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全がん協がデータを公表 がん5年生存率うのみにしちゃダメだ
http://gendai.net/articles/view/syakai/139288
2012年10月24日 日刊ゲンダイ
全国がん(成人病)センター協議会が、中核となる病院の“実績”を23日付で公表した。5種類のがんについて、病院別の「5年生存率」を明らかにしたもので、がん患者じゃなくても気になる。
詳細は全がん協のホームページで見られるが、たとえば「肺がん」。別表の通り、生存率は24.8〜58.1%と、33ポイントも開きがある。
自分や家族が入院することになったら、生存率の高い病院を選びたくなるのが人情だろうが、数字だけをうのみにしない方がいい。
<いい病院の見極め方>
「胃がんにしても乳がんにしても、早期発見なら5年生存率は90%を超える。肺がんでも、ごく初期なら80%を超えます。早期患者を多く受け入れる病院ほど、5年生存率は高くなるわけで、高い方が評判も上がる。病院もビジネスですから、生存率を“底上げ”するために末期患者を“選別”するケースがある。そんなうわさは耳にします」(あるがん専門医)
注目すべきは、生存率より「1期/4期比」なんだとか。1期が初期のがん、4期が末期だ。
「数字が大きいほど、末期より早期患者の治療数が多い。当然、5年生存率は高まります。1期/4期比が他の病院に比べて2倍も3倍も大きい場合は、その理由を尋ねてみた方がいいでしょう。返答を渋る病院なら、再考の余地アリ。もちろん数字が大きいのに生存率が低い病院は“ヤブ”の可能性があります」(前出の専門医)
ちなみに別表の1期/4期比の平均は肺がんで約1.4、乳がんで15.9だ。
「乳がんの数字が大きいのは、もともと早期に発見されやすいからです。どうしたって早期患者の数が多くなる。逆に肺がんは早期発見が難しいから、数字が小さくなる。がんの種類によって違ってくるので、注意してください」(医療ジャーナリスト)
症例数は地域の人口によってもバラツキが出てしまうが、なぜ、その数字なのか、納得できるまで説明してくれる病院を選びたい。
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