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東海大医学部付属東京病院
【ニッポン病院の実力】東海大医学部付属東京病院呼吸器外科 肺がん患者に負担少ない「二窓法」手術を本格始動
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130814/dms1308140730005-n1.htm
2013.08.14 ★東海大医学部付属東京病院 呼吸器外科 :夕刊フジ
近年、小さな傷口で手術を行う低侵襲の治療が注目を集めている。傷口が小さいと出血量が少なく、感染症などの合併症予防も従来以上に行いやすい。術後の回復も早いため、的確な低侵襲治療は患者にとってメリットが当然大きくなる。
肺がんにおいては、約20年前に、2つの小さな孔だけで専用の胸腔鏡などの医療器具を用いて手術する「二窓法」が登場した。肺機能が低下した高齢者のみならず、術後1週間ほどで職場復帰も可能なため、働き盛りの世代のニーズも高い。
そんな二窓法の手術を今年7月に本格始動したのが、東海大学医学部付属東京病院呼吸器外科。
神奈川県伊勢原市にある同大医学部付属病院呼吸器外科の岩崎正之教授(53)は、二窓法の生みの親。全国から患者が集まり治療ニーズの高まりを受け、東京病院の呼吸器外科に秘蔵っ子の濱中瑠利香助教(31)を着任させ、治療のキャパシティーを広げた。
「二窓法は、2つの孔から執刀医と助手によって手術を行います。従来の多数の孔を開けて行う胸腔鏡下手術では、執刀医1人が手術の中心となることが多い。二窓法では、2人で行うために、若い医師は短期間で技術レベルをどんどん上げることができます。ハイレベルな技術を持つ後輩たちが育ったことで、より多くの患者さんを治療できる体制が整いました。そこで、東京病院でも本格的に治療を稼働したのです」(岩崎教授)
子供の頃から医師を志していた濱中助教は、研修医時代、短時間で効率的に治療を行う二窓法に出合い、呼吸器外科の道を歩むようになった。同大呼吸器外科の医局は、4分の1が女性の医師。
「二窓法は、無駄のない治療ゆえに、患者さんへの負担も最小限です。手術操作に力が不要であり、女性の医師でも取り組みやすいのです。女性の患者さんの中には、同性医師を担当医に希望される方もおられますので、期待に応えられるように日々努力しています」(濱中助教)
肺がんの二窓法では、胸部の側面と背中に2つの孔を開けて手術を行う。肺と肺の間にある縦隔(じゅうかく)に生じる縦隔腫瘍もまた、同様に二窓法で行える場合も多い。ただし、心臓や大動脈、さらには食道などが近くにあるため、手術には高い技術レベルを要する。
もともと心臓外科医だった岩崎教授は、この手術で日本一の実績を持つ。濱中助教は、二窓法といった胸腔鏡下手術だけでなく、神奈川県がんセンターで開胸手術の技術も学んだ。常に技術向上に努め、「将来的に、後輩を育てられる立場になりたい」と夢を語る。さらに目指すのは「国際的にも通用する東京病院呼吸器外科」。
二窓法で世界を牽引(けんいん)し、より一層の飛躍のために邁進(まいしん)中だ。 (安達純子)
<データ>2012年度実績
・手術総数40件・二窓法手術35件
・病院病床数101床
〔住所〕〒151−0053 東京都渋谷区代々木1の2の5(電)03・3370・2321
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