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URL:http://ank-therapy.net/?p=116
より
ーーーーーーーーーー以下転載(改行のみ改竄)引用ーーーーーーー
「奏効率」話の再発
2009.4.18.
またまた、ANK療法の奏効率についての、ご質問がきていました。
日本人の特徴なのですが、質問されると答えようとするのですね。
スタッフの人に、「何故、答えるの?」 と聞くと、何を言うの?
質問されたんだから、答えないと、という「顔」をしています。
質問されたら答える、日本人にとっては、当たり前の常識ですが、
世界では、理解し難い非常識でしょう。
どっちがいい悪い、ということではありませんし、
あくまで、我(ガ)を押し通すよりは
争いは少なくていいのですが、
日本人は、相手に合わせようとし過ぎて、
相手のペースに嵌ってしまいます。
もちろん、無視するのは失礼ですから、何か答えるのです。
ですが、やはり、自分達の考え、リンパ球バンクという会社の場合は、
ANK療法の考え方の軸があり、判断の基準があり、
相手様のご質問が、全く異なる考え方に
基くものである場合は、それは、考え方のベースが違う、
ということをはっきりさせないと、ANK療法が歪められていくのです。
ましてや、一部メディアが喧伝する、特定の傾向をもった考え方の
影響を受けている質問であれば、きっぱり、それは、前提が違っています、と、
はっきり言わないと、ANK療法を正しく捉えられない判断基準を
認めたことになります。
奏効率という単純な一つの数字で、がん治療の効果判定を
無理矢理やってしまう手法は、かつて化学療法剤の
エビデンスをつくるときに多用されました。
結果は、一時的な奏効率がどんなに高くても、結局、
後から、がんが激しくぶり返し、患者さんが亡くなられるので、
こんな数字は意味がないことが明らかになり、
今日、世界的に奏効率は使われなくなっています。
奏効率というのは、「がん」という慢性病にあてはめるのは
無理があります。
慢性病ですから、どのタイミングで、
データ化するかによって、どんな数字にも
なってしまいます。
一時的に腫瘍組織が小さくなった瞬間にデータを取って、
そこで効果判定すれば、奏効率が高く見える、
ところが、後から、がんが逆襲してきて、もうお手上げ。
そこはデータにしないのですね。
例えば、ATL、成人T細胞白血病が、急性化すれば、
大変、厳しい状況になります。
化学療法剤を投与すると、8割のケースで、完全寛解します。
部分寛解を加えれば、非常に高い、奏効率! と、思われますか?
この圧倒的に素晴らしい奏効率をもって、
かつて、エビデンスあり!!
ということになりました。
そして、患者さんは、、、、、
完全寛解した、すぐ後、直ちに再発します。
もう今度は、手に負えません。
化学療法による合併症も加わり、
治療前よりはるかに厳しい状況に陥ります。
そして、1年以内、長くても2年以内に、
「時」を迎えます、、、
奏効率というのは、このようなものです。
慢性病の治療効果判定は、非常に難しい。
判断基準の設計次第で、どんなデータでも
つくることができてしまいます。
ATLが急性化したケースの場合は、進行が大変、早く、
誤魔化しが効きません。
80%完全寛解と言われても、何の意味もない
ことは、誰でもすぐ分かってしまいます。
多くのがんは、ここまで進行が早くないので、
とりあえず、いったん、腫瘍を小さくしておいて、
そこで効果判定すれば、「効いている」という
結果が出てしまいます。 そして、再発するまで
少し時間がありますから、治療効果があったんだ、
と言ってしまうのです。
本来、腫瘍縮小効果を判定基準とするのであれば、
同時に、免疫への打撃と、臓器などの正常組織への
打撃を評価すべきです。
@ がん細胞が殺される
(2) 正常細胞も区別なく殺され、
特に、内臓が痛み、生命機能が低下する
B 免疫系は特に激しく打撃を受ける
@、(2)、Bは、化学療法剤の投与によって、
同時におこる訳です。 そして、基本的に、
@の効果が強いほど、(2)とBの効果も強くなります。
つまり、@だけを評価して得られた奏効率が高い、
ということは、同時に、(2)による作用で、合併症を起こし、
亡くなる確率が高い、こと、及び、Bの効果により、
がんを抑える免疫が叩かれ、再発や遠隔転移の
確率を高める、ということを意味します。
もっと平たく言うと、化学療法剤は、所謂、毒です。
強い毒を投与すれば、沢山のがん細胞が死に、
同時に、沢山の正常細胞も死ぬ。
ここで問題なのは、正常細胞の中に、
がん細胞より早く死んでいくものもいる、
ということです。
もし、全てのタイプの正常細胞が、がん細胞と比べて
化学療法剤という毒に耐えられる、つまり殺されるスピードが
遅いのであれば、理論上、化学療法剤の連続集中投与により、
がんを完全に治癒させることもできるはずです。
ところが、正常細胞の中には、リンパ球のように、がん細胞より
先に殺されていくものがいます。 だから、化学療法は、
休薬期間を設けるのです。 連続投与をずっと続けると、
がん細胞が全滅する前に、特定の正常細胞が全滅し、
患者さんが、亡くなってしまいます。
(実際には、がん幹細胞は、化学療法剤によって
殺されることは稀ですし、必ず薬剤耐性が出現するので、
効かなくなる時がきますし、そもそも、最初から、化学療法剤が
効かないがんも存在します。)
さて、毒で、腫瘍組織を一時的に縮小させることをもって
エビデンスとし、次々と化学療法剤が承認される時代が続きました。
当然、上記@の効果が強くなっていくと、(2)とBの効果も強くなり、
理論上、エビデンスありとされた治療法を増やしていくと、
合併症で亡くなる方が増え、免疫が低下するために、悪性度の
強いがんが増える、ということが予想されます。
実際、そうなったのです。
がん死亡率が上昇の一途を辿ったのです。
これはおかしい、ということで(最初からおかしいのです)
最早、縮小効果を判定基準とする奏効率はエビデンスとしては
認められなくなりました。 今日では、延命効果がのみが、
新薬承認の判断基準とされています。
それでも、まだ、「従来型判断基準の延命」を狙って、
無憎悪増殖期間なる新手の判断基準をもって、
奏効率を云々することがあります。
これにしたところで、短期間の効果を見ているに
過ぎず、従来の考えと変わりません。
更に、もっと大きな落とし穴があります。
現代の診断技術では、大きな腫瘍が小さくなることは
測定できても、悪性度の強い微小分散がんが、
全身に散っている状態を検出することができません。
転移が広がり始めると、方々に腫瘍組織が出現しますから、
恐らく、全身に微小分散がんが存在しているのでしょう。
化学療法剤も放射線も正常細胞、がん細胞を問わず、
遺伝子に損傷を与えますので、正常細胞ががん化することも
あれば、がん細胞を悪性化させることもあると考えられます。
つまり、化学療法や、あと放射線療法もそうですが、
奏効率を判定する際には、本来、上記(2)やBだけではなく、
C 中途半端に遺伝子に傷がついた正常細胞が、
新たにがん化する
D 中途半端に遺伝子に傷がついたがん細胞が
更に悪性化する、特に、攻撃を受けたがん幹細胞が
転移を活発化させる
今、もっとも現実的に懸念されているのは、
Dのがん幹細胞の転移促進です。
現代の技術では、目に見える大きな腫瘍組織を測定する
それぐらいしかできません。 NK活性を測定することはできます。
ですが、内臓がどれだけやられたかは、なかなかデータ化できません。
微小分散がんは全身に大量に存在したとしても見えません。
目に見える大きな腫瘍組織だけに捉われる意識が、
歪んだ一方的な治療効果判定基準を生み、
目に見えない、がんの悪性化や、免疫、生命力の
低下を起こしてしまう標準治療を育ててしまったのです。
「物の見方」がズレていると、
誰も、悪いことをやっているという自覚もなく、
合法的に、社会制度に正しく則り、
高い奏効率によるエビデンスがあって、
一流大学の権威ある先生方が認めている
治療法が普及し、その結果として、
数多くの方々が、苦しみ、
命を落としていかれるのです。
最近、放射線療法+化学療法+樹状細胞療法の
組み合わせにより、奏効率がいくらいくら、という話が
流布されています。
当然、放射線を浴びせて、化学療法を実施すれば、
樹状細胞が効いても、効かなくても、一時的な
腫瘍組織の縮小効果や、無憎悪増殖期間を得られる
ことはあるでしょう。 そんな効果判定に何の意味もない
ことは、世界で、とっくに実証されているのです。
かつて歩んだ、間違った道へ舞い戻るのでしょうか。
更に、放射線や化学療法によって、免疫抑制が弱まるんだ、と。
よって放射線や化学療法は、免疫と相性がいい、という話まで、
喧伝されています。 何度でも申し上げますが、放射線や
化学療法を受けられた患者さんの免疫細胞は、ズタズタです。
放射線は局所療法だから、免疫に打撃がない、そんなのは
大嘘です。 動脈血の速度は、時速数十キロですよ。
放射線を照射している間に、どれだけの血液が照射領域を
通過するでしょうか。 計算はともかく、実際に、培養センターに
もちこまれる免疫細胞は、やらています。
免疫と放射線、化学療法が相性がいい、
こんな話が定着してしまえば、
毎年、万単位の犠牲者がでることになるでしょう。
データなどは、判断基準次第で、なんとでもなってしまいます。
間違った判断基準、物の見方が広まってしまうと、
折角、標準治療の虚構が明らかになりつつあるのに、
またしても、がん治療は冥界に落ちてしまいます。
放射線や化学療法は、がん細胞の数をある程度まで
減らすもの、です。 続ければ続けるほど、害の方が多くなり
効果は減っていきます。 やるなら、最初に大量のがん細胞の
勢いを削ぐまで、です。 免疫細胞療法をやってから、
放射線や化学療法を後ろにもってくると、何をやってるのか
分からなくなります。 放射線や化学療法を最後にもってくると、
生き残った悪性度の高い分散がんを残す可能性が高くなります。
副作用もなく、微小分散がんを叩く可能性があるのは、
免疫細胞療法だけです。 それも、単独で十分、がんを殺せる
パワーのあるものに限ります。
DATE:2010/09/27
URL:http://ank-therapy.net/?p=116
ーーーーーーーーーーーー引用終わりーーーーーーーーーー
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