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http://archive.mag2.com/0000017208/index.html
●生活習慣病を増大させる健康診断は医薬品メーカーの「背徳の戦略」か?
(転載同前)
考えてみれば医薬品業界は、人を巧妙に病気に引き込み、それでも批判される
ことがない“得”な業界である。
だから、業界全体の為になる広告が少なくない。
例えば、アナウンサーの徳光和夫を起用した「動脈硬化は自分では気付けない」
と脅しをかけるキャンペーン。
自覚症状のないまま進行する動脈硬化の危険性を訴え、予防のためのコレステ
ロール値管理の重要性を訴えるものだが、キャンペーンの主体となるアストラ
ゼネカや塩野義製薬は表に出てこない。
クスリは、消費財でも趣味嗜好の商品でもない。製品を選ぶのは医者であり、
国民=患者は病院へ行けばいい。それだけで、検査機メーカーも含め医療業界
はカネになる。
だから生活習慣病の怖さを訴え、同時に行政や医療機関に働きかけ、健康体の
基準を狭めてクスリ漬けにする。いつの間にか正常血圧が140〜90から130〜80
に引き下げられたように。
弊誌は、断続的にこの問題を追及する方針だが、まず取り上げたいのが、2006
年の健康保険法改正によって定められた、特定健康診査についてである。
通称「メタボ検診」と呼ばれており、その名の通り、糖尿病や動脈硬化、高血
圧など生活習慣病の引き金となるメタボリック症候群の予防と改善を目的とし
ている
だが、そもそもメタボリックの基準があいまいだ。対象は40歳から75歳で、基
準値を超えると、高コレステロール、高血圧、糖尿病など40項目の検査を強要
される。その基準が腹囲85センチ以上。日本の男性の半分がメタボである。
メタボと診断された40歳以上の中高年が検診を受けると、間違いなく、なんら
かの生活習慣病を指摘される。
正常血圧と同様に年々、数値が厳格になっているからで、その数値は製薬会社
の希望であり、「血圧値が140以上、総コレステロール値が220以上は要治療」
に、何の根拠もない。
ただ、医者はクスリを処方する。それが医者の役目と信じているからで、現行
の診療報酬体系では、クスリを処方しなければ稼げない。
かくして、メタボ検診を受ければ病気と診断されてクスリを飲むことになり、
生活習慣病の医療費は国民医療費の三分の一にまで達しており、任意とはいえ
メタボ検診が普及することで、この割合はもっと増える。
さらに問題なのは、「産学協同路線」によって、医薬品業界の望む「診療指針」
が確立、そのメカニズムは「背徳」というしかない。
『読売新聞』(2008年3月30日)が、一面でこう報じたことがある。
「高血圧、メタボリックシンドロームなど主要40疾患の診療指針を作成した国
公立大学医学部の医師の9割が、その病気の治療薬を製造、販売する会社から、
寄付金を受領していることが、読売新聞社が国公立大学に情報公開請求したデ
ータでわかった」
献金を受けた医師が、病気の診断基準や検査法、治療法などについて示した
「診療指針」を、業界の要望に沿って出すことになるのは明白。
例えば、「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」の作成委員会のメン
バーは11人だったが、全員に02年〜04年の3年間で、高血圧などの治療薬メーカ
ーから約11億円の寄付があったという。
国公立大学の医師や口座に支払われた寄付金の総額は、2006年度だけで262億円。
これに私大などを加えると、途方もない数字になるのは明らかで、製薬業界の
負担割合は6割以上だという。
「健康」の名のもとに健康診断を受けさせ、医師と結託して厳しい「診療指針」
を打ち出して検査して治療。
医師も医療機器メーカーも治療薬メーカーも儲かり、国民医療費は年間1兆円ず
つ積み上がり、クスリ漬けにされた国民は、逆に健康を蝕まれることもある。
「背徳」という言葉では生ぬるい。
業界をあげた「犯罪」といっても差し支えない行為なのである。
>>
(私のコメント)
早期発見、早期治療は考えものだ。患者は造られるのである。いろいろな高額な精密検査機械で、検査されれば何か、かにか発見されるであろう。現代医療制度を改善させるのは年々難しくなる。金持ち優遇の診療制度になって来ているのが分かる。これもアメリカ追随政治のなせるわざか。健康診断を拒否する自由がないのはおかしいのだ。
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