http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/745.html
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第72回日本癌学会学術総会で学術会長を務める中村祐輔氏(米シカゴ大医学部教授)が、9月17日に都内で開かれた日本癌学会プレスセミナーの席上、“がんもどき理論”を荒唐無稽と批判した。
これは「がんもどき理論を背景に癌の放置を推奨する書籍が売れている現象」について感想を求めた記者の質問に中村氏が答えたもの。「学術総会の会長としてではなく、あくまで個人の見解」と断ったうえで、「日本臨床腫瘍学会や日本癌治療学会など癌の治療に携わる学会が、公式に反論すべきであると思う」と語った。
がんもどき理論は慶應大学医学部講師の近藤誠氏が唱えるもの。癌は悪性の癌と、悪性度が低く致命性の低い「がんもどき」に二分される。検診で発見されたり、治療が奏効する癌の多くはがんもどきであり、放置しても構わない。対照的に悪性の癌は発見された時点で進展しており、治療も奏効しない。結果的に一部の癌を除き、検診による早期発見も治療も患者の不利益になるため、放置したほうがよいとする考えだ。
中村氏は、「私は20年以上も癌の多段階発癌について研究してきた。生じた癌細胞はどんどん進化し、悪性化する。癌は悪性の癌とがんもどきに二分できるというのは荒唐無稽な考えであり、放置していてよいというのは無責任なコメント」であると語った。さらに近藤氏が主張の根拠として、自分のところに通っている患者に長期間の生存者がいることを挙げている点について、「間違った考え」と一蹴した。
癌は切らずに治す、抗癌剤は効かない、癌検診は癌死を増やすといった永年の持論を近藤氏が展開する著書「医者に殺されない47の心得」(アスコム)は、100万部を売り上げたとされている。中村氏の発言は、こうした近藤理論の一般国民への浸透に対して抱いた危機感の表れとみられる。
第72回日本癌学会学術総会は10月3日(木)から3日間にわたって「がん患者の希望につながるがん研究」をテーマに横浜で開催される。外国からの158演題を含む2286演題が発表される予定だ。
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/int/201309/532528.html
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「がんもどき理論」にはエビデンスの裏付けがほとんどない。その点を突っ込まれると「エビデンスを記載していたら切りがないですから」と言い訳していた。およそ科学者の態度ではない。荒唐無稽といわれても仕方がないだろう。
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