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タミフルが異常行動の原因だとする仮説の不合理 西岡昌紀(内科医) http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/287.html
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しかし、これは、おかしい。こうした報道が始まった直後から、私は、こうした科学的根拠を欠いた報道に驚き、こうした無責任な報道を糾弾して来ました。こんなバカな話を信じて、インフルエンザにかかった子供にタミフルを飲ませない親が出たら、逆に、インフルエンザ脳症にかかる子供が増える事を恐れたからです。 (クリックしてお読み下さい。3年前の私の日記です) タミフルを飲んだ子供たちは何故タミフルを飲んだのでしょうか?言ふまでも有りません。インフルエンザもしくはインフルエンザが疑はれる発熱疾患にかかったからタミフルを投与されたのです。そして、インフルエンザには、元々、脳症を起こす場合が有るのですから、そうした異常行動を示した患者が、異常行動を起こした原因としては、先ず、インフルエンザその物を疑ふべきであって、タミフルの副作用であるとする「新説」には、何も根拠が無いからです。 下のニュースをお読み下さい。このニュースに依れば、新型インフルエンザの患者は、従来の季節性インフルエンザの患者よりも、脳症を起こす頻度が高いのだそうです。 この差が統計的に有意で、かつ、タミフルの服用率に差が無いとすれば、この差は、インフルエンザ・ウィルスの種類によって脳症の発症率に違いが有る事に成ります。 そうだとすれば、脳症の発生率は、タミフルを服用したかどうかではなく、インフルエンザ・ウィルスの種類によって左右される事に成りますから、この報告は、インフルエンザに罹患した患者が脳症による異常行動を起こす原因は、タミフルにではなく、インフルエンザその物に有った事を示唆して居ます。
平成22年4月25日(日)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1470633160&owner_id=6445842 ----------------------------------------------------------------- ■新型インフルで異常行動、季節性の1・5倍 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1188538&media_id=20 新型インフルで異常行動、季節性の1・5倍 新型インフルエンザで脳症になった子供が意味不明なことを言うなどの異常行動を起こす割合は、季節性の1・5倍に上ることが、厚生労働省研究班(主任研究者=森島恒雄・岡山大教授)の調査で分かった。 盛岡市で開かれている日本小児科学会で24日発表した。 研究班は、昨年7月〜今年2月に新型インフルエンザで脳症と診断された15歳未満の160人を調査。2005年1月〜06年12月に季節性で脳症と診断された159人と比較した。 脳症の子供のうち、けいれんを起こした割合は新型が49%で、季節性の78%を下回ったが、異常行動の割合は56%で、季節性の38%の1・5倍だった。新型の脳症患者の脳をMRI(磁気共鳴画像装置)で調べたところ、28%に脳の一部が白く映る「異常」が見られ、うち11%は左右の脳をつなぐ「脳梁(りょう)」に集中していた。研究班は「脳梁には、感情や行動を制御する働きもあり、脳梁の障害が、異常行動につながった可能性がある」と分析している。 森島教授は「次の流行では、新型の感染が乳幼児にもっと広がる恐れがある。乳幼児は十分な感情表現ができないため異常行動が分かりづらい。親は注意が必要だ」と指摘している。
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