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自我の「移植」とロボットへの感情移入の可能性
他人の身体やロボットに人間の「自我」を移相できる可能性について言及したスウェーデンのカロリンスカ医学研究所の科学者たち−
今「人間の自我( self )と身体はひとつではなく、自我を他の身体へ移転させることもできるし、また人工の器官を自分の身体として認識することもできる(ロボットなどに人の精神を移植できるというような意味)」という発表を行った。
この研究結果を発表したのが、医学系の単科教育研究機関としては世界で最大であり、また、ノーベル賞の生理学医学部門の選考委員会があるスウェーデンのカロリンスカ医科大学の研究機関であったということから、注目を集めています。
この研究の主題のひとつである「自我の他の身体への移動の可否」に関しては、複雑な問題でもあり、コメントがうまくできないですが、興味深い話題ではあります。
これはぶっちゃけて言えば、「ロボットに人間の感情を移入できる可能性」について語っているのだと認識しています。また、この研究所の研究主任はこんなことを言っていまいます。
「違う二人の人物の間で、身体を交換する経験さえできると思われる」。
これを言っているのがオカルトの人とかじゃなくて、ノーベル賞の選考とかしているような機関で働いている科学者だというところに迫力があります。
スウェーデンの科学者たちは「自我」を他の身体に移転させることもできるし、また、人間は「第3の手」のような人工器官を自分のものとして認識することきができると主張する。
▲ 自我の移植を映画で表した映画「メトロポリス」( 1927年 )。
最近、脳神経学者たちは、実験と調査の結果として、人間の「自我 (self)」を他の身体に移転させることが可能だと主張している。まるで映画メトロポリスのような世界について、科学者は可能なはずだという。
長い間、歴史上の哲学者たちは、「心と体」の問題を考え、また討論し続けてきた。心、あるいは、身体というものが単独でそれぞれ存在するものなのか、あるいは心と体は必ずひとつとして密接に一体のものなのか。
現時点で、この哲学者たちの疑問に答えることは難しいが、しかし、スウェーデンの脳神経学者たちは、人間(と脳)は「第3の腕」のような、外部の物体を自分の身体の中の個性として認識することが可能だと結論づけた。
そして、人間はその「自我」を自分から他の誰かへと移転させることさえ可能だと脳科学者たちは主張しているのだ。
もし、仮にこれらは現実なら、ロボティクスや人工器官などの進歩には重大な意味を持つと思われる。
スウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ医科大学の研究所において行われた実験では、非常によく作られている最新の人工の右手と、被験者自身の実際の腕を並べて行われた。
人工の腕と実際の腕をテーブルに並べ、それぞれの腕にブラシなどで同時に刺激を与えて、脳の反応を調査する実験が行われた。
研究員のひとりであるアービット・グテルスタム博士はこう言う。
「人工の腕と被験者の腕に同時に刺激を与えた時に、被験者の脳はどちらの腕を自分の腕として認識するかということなんですが、最初、私たちは当然、自分の腕だけを自分のものとして体感するというように考えていました」。
「しかし、驚くべきことに、脳は、人工の腕と実際の被験者の腕とどちらも自分の身体の一部として認識して体感していることを発見したのです。脳は、この「ふたつの違う腕がそこに存在している」という対立を解消したようなのです。脳は確実に第3の腕を自分のものとして認識しました」。
▲ カロリンスカ医科大学の研究所において行われた実験の様子。
実験では、人工の腕と、本当の腕の両方を「ナイフで脅す」という実験も行ったが、そのストレス反応も双方の腕で同じだった。
これらの実験結果は、たとえば、脳卒中などによって身体の機能が麻痺した人たちへの適応などが期待できる。
「自我の移転」について
また、カロリンスカ医科大学の研究所の実験では、「人間の身体そのものは彼らそのものではないかもしれない」という研究成果もあるという。
これが具体的にどのような実験で、どのように確認されたかについては、まだ発表されていないが、じきに私たちは、大変興味深い調査結果を知ることができるようだ。
この調査の主任であるヘンリク・エアッソン氏は、このように述べている。
「通常の脳が、自己の身体の所有の感覚をもたらしている状態や、あるいはその「方法」がはっきりとわかれば、私たちは身体の所有を人工のボディに移転させる術を獲得できる。違う二人の人物の間で、身体を交換する経験さえできると思われる」。
伝えられるところでは、彼らは、「無生物の身体に自我を移転させる」のではなく、異なる性や年齢の身体に「変える」ことができたとされている。
また、別のプロジェクトでは「バービー人形サイズの身体にまで自我を移植できるかどうか」という可能性について決断しようとしているという。
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