが、食べ過ぎによる血糖値の上昇にご用心。11〜17日は全国糖尿病週間だ。国内では予備軍も含めて2200万人もいるとされる糖尿病。治療薬はすでにいろいろあるものの、年内もしくは年明けに登場すると予測される新薬が、現在、注目の的になっている。専門医に話を聞いた。
■来春に保険適用
生活習慣病に関わる2型糖尿病では、血糖を抑制するインスリンの働きが悪くなり、インスリンの分泌も低下し、血糖値の上昇を食い止めることができなくなる。従来の糖尿病の飲み薬では、インスリン分泌の促進、腸管からの糖の吸収の遅延、肝臓における糖の生成を抑制するなど、さまざまな種類があった。
ただし、意識障害などを引き起こす低血糖の副作用の問題などもあり、誰もが飲み薬の恩恵を受けることはできない。それを一変させるのが、近々登場予定の「ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2阻害薬」。
日本糖尿病学会専門医の「しんクリニック」(東京都大田区)の辛浩基院長は、「従来の作用機序とは全く異なる薬で、まさに画期的。製薬会社6社が、承認申請を行っており、来春には、治療薬として保険適用される見込みです」と言う。
■尿から糖を排出
人間の身体には、尿に含まれる糖を腎臓で再吸収する仕組みがある。糖尿病の人は、もともと体内の糖が過剰な状態。腎臓で糖が再吸収されると、高血糖を後押しすることになる。SGLT2阻害薬は、腎臓で糖を再吸収する輸送体の働きを阻害し、尿中に余分な糖を排出することで、血糖値を下げる働きがあるそうだ。
「従来の薬は、体内での糖を利用促進、あるいは、吸収抑制という作用でした。ところが、SGLT2阻害剤は、尿からどんどん余分な糖を出してしまう。血糖値を下げるだけでなく、体重も減らすことが可能。しかも、尿中の糖が多いと、細菌が増えやすくなって泌尿器系の感染症の懸念があるのですが、そのような副作用は見られないようです。新薬は、糖尿病治療を根幹から変えるかもしれません」(辛院長)
■食事制限不要!?
一般的に2型糖尿病の人は、厳しい食事制限を強いられる。しかし、尿からどんどん糖が出る新薬が登場すると、食事制限の中身が変わる可能性もあるのだ。もうひとつ、辛院長によれば、糖尿病と脂質異常血症を合併している人に対し、抗肥満薬「オブリーン」が12月に登場する予定だ。
「余分な脂肪を便中に排出する作用があり、3カ月で約5キロ減量した人も見られるようです。糖尿病のインスリン抵抗性も改善されるなど、やはり注目度が高い。将来的には、食事の概念も変えかねない薬だと思っています」(辛院長)
余分な糖は尿へ、余分な脂肪は便へ。食欲コントロールが難しい2型糖尿病の人にとっては、新薬による体重減少と血糖値の正常化への期待が膨らみそう。ただし、新薬には適用があって、誰もが活用できるようになるわけではない。
「基本は食生活の見直しです。従来の治療薬でも、十分に効果が得られている人もいます。結果として、治療薬が必要なくなる人もいるのです。新薬への期待は大きいのですが、頼りすぎないことも大切だと思います」と辛院長はアドバイスする。
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