280. 2010年12月21日 11:11:07: dGzcls6Hlo
反近代医学の鬼子、時代の熱病として席巻する新興宗教、その名もホメオパシー:ホメオパス(司祭)&平信徒 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー http://ameblo.jp /moonsun3/entry-10637048434.htmlーーーーーーー
2010-09-02 10:59:15 ホメオパシーによって壊れた家族の実態。 私:ホメオパシーをやめさせる説得は難しいものか? X:夫婦のどちらかがホメオパシーを信じきっているとき、どんなやりとりが効果的だというのか。インターネットでホメオパシーのことについて調べていろいろな情報を頭に入れていたが、ホメオパシーが科学的でないことを教えてもどうにもならない。ネットの記事を印刷して見せたりもしたが、ほんとどうにもならない 2010-09-02 10:59:15 ホメオパシーによって壊れた家族の実態。 テーマ:ブログ 男性より女性にホメオパシーが普及している傾向があり、それは女性誌においてホメオパシーの扱いが多いという点などからも間違いがなさそうです。 また育児雑誌にホメオパシーが紹介されるなど、ミセス層がホメオパシーを導入し我が子に使用する例も多いのではないかと考えられます。 そこで、奥さんが息子のてんかんの治療をホメオパシーだけにした家庭の例を聞き取りしました。インタビューイは旦那さんで、現在は奥さんと離婚して、息子を現代の医療による治療に復帰させています。(このX氏の事例については、ブログ内記事検索欄に「ホメオパシー」と入力し、過去のエントリーを参照ください) ───────────────────────────────私:息子さんを連れて別居したとき、奥さんだけならともかく、奥さんのママ友でホメオパシー仲間二人まで押しかけてきたという話には、驚いた。(ママ友とは、同級生・同学年の子供を持つ母親同士の交友関係のことです) X:息子にまっとうな医療を受けさせるためには、あいつ(元妻)から引き離す必要があった。私たちが実家に避難したことは、あいつも知っていた。当事者でもない人間までやってきたのには閉口した。 私:彼女たちと、どんな話をしたのか? X:離婚の可能性が高まっていたから、互いに親権は渡せないという主張をし合った。あいつに親権が渡れば治療はホメオパシーだけになり、息子はまた大発作を起こすことになる。 ママ友のホメオパシー仲間は、レメディは効くと言い張った。 「だったら、お宅たちはどんな病気を治しているのか」と聞いた。 すると、病院に行くどころか薬屋で薬を買わないで治すのがあたりまえの……たとえば口内炎とか二日酔いとかに使って効果があったと言う。 「息子はそんなものでなく『てんかん』なんですよ。発作が激しくなったんですよ。これにあなたたちは責任を持てるのか」と言ってやった。 こうなると、あいつとママ友は「好転反応」だと譲らない。あまりにも人を馬鹿にしているので席を立った。 私:その後、家庭裁判所での離婚調停となった。 X:調停では話がまとまらなくて、あいつの両親があいつを説得して離婚が成立した。最終的には、弁護士と互いの両親を交えて話し合いをして決着をつけるかたちになった。 状況を理解してくれて実の娘に不利な条件をのんでくれた、お義父さん、お義母さんにはとても感謝している。 私:X家ではたいへんなことになったが、ホメオパシーを導入しているママ友の家庭はうまく行っていたのだろうか? X:口内炎や二日酔いにレメディを使うくらいなら、それほど問題にならないだろう。 よその家でもホメオパシーなんか信じていない旦那はいると思う。だけど二日酔いのとき奥さんからレメディを飲まされるくらいのことなら、黙って従ったほうがあれこれ面倒にならなくてよいと思っているのではないか。 とにかく健康な人はホメオパシーを気楽に受け入れられるし、それで体が悪くなることもない。これがホメオパシーのカラクリだ。 私:カラクリを具体的に言うと? X:人は、一年に何回くらい病院に行くだろうか。 私:私や息子さんは持病があるから、定期的に病院に行かなければならないが……。 X:持病がない多くの人たちは、年に数回病院に行くのがせいぜいだ。ホメオパシーをやっている人のほとんどは、病院に行かなくてもよい健康体。口内炎や二日酔いは、何もしなくてもいつかは治る。あえてプラセボ効果なんて言わなくてもよいくらいだ。しかし、これがレメディが効いた証拠とされる。 私:私もこれまでの経験から、ホメオパシー導入者の大多数は体が丈夫な人だと感じるようになった。 X:もし難しい病気の人をたくさん相手にしていたら、もっと早く死亡事件が起こっていただろう。 ブログなどに「ホメオパシーは副作用がなく、どんな病気にもよく効く」と書き込んでるような人は体が丈夫な人で、体が丈夫だからうちの息子のようなケースをまったく想像できない。病気というものをまるでわかっていないから、脳天気に好き勝手に書ける。 口内炎や二日酔いに使っただけで「副作用がなく、どんな病気にもよく効く」なんてよく言えたものだと思うが、実際にうちに押しかけてきた奥さんたちがそうだったわけだ。 私:世の中のホメオパスは重病人をほとんど診ていないことになる。 X:きっとそうだ。それでいながら万能の治療法のように言い切っている。由井寅子は新聞のインタビューで「癌に効く」と言ったが、だったら自分自身が癌患者を治癒させた経験があるのかと聞きたいものだ。てんかんを治療したことはあるかとも聞きたい。 問題なのは、ぜんぜん実績がない効き目もないホメオパシーを信じてしまう難病の患者や親がいること。由井寅子だけでなく、ネットで無邪気に「どんな病気にも効く」と書いている一般人たちも実は相当罪深いことをしている。 健康体の人が砂糖の玉を飲んで金を無駄遣いをするのはどうでもいいが、何十分の一、何百分の一の確率で息子のような患者がホメオパシーを使うようになるのはどうにかしなければならない。 私:私も大発作(意識を失い倒れる)の経験があるが、何度も繰り返すなんて想像もしたくない。 X:私だって親として耐えられない。あいつは「好転反応」だと信じていたわけだが……。ホメオパスは大発作を繰り返している息子をどう思っていたのか。 そもそも病院の医療を否定しているくせに、てんかんという診断は病院の検査結果をもとにしている。てんかんはまだ“わかりやすい”症状かもしれないが、その他の病名がわかりにくいものはどうする。医者の診断がない「体がだるい」という患者がいたとして、肉体疲労なのか、もしかしたら糖尿病かもしれないし、癌かもしれないし、エイズかもしれない。いったいどんなレメディを処方するつもりなのか。 私:ところで奥さんはどこでホメオパシーを知ったのか? X:あとからわかったことだが、ママ友からの口コミ。一人、ホメオパシーや自然食などを勧めるボス的な人がいたようだ。 私:最初に奥さんからホメオパシーの話を聞いたとき、どのような説明を受けたか? X:ずいぶん曖昧な話だったと思う。ホメオパシーという名前と、病気に効いた人がいるというくらいだった。あいつもよくわかっていなかったのだろう。だから、もっとちゃんと調べてごらんと答えた。 私:それから奥さんは何をしたのか? X:あいつなりにいろいろ調べているのだろうとは思っていた。何日かして、ホメオパシーの先生がいるから会ってみたいと言われた。いまから思うとホメオパスのことだが、そこまでわかっていなかったので、漢方薬局に行くくらいの感じで受け止めた。 私:ホメオパスに会ってどうなったのか? X:実はいつ会いに行ったのかわからなかった。まだ行っていないとばかり思っていた。 息子が久々に大発作を起こした。あってはならないことだけれど、完治しているわけではないから、このようなこともあるだろうと思った。しかし、その後も続けざまに発作を起こして変だと思った。 息子はなかなか病状に合った薬がみつからなくて試行錯誤していたから、また薬が合わないのではないかとあいつに話をした。すると、治療をホメオパスに任せて医者の薬をやめているという話になって、ちょっと待ってくれとなった。 これがホメオパシーで最初の夫婦喧嘩だ。あいつは、このまま抗てんかん薬を飲んでいたら麻薬中毒のように薬をやめられなくなって、副作用が大きすぎると言った。 私:そのほかにホメオパスは奥さんに何か言っていたのか? X:てんかんの原因があいつにあると言ったらしい。妊娠前と妊娠中の生活とか予防注射が複合的にからまっててんかんになるという話だ。あいつは完全にホメオパスのことを信じていた。 私:そのときどのような話を夫婦でしたのか? X:医者の薬でしばらく経過がよかったのに、医者でもないホメオパスの治療に切り替えるのはリスクが大きすぎるという話をした。でもあいつは、自分が悪いから息子がてんかんになったと泣き出して収拾がつかなくなった。 私:最終的にはホメオパシーを認めたのか? X:認めたわけではない。そこまで泣きわめくなら、医者の薬にレメディを追加で飲むことにしろと厳しく言って、約束させた。あのときはホメオパシーのことがよくわかっていなかったので、こういう妥協案が通用すると思っていた。 私:だが実際には思惑通りにならなかった。 X:いや、約束通りにしているとばかり思っていた。これまでも息子の薬の管理はあいつがやっていたから、飲んでいるのかどうかまでわからなかった。息子は小学校低学年だから、誰かが管理してやらないとならない。私は仕事の関係で生活時間が息子とずれていて、仕事から帰ってくる時刻も不規則なので管理できない。 ところが私が家にいる休みの日に、どうも息子が薬を飲んでいない様子だったのであいつに聞くと、またレメディだけにしていると言った。このときも喧嘩になった。その日までに何度も大発作を起こしていることもわかった。「好転反応」なのだそうだ。 私は息子に抗てんかん薬を飲ませようとしたが、薬は捨てられていて家になかった。休み明けに医者に行って薬をもらってこいと言っても反抗的な態度だったので、私が仕事の合間に病院に行くことにして、薬を飲ませないならホメオパシーは許さないと言ってやった。 私:ホメオパシーを許さないと言っただけで、他の解決策を取らなかったのか? X:もうどうしたらよいのかわからなかった。私があいつと息子を四六時中見張ることは不可能。近所に住んでいる私の母親に事情を話して、我が家にきてもらいあいつが息子に抗てんかん薬を飲ませているか監視してもらおうとしたが、あいつは母と喧嘩をした。それでも母は居残ってくれたが、再び息子が発作を起こしたことで、あいつをコントロールし切れないことがわかった。義理のお父さん、お母さんにも事情を話したが、このときはことの深刻さを理解してもらえなかった。これは別居しかないと思い、息子を連れて実家に住まいを移すことにした。 別居の段階では、まだあいつをどうにかできるかもしれないと考えていた。どうにもならなかったわけだが。 私:ホメオパスにてんかんの治療経験はなかったと思うか。 X:ないに決まっている。あるなら、抗てんかん薬をやめたらどうなるかわかるはずだ。なにが「好転反応」だ。 てんかん患者は(人口比)100人に1人だとして、すべてのてんかん患者がホメオパシーを選ぶわけではないから、もっと割合がすくなくなる。あのホメオパスにとって、きっとはじめてのてんかん患者だったに違いない。 だいたい、一人のホメオパスが何百人もの患者を診察しているはずがない。ブログに患者がたくさんいるような話を書いているホメオパスがいるが、あれは見栄だろう。 私:治療経験がないのに、てんかんが治ると言い切るとは怖ろしい。 X:何度も言うが、口内炎や二日酔いの相手をしてるようなのがほとんどのホメオパスだ。それなのに自信満々にてんかんの治療をしようとした。癌とは言わず、てんかんでもいいから治療経験があるなら、病院が処方する薬をやめたらどんなひどいことになるか必ずわかる。 私:口内炎や二日酔いの相手、と言うがそんなことだけでホメオパスのところに行くのだろうか。 X:中にはうちの息子のように切実な病気で行く人もいる。しかし、その他はサークル活動やカルチャースクールみたいな感じではないのか。 住宅街で奥さんが小さなブティックをやっているのを見たことがあるだろう。客は友だちや顔なじみ。趣味の店というやつだ。ここで買いものするような、患者とも言えない常連がいるのだろう。こういう形態だから、芸能人を患者にしたらツテで上客が次々くるかもしれないが。 芸能人と言えば、UAという歌手がホメオパシーをやっていると雑誌で喋ったそうだが、彼女と彼女の家族は何か重い病気だったろうか? そんなことはないだろう。このケースも体が丈夫な人がホメオパシーをやって、ホメオパシーは効くと宣伝している例だ。無責任というか無知というか、持病を持っている人や重病人のことをまるで考えてないのがわかるだろう。 私:ホメオパスの診療費とレメディ代は、かなり家計の負担になるのではないか? X:あいつがいったいどれくらい使ったか総額はわからないが、初診で一万円くらいはしていたと思う。だから保険が効かない病院で治療をしているようなものだったろう。ただ我が家は年収に比較的余裕があったから、なんとなくやりくりできたのだと思う。 ほかの家庭はホメオパスにしょっちゅう厄介になる訳でなく、持病持ちでなければレメディのキットを使い切るのにしばらく掛かるだろうから、初期投資にちょっと金が掛かる趣味程度の費用だったかもしれない。それでもある程度ゆとりがないと続けられないだろう。 レメディの価格設定は絶妙だと思う。あれより高ければ、なかなか手を出せない。あれより安いと、馬鹿にされる。 私:ホメオパシーは、離婚して子供の親権を取られても信じたいものだと思うか? X:あいつの場合、息子の治療だけが目的ではなかったのかもしれない。ホメオパスからこれまでの人生を否定されて、それが息子のてんかんの原因だと言われたのは、きっと大きなトラウマだ。だけど、レメディを使えば自分でてんかんを治せるというのは画期的だったはず。自分のトラウマを解消するためにも、ホメオパシーで息子を治療しなければならなかった。 だから息子を私に取られた今、あいつは宙ぶらりんの状態になっているのではないか。かわいそうなところはあるが、こうしなければ息子をちゃんと治療することができなかった。 それと、いくら「好転反応」に騙されていたとは言っても息子に発作を繰り返させたことについては、どうしてもあいつを許すことができない。言葉は悪いかもしれないが、狂っている。溝は埋められない。これ以上、夫婦としてやっていけないと思った。 私:ホメオパシーをやめさせる説得は難しいものか? X:夫婦のどちらかがホメオパシーを信じきっているとき、どんなやりとりが効果的だというのか。インターネットでホメオパシーのことについて調べていろいろな情報を頭に入れていたが、ホメオパシーが科学的でないことを教えてもどうにもならない。ネットの記事を印刷して見せたりもしたが、ほんとどうにもならない。朝日新聞がホメオパシーを取り上げたのは離婚したあとだが、人が死んだ話を読ませてもどうにもならなかったと思う。 ホメオパシーが悪いのではなく、トラウマを植え付けたホメオパスが悪いという話もした。息子を思う気持ちはわかるという話もした。子育てに協力できなかったことも詫びた。どれもホメオパシーをやめさせることはできなかった。 とにかく恥ずかしい話だ。 私:恥ずかしい? X:……。なぜホメオパシーなんかを信じるようになってしまったのか考えると、自分が悪かったのかもしれないという気がしてくる。子育てと治療を、夫としてもっと別のやりかたで協力できなかったのかと。 しかし、ホメオパスはあいつが言いなりになって狂って行くのを見ながら、思い通りになることが面白くてしかたなかったのではないか。これがホメオパスの醍醐味ってものかもしれない。 ─────────────────────────────── X氏の家庭は例外的であり、ホメオパシーが導入されているほとんどの家庭は重篤な病気の治療にレメディを使用するのではなく、自然に治るようなものにレメディが使われていそうです。 X氏曰く、「口内炎や二日酔いにレメディを使う」体が丈夫な人々です。 ホメオパシーのレメディはプラセボ効果があると言われますが、偽薬を飲んでも飲まなくても治癒するような症状に使われているのですから、「レメディは、プラセボ効果があるから存在意義がある」とする言い訳すら成り立たないのではないでしょうか。 また、この体が丈夫な人たちがホメオパシー賛美の世論を形づくっているというのもあり得る話です。 しかし体が丈夫な間はよかったとしても、何らかの疾病に罹ったときホメオパシー頼みにすれば、X氏の息子さんのようなケースにならないとも限りません。 ホメオパシーは温かい医療であり、これを担うのがホメオパスであるかのように言われていますが、X氏の元奥さんの例のようにトラウマを植え付けホメオパシーから離れられなくする者もいます。 ホメオパシーの科学的根拠には疑問を呈しながらも、ホメオパスのカウンセリングには一定の効力を認めている人もいるようですが、カウンセリングにはこのような危険性があることを認識しておくべきです。 またホメオパスの根拠なき自信・万能感はどうにかならないものでしょうか。 X氏の息子さんの例では抗てんかん薬を断たれたわけですが、抗てんかん薬の量を1/2にしてレメディに切り替える指導をしているホメオパスが複数いることがわかっています。抗てんかん薬の量を1/2にする根拠もまたないのです。 喘息に用いられる吸入ステロイド薬をやめさせ、「死にそうな」ほど苦しい発作を患者に味合わせているホメオパスも存在しています。ステロイドの普及で喘息で亡くなる人が減少しているのにです。 X氏はホメオパシーを信奉する人を説得するのは不可能であると言います。では、まだホメオパシーに深く踏み込んでいない人たちはどうでしょうか。 先日、我が家が購読している新聞にカルチャースクールの生徒募集のチラシが入りました。ここにホメオパシー教室の案内があったので、どの程度生徒が集まっているか電話で問い合わせをしてみました。チラシが投函された日以来ホメオパシー教室には生徒が集まりはじめ、「受講を希望されるのでしたら、お早めに申し込みをしてください」という状況だそうです。(ちなみに、手芸教室は「まだまだ余裕がございます」とのことでした) ビタミンK2欠乏症死事件の報道、朝日新聞によるホメオパシー問題の報道、日本学術会議の談話、と立て続けにホメオパシーによる被害が伝えら、科学的根拠が否定されても、ホメオパシー教室に通いたい人たちがいるのです。 カルチャースクールの教室はホメオパシーの初歩を教えるものであって、ここに応募しようとしている人たちはまだホメオパシーに染まり切っていない状態のはずですが、このように信奉者とも言えない段階の人々さえ止めることができないのです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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