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(回答先: 臓器移植で変わる性格・嗜好、心は各種臓器に分散して宿る!? 投稿者 藪素人 日時 2010 年 10 月 11 日 20:22:49)
交接の時には個体丸ごとのリモデリングの源となる腸管の入り口と出口とが互いに離れることのないように口唇と陰唇を強く深く求め合う/西原克成
(同書から抜粋)
第五章 顔と心、身体と精神
・生殖は、自己の拡大再生産であり、生命個体の自己実現の究極です。人の文化活動における自己実現も実際には生殖活動にきわめて近似した精神的な事故の拡大再生産です。そして腹に自我と本心と心が宿り、自己の拡大再生産の生殖もその源の器官はすべて腹にあり、生殖行為もまた腹でするものです。
・今日の生殖行為では強力に口唇を吸引し合います。顔の筋肉は、鰓腸の筋肉が皮骨に由来する顎や顔をつくる頭蓋骨の外側にとび出した内蔵筋肉であり、生殖器の睾丸と外陰唇もまた鰓腸の生殖系内蔵腸管部分の筋肉が外胚葉の皮下組織にまでとび出した、平滑筋で覆われています。それでこの部分はわけもなくゆっくりと動いているのです。そして交接の時には個体丸ごとのリモデリングの源となる腸管の入り口と出口とが互いに離れることのないように口唇と陰唇を強く深く求め合うのです。
・生殖行為が個体丸ごとのリモデリングつまり個体の再生と拡大再生産であり、ヒトのみの持つ文化活動は精神的創造性すなわち自己実現で、ものを生み出すという点で極めて生殖行為に近い欲求なのです。文章家や画家は、男女を問わず、良い作品が完成した時に感ずる悦びが、最良の生殖行為のときに感ずるからだのすべての細胞が喜悦する満足感と同じと言っています。
・切腹は、わが国独特の武人の身の処し方の作法であり、魂が腹に宿るとする不動の信念に基づくことが、新渡戸の『武士道−日本人のこころ』で明らかとなります。
小池喜明著『葉隠の叡智』によれば、落城には切腹がつきもので、落城前には、いたるところで男女の交合の光景が見られるという例が示されています。
また、第二次世界大戦の東京大空襲では、空の炎の色が薄らいだころに靖国神社の境内で異様な光景に遭遇した脚本家の例を示しています。あたりは薄暮の明るさなのに、灌木の陰で男と女の交合が激しい動きで行われている。皆、防空頭巾、防空服、もんぺ姿で、性愛の逸楽とはほど遠く、彼らの行為に淫楽さが感じられず、いまかぎりの性のいとなみの相(すがた)であることに思い到った。まわりにも卑猥な眼を向ける者もいないとあります。大日本帝国落城寸前の白昼堂々の事実だそうです。
生の目標の生殖と切腹や空襲の死は、まさに表裏の関係にあります。
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