http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/483.html
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http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/4915609.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1800500926&owner_id=6445842
(転送・転載を歓迎します)
今日(12月1日)は、「エイズ・デイ」です。エイズについて、5年前の今日(2006年12月1日)に自分のブログの一つで書き始めながら、書きかけのままに成っている文章が有ります。
↓
http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokamasanori/42561964.html
題名は、『HIVは本当にAIDSの原因か?』と言ふ物で、この題名が示す通り、AIDSの原因は、本当に、今日HIVと呼ばれて居るウィルスであるのか?を論じた文章です。
5年も経って、これっぽっちしか書いてないのですが、その言ひ訳をするなら、私は、1992年に、既に『HIVは本当にエイズの原因か?』と言ふ一文を書き、『日本医事新報』に、これが1年間の審読を経て、掲載されて居るからです。
(西岡昌紀「HIVは本当にエイズの原因か?」(日本医事新報1993年、3619号70−72頁))
ですから、ネット上で同様の内容の文章を書く事に意欲が湧かなかったと言ふのが、今もこの文章が未完成である事についての私の言ひ訳です。それでは、何故、こんな物を書き始めたのかと言ふと、それは、『日本医事新報』に掲載された一文は、あくまでも医師をはじめとする専門家を対象に書いた物であったからです。即ち、『日本医事新報』に掲載された文章は、正式の論文ではありませんが、総説の形式で書かれた文章であり、同誌において一年の審読が行なはれた後、メディカル・エッセイと言ふ範疇の記事として、活字に成った専門家向けの文章でした。それに対して、以下に提示する書きかけの文章は、医者ではない、一般の人々を念頭に置いた文章で、医師以外の人々にこそ読んでもらひたいと言ふ気持ちで書き始めたのですが、医学の厳密さと一般の人々に分かって頂く為の分かりやすさを両立する事が難しく、かつ、英語の論文の一部を手入力で引用として書き、日本語の訳をも付けるなどの仕事が余りにも煩雑であった為、つい、書くのをさぼり勝ちに成って、今日に至ってしまった次第です。
しかし、この問題−−HIVは本当にAIDSの原因なのか?−−の重要性に鑑みて、書きかけではありますが、本日、これまでに書いたこの文章をここにまとめて御紹介する事にしました。医師のみならず、多くの方々に、この書きかけの論考をお読み頂ければ幸いです。
2011年12月1日(木)
西岡昌紀(内科医)
(参考文献)
西岡昌紀「HIVは本当にエイズの原因か?」(日本医事新報1993年、3619号70−72頁)
(関連する日記)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1675640004&owner_id=6445842
http://www.asyura2.com/09/iryo03/index.html
(是非、お読み下さい)
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http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokamasanori/42561964.html
より転載
HIVは本当にAIDSの原因か?
1
今日(12月1日)はエイズ・デイです。この日に当たって、問題を提起させて頂きま
す。HIVは、本当に、AIDS(エイズ)の原因なのでしょうか?
2
HIVと言ふウィルスが有ります。HIVとは、Human Imuunode−
ficiency Virus (ヒト免疫不全ウィルス)の頭文字をとった略名で、
このHIVこそは、エイズ(AIDS)の 原因だとされて居ます。ですから、
このウィルスは、マスコミなどでは、「エイズウィルス」 とも呼ばれて居ます。
1980年代初頭に、アメリカでエイズ(AIDS)と呼ばれる「新しい病気」
が、アメリカの麻薬常用者、男性同性愛者、それに血友病患者の間に発生して居る
と言ふ報告が為され、その数年後、そうしたAIDSの男性患者体内から発見された
新しいウィルスが、紆余曲折を経て、HIVと呼ばれる様に成りました。そして、そ
のAIDS患者の体内から発見された新しいウィルスが、AIDSと呼ばれる病気の
原因であるとする説明が、1980年代前半には定着させられ、今では、医者を含
めた社会の大多数の人々によって受け入れられて居る事は、誰もが知る通りです。
しかし、この広く受け入れられた説明 −−HIVはAIDS(エイズ)の原因で
ある−−と言ふ説は、本当に正しいのでしょうか?
驚かれると思ひますが、欧米には、この「定説」に疑問を投
げ掛ける科学者が多数居るのです。
その中には、1993年にノーベル化学賞を受賞したカリー・
マリス(Karry Mullis)氏の様な、高名な科学者が
何人も含まれて居るのです。
↓
http://www.virusmyth.net/aids/controversy.htm
(このサイトをクリックしてお読み下さい)
お読みの通り、欧米では、非常に多くの高名な科学者が、
「AIDSの原因はHIVであ る」とする「定説」に疑問を投じ
て居るのです。他にも、この様に多くの医師や科学者が、
「AIDSの原因はHIVである」とする「定説」に、こうし
て、疑問を投じて居るのです。
↓
http://www.virusmyth.net/aids/group.htm
皆さんは、この事を御存知だったでしょうか?
3
驚かれるに違い有りませんが、この様に、AIDSの原因が、本当にHIVなのか
どうかについて、実は、今も論争が続いて居るのです。では、一体、何がAIDSの
原因だと言ふのか?と、皆さんは、お尋ねに成るに違い有りません。−−当然の
質問です。−−その問ひに対する、懐疑派の考え方を一言で言へば、「AIDSは、
実は、一つの原因によって起きる病気ではないのではないか?」と言ふ見方に
要約出来ようかと思ひます。「懐疑派」と言ふ言葉を使ひましたが、これは、私の
勝手な造語です。「AIDSの原因はHIVである」と言ふ、皆さんも良く御存知の、
今日の「常識」とされる考え方を、仮に「通説」と呼ぶなら、それに疑問を投げ掛ける
人々を総称して、ここでは「懐疑派」と呼んでおきますが、私が「懐疑派」と呼ぶ
それらの論者達の考え方は、一様ではありません。しかし、彼らの考え方の最大
公約数を私の言葉で要約するなら、彼らの考え方は、
−−AIDSは、実は、一つの病気ではない−−
と言ふ事です。つまり、麻薬常用者のAIDS、男性同性者のAIDS、血友病患者
のAIDS、アフリカのAIDSは、実は、別の病気であり、更には、他にもAIDSの原因
は有ると思はれますが、AIDSは、HIVと言ふ単一の原因によって起きて居る単一の
病気ではない、と言ふのが、彼らの考え方の最大公約数と言ふ事が出来ます。
4
順番にお話すると、こうです。先ず、麻薬常用者の場合、皆さんは、「麻薬常用者
は、 HIVで汚染された注射針で麻薬を注射した為、HIVに感染し、AIDSに
成るのだ」と言ふ説明を信じておられると思ひます。そして、注射針を介してHIV
に感染した結果、免疫不全に、つまりAIDSに成るのだと信じておられると思ひま
す。しかし、ここで忘れられて居る事が有ります。それは、麻薬その物に、免疫不全
を生じる作用が有ると言ふ医学上の事実です。即ち、AIDS(Acquired
Immunodeficiency Syndrome)とは、読んで字の如く、
「後天性免疫不全症候群」である訳ですが、ヘロインをはじめとする麻薬には、
まさに後天性に、免疫不全を誘発する作用が有るのです。ヘロイン以外の薬物
にもそうした作用が有りますが、これらの薬物を常用すれば、それだけで、免疫
機能は障害されるのですから、麻薬をはじめとする快楽薬物(ヘロイン、マリワ
ナ、コカイン、アンフェタミンなど)を常用して居る人々の間に見られる免疫不
全は、本当にHIVと呼ばれるウィルスが原因だったのか、それとも彼らが常用
する薬物自体の作用だったのか、当然、考えて見なければなりません。そして、
AIDSと言ふ病気が、アメリカやヨーロッパにおいては、ヘロインなどの薬物
常用者に多い理由は、これらの薬物自体が持つ免疫への機能障害と無関係なのか、
検証する必要が有るのです。
5
快楽に用いられる薬物が免疫系に与える障害に関する論文は、1970年代に
遡る事が出来ます。私がこれまでに集めた論文の中で、この問題に関する一番古い
論文は、この論文です。
Gabriel G.Nahas, Nicole Suciu-Foca, Jean-Pierre Armand, Akira Morishima
INHIBITION OF CELLULAR MADIATED IMMUNITY IN MARIHUANA
SMOKERS SCIENCE, VOL.183, FEBURUARY 1974, p419-420
アブストラクトを御紹介すると、
ABSTRACT. The cellular mediated immunity of 51 young chronic marihuana smokers, as evaluated by the lymphocyte response in vitro to allogenic cells and to phytohaemaglutinin, was significantly decreased and similar to that of patients in whom impairment of T (thymus derived) cell immunity is known to occur. This inhibition of blastogenesis might be related to an impairment of DNA synthesis.
と成って居ます。
この論文を要約すると、51人の慢性的なマリワナ常用者の細胞性免疫を調べた
処、T細胞の免疫機能が障害された患者に似た免疫機能の障害が見られた、と言
ふ事です。この論文は1974年に発表された論文ですから、今から33年前、
現在から見れば、免疫学のレベルは、極めて素朴な水準に留まって居ました。し
かし、アメリカ社会では、マリワナをはじめとする快楽薬物の常用が社会問題と
して深刻化し始めて居た時代で、同時に、後年、AIDS(エイズ)と呼ばれる
疾患が報告される7年前の論文である事に注目して頂きたいと思ひます。即ち、
AIDSが、まだ、正式に「発見」される7年前に、この論文が報告した様に、
マリワナ常用者の免疫機能が低下して居る事に、一部の研究者は、注目して居
たのです。
6
次は、ヘロインです。今御紹介したのは、マリワナが免疫系を障害する事を報告
した論文でしたが、この論文が発表された1974年に、ヘロイン依存者にも、
免疫異常が見られる事を報告した論文が発表されて居ます。その要約(アブストラ
クト)です。
Immunonologic Dysfunction in Heroin Addicts
Shelley M.Brown, MD; Barry Stimmel, MD;
Robert N.Taub, MD; Shawl Kochw, PhD;
Richard E. Rodenfield, MD
Thirty-eight heroin addicts, whose immunological
status was studied, had a high incidence of
abnormalities, including hypergammaglobulinemia
(IgM 87% and IgG63%), false-positive test for
syphilis(23%), and positive latex fixation test
(21%). A defect in cellular immunity was demons-
trated by impaired in vitro responsiveness in
lymphocyte culture studies to at least one of
three mitogens when compared to normal controls.
Follow-up studies on ten addicts not taking
heroin but involved in methadone maintenance
programs failed to show a consistent pattern.
This study demonstrates abnormalities in both
the humoral and cellular immune systems in chronic
heroin addicts. there was no apparent correlation
between these abnormalities and the presence of
clinilcal liver diseases. Occult liver diseases,
however, was not excluded by liver biopsy, and
the pathogenesis of these immunologic disturbances
remains speculative.
(Arch Intern Med/Vol 134, Dec 1974: p.1001-1006)
要約すると、28人のヘロイン依存者において、高ガンマグロブリン血症
が多く見られた事(IgM型が87%、IgG方が63%)、梅毒反応の偽
陽性が23%で見られた事などが報告されて居るのですが、これは、ヘロイ
ン陽性患者は、ガンマグロブリンの産生に異常が見られ、抗体の偽陽性を起
こし易い事を述べて居る訳です。これは、エイズ患者の診断に用いられる
言はゆるHIVテストの信頼性についての議論で再び触れますので、良く覚
えておいて下さい。
7
そして、次の論文に御注目下さい。この論文は、今、御紹介したブラウンらの論
文から5年後の1979年に発表された論文です。この論文は、ブラウンらの論文
とは違った視点ら、麻薬が免疫系に与える作用を論じた論文で、彼らの研究は、ヘ
ロインではなく、モルヒネを取り上げて居ますが、大変重要な事を、AIDSと呼
ばれる病気が「発見」される数年前に指摘して居ます。(Journal of Immunology
Vol.123, No.3, September 1979, pp1068-1070)題名は、以下の通りです。
SUGGESTIVE EVIDENCE FOR RECEPTORS FOR
MORPHINE AND METHIONIN-ENKEPHALIN ON
NORMAL HUMAN BLOOD T LYMPHOCYTES
で、訳すと、「正常なヒト血中Tリンパ球上のモルヒネ及びメチオニン・エンケ
ファリン受容体を示唆する証拠」と言ふ物です。即ち、白血球の一種であるリンパ
球は、大きくT細胞とB細胞に分けられますが、そのT細胞と呼ばれる群のリンパ
球の表面上に、モルヒネやメチオニン・エンケファリンと言った物質と結合する分
子が存在する様だ、と言ふのが、この題名の意味する所です。何の事か分からない
と言ふ方もおられるでしょう。簡単に言へば、Tリンパ球の表面には、モルヒネ等
の麻薬と結合する分子が存在する様だと言ふ事です。そして、これが、Tリンパ球
に対して、麻薬が作用を持つ事を分子レベルの実験で裏付けて居るのです。
(続く)
平成20年6月26日(木)
西岡昌紀(内科医)
(本日(2011年12月1日)、元の文章の表現を少しだけ編集して再録してあります)
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(後日、続きを書く予定です。)
(参考サイト)
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12月1日「世界エイズデー」とは?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1828710&media_id=29
12月1日「世界エイズデー」とは?
(R25 - 11月29日 11:00)
チェックする(32) つぶやく(19) 日記を書く日記を読む(4)
エイズ患者が初めて確認されてから今年で30年。昨今は以前ほど話題に上らないので誤解している人もいるかもしれないが、エイズの治療法が確立したわけではない。感染者は今なお世界中で拡大し続けている。
UNAIDS(国連合同エイズ計画)の発表によれば、2010年の感染者数は世界で3400万人。2001年からの10年で17%も増加した。一方、治療法の進歩もあり、エイズによる世界の死者数は2010年には180万人と、ピークだった2000年代半ばから20%近く減少した。とはいえ、2010年の新規感染者は270万人に上り、いまだ世界中で感染者は増え続けているのだ。
こうした現状を背景に、きたる12月1日、24回目の「世界エイズデー」が実施される。1988年にWHO(世界保健機構)が定めたこの啓発活動、現在はUNAIDS(国連合同エイズ計画)が主導し、世界各地でエイズ予防の啓発活動が行われる。
もちろん日本も他人事ではない。厚生労働省が主唱し、関係団体やエイズ関連NGOなどが期間中に様々な啓発活動を行う予定。街頭キャンペーンやシンポジウムのほか、医療関係者を巻き込んで草の根レベルの予防活動も行われる。
厚生労働省によると、2010年時点における日本のHIVウイルス感染者は1万2623人、エイズ患者数は5783人。新規HIV感染者・新規エイズ患者はいずれも増加傾向にあり、HIV感染予防の必要性は高まるばかりである。
そんな危機感は民間の医療機関にも波及している。そのひとつが、東京・新宿と新橋にあるED・AGA治療専門院「イースト駅前クリニック」。同院(新宿)の藤井成彬院長は
「我が国のエイズに対する認知度は依然として低いまま。熱しやすく冷めやすい日本の国民性が影響している」
と指摘する。
同院では世界エイズデーに合わせ、12月1日から28日の間に来院した患者に、コンドームと性感染症予防の啓蒙ツールを無料配布する予定。遠回りのようにも感じるが、エイズまん延防止と啓発には、こうした地道な取り組みを続けることも重要、と藤井院長。
R25世代にとって、エイズは決して身近な話題ではないだろう。だが、興味を持ちづらいテーマだからこそ、年に一度の「世界エイズデー」の日くらい、エイズについて考えてみるのもいいかもしれない。
(R25編集部)
12月1日「世界エイズデー」とは?はコチラ
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
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