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【12月3日 AFP】米国の2州の知事が11月30日、医療目的での大麻(マリファナ)の使用拡大を求める申し立てを連邦政府に提出した。
申し立てを行ったのは米国で医療用大麻の使用を認めている16州のうち、西海岸のワシントン(Washington)州と東海岸のロードアイランド(Rhode Island)州の知事で、医療用大麻を医師が処方し、薬局で入手することを許可するよう求めている。
米国の薬物分類で、大麻は最も規制が厳しい「スケジュールI」に分類されている。この分類の薬物は医師の処方が禁じられているため、大麻を医療目的で使用することを認めている州では連邦法との食い違いが生じている。
ワシントン州のクリス・グレゴワール(Chris Gregoire)知事は「がんや多発性硬化症などの患者の苦痛は医療用大麻の使用で軽減できるのに、現状では医療用大麻を使えば法を破ったことになってしまう」と訴えた。
米麻薬取締局(DEA)は大麻に医療効果はないとみなしており、米食品医薬品局(FDA)は5年前に大麻の医療使用に関する承認申請を却下している。
しかし、グレゴワール知事によると、米国医師会(American Medical Association)が2年前に医療用大麻についての方針を転換したことをはじめ、医療関係団体の間で大麻の調査や臨床研究を支持する動きが現れている。
グレゴワール知事は今回の申し立ての中で連邦政府の関係省庁に、FDAが大麻の医療使用に関する評価を前回行った2006年以降の進展について科学的研究と分析を行うよう求めるとしている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2843650/8156284
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マリファナなどの麻薬は、脳内で作られる内因性カンナビノイドと呼ばれる化合物の受容体に働くことによって、影響を及ぼす。内因性カンナビノイドは痛みや不安、空腹感、吐き気などの調節に関わっている。マリファナの使用がこれら多くの症状を緩和するのも、このためだ。内因性カンナビノイドの有益な効果を模倣しつつ、マリファナ特有の副作用が出ないようにな薬剤を開発すれば、さまざまな症状を緩和する新たな治療法につながると期待されている。
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