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風疹が大流行している。中心は予防接種を受ける機会がなかった20〜30代の男性だ。しかし、40〜50代以上の男性、そしてワクチンを受けたはずの女性のなかでも少なからず患者がいるのだ。決して他人ごとではない。
【隣に座った人から感染も】
風疹は風疹ウイルスを原因とする。せきやくしゃみなどのしぶきで感染し、赤いプツプツとした発疹、37度台の微熱、リンパ節の腫れなどが現れる。数日で治る例が多いが、まれに重症化すると、高熱で何日も仕事を休んだり、最悪、脳炎を発症したりして後遺症が出る例もある。
国立感染症研究所によると、4月2日時点で、過去3カ月間の患者数は累計2418人となった。昨年1年間の2353人を上回ったという。
ただ、ナビタスクリニック立川(東京都立川市)の久住英二院長はこう話す。「数字はあくまでも氷山の一角。風疹の症状が現れない人が15%程度いるが、結果には含まれない。さらに、医療機関でも風疹患者の報告義務を知らない例がある。最悪、電車で隣に座った人からうつる可能性はある」と指摘する。
妊娠中の妻や娘、職場にいる女性たちに風疹をうつしてしまうととんでもないことが起きる。生まれた子どもは「先天性風疹症候群」にかかり、一生障がいを持つ。女性がいる職場で働く人や最近、結婚した人。娘夫婦と同居や近居しているなら、男性でも油断はならない。自分が加害者とならないために、早めに予防接種をしておきたい。
【予防接種は不足気味】
女性は、義務教育の時点で、学校で予防注射を受けている。しかし、100%安心はできない。久住医師は「今、風疹ワクチンは子どものころに2回接種する仕組み。昔、1回しか接種していなければ、10年程度で抗体は減少するため、かかりやすい。20代後半以上の女性は再度、今すぐに予防接種をしておきたい」とアドバイスする。
ところが昨今、予防接種を受けたいという患者が増え、ワクチンを保有する医療機関が少なくなっている。申し込み後数週間、待たされる例も少なくない。小児科のワクチン保有率は高いが、大人への接種は後回しになる可能性が高い。
久住医師はこう話す。「内科と小児科の両方を掲げる医療機関であれば、定期的にワクチンを入手している可能性はある。また、風疹単体のワクチンは不足しているので、医療機関が比較的入手しやすいはしか(麻疹)との混合ワクチン(MR)を接種したい。はしかは、42度台の高熱が出て本人も重症化しやすい。MRは両方を予防できる上、加害者になるのも防げる」
NPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」(事務局=東京都中央区)でも、小児科を中心に予防接種が受けられるリストをホームページで公開している(同団体名で検索)。
予防接種は保険の対象外。同クリニックでは、風疹単体ワクチンは5460円、はしかとの混合ワクチンは8820円で実施している。「科学的な根拠なく『自分は大丈夫』というのが一番怖い。ウイルス性の病気であれば全員の予防接種により、病気はほぼ根絶できる。妊婦だけでなく、自分を守るためにも一人ひとりが予防接種する意識を高めてほしい」(久住医師)。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130416/dms1304160715005-n1.htm
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