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免疫学者の多田富雄東京大名誉教授【山崎康彦氏:小泉構造改革の犠牲者であることを隠蔽した朝日報道】 http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/286.html
http://www.asahi.com/obituaries/update/0421/TKY201004210271.html 国際的な免疫学者で、能楽にも深い関心を寄せた東京大名誉教授の多田富雄(ただ・とみお)さんが21日、がん性胸膜炎で死去した。76歳だった。葬儀は近親者で行う。「しのぶ会」は6月18日午後6時30分から東京都千代田区丸の内3の2の1の東京会館で開く。喪主は妻式江(のりえ)さん。 多田さんは千葉大医学部卒。74年、同大医学部教授に、77年、東大医学部教授に就任。東京理科大生命科学研究所長などを務めた。81年度の朝日賞を受賞、97〜07年度には朝日賞の選考委員も務めた。84年の文化功労者。 体内に侵入したウイルスや細菌などから身をまもる免疫細胞のひとつ、T細胞には、異物を攻撃するアクセル役のほかに、ブレーキ役があり、両者でバランスを保って暴走を防いでいることを明らかにした。免疫の働きが強すぎると、自分を攻撃する自己免疫病につながってしまう。これらの研究成果を一般向けに解説した「免疫の意味論」は93年第20回大佛次郎賞に選ばれた。 青年時代から能楽に関心を寄せ、時に自ら小鼓を打った。脳死移植や原爆などをテーマにした新作能を次々発表した。 01年に脳梗塞(こうそく)で倒れ、重い右半身まひや言語障害といった後遺症を抱えたが、リハビリを続けて左手でパソコンを打ち、朝日新聞文化欄に能をテーマに寄稿するなど、意欲的な文筆活動を続けていた。
http://twitter.com/chateaux1000 多田富雄先生は脳梗塞を患い右半身麻痺など重度の機能障害を患い懸命のリハビリをしていましたが突然治療打ち切りを宣告されました。小泉内閣が「構造改革」の名目で医療費を年間2500億円削減したため厚労省がリハビリ医療に上限日数を設けたためでした。生きる証であるリハビリが奪われたのです。 約1時間前 webから chateaux1000
日本が世界に誇る免疫学者・多田富雄さんは脳梗塞を患い、右半身麻痺など重度の機能障害を患い、懸命のリハビリ中、突然治療打ち切りを宣告されます。厚労省がリハビリ医療に上限日数を設けたためでした。多田さんは各方面に呼びかけて48万人の署名を厚労省に突き付けるのですが、事態は全く改善されません。 多田富雄さんは日本が世界に誇る免疫学者です。1971年に発表した「サプレッサーIT細胞」の発見は、ノーベル賞級の業績と賞賛されています。また、能楽にも造詣が深く、数々の新作能の作者としても知られています。 多田さんは2001年5月に脳梗塞を患い、右半身麻痺と嚥下・発声障害の重度の機能障害を患いますが、懸命のリハビリの結果、執筆活動ができるまでに機能が回復していました。ところが昨年3月、東大病院でリハビリを受けていた多田さんは、突然信じられない通知を医者から知らされました。 厚生労働省が保険診療報酬の改定を行い、リハビリ医療に上限日数を設けたのです。そのため、脳梗塞の後遺症患者は発病から180日を上限としてリハビリ治療の打ち切りが決定された、との通知でした。 多田さんは、発病からすでに180日を軽く超えていたので、もはや1回のリハビリも受けられなくなってしまったわけです。それまで多田さんが受けていたリハビリは、理学療養師と言語聴覚師について、それぞれ週2回ずつ治療を受け、身体能力が穏やかに回復していたのです。多田さんにとって、リハビリは生きることそのものでした。リハビリを取り上げられることは、即、死を意味しました。 このリハビリ打ち切りの第1の犠牲者は、世界的な社会学者の鶴見和子さんでした。鶴見和子さんは、リハビリ打ち切り後、急速に機能を失い、前からあった癌が悪化して、リハビリ打ち切り2ヶ月後の昨年7月30日に亡くなられました。リハビリ打ち切りが彼女の死期を早めたのは確かです。 また、水俣病を告発し、「公害自主講座」で有名な東大の宇井純さんも、退院後のリハビリを制限され次第に弱って、命を落としたといわれています。 多田さんは「このようなことが堂々とまかり通る社会は、弱者を平気で犠牲にする社会であり、戦争に突き進んでしまう社会に直結する」との思いで、猛然と「リハビリ打ち切り反対」の運動を1人で始めました。不自由な左手1本を使って、たくさんの原稿を書き、新聞や雑誌に投稿し、またインターネットを使って反対の署名運動を展開し、48万人の反対署名を集め、厚生労働省に突きつけました。 厚生労働省が医療費削減のために行った「医療改革」は、この「リハビリ打ち切り」以外に、身障者の自立を妨害する「身障者自立支援法」や長期入院を許さない「療養病棟の廃止」などがあります。すべては弱者を見殺しにする「小泉構造改革」の結果で、冷酷な本性が現れています。 この本の中で許せないと思ったのは、厚労省の水田邦雄保険局長や原徳壽医療課長など官僚の態度です。48万人の反対署名や多くのリハビリ専門家から「リハビリ打ち切りの白紙撤回」を迫られた彼らは嘘の答弁を繰り返します。最後には「リハビリ打ち切り」を撤回せずに、「利用者を医療保険から介護保険へ丸投げ」しようとしました。 見かねた中医協の土田武史会長が、07年3月に見直しを指示しました。しかし、狡猾な厚労省の官僚は、再改定の中に「日数制限を緩和した場合、医療費の総額が増えないように診療報酬の逓減制」という毒針を仕掛けたのです。再改定後は141日から医療機関の診療報酬が減額されるので、より早くリハビリを断る事例が出てくるのです。 多田さんは本の中(p.100)で以下のような鋭い指摘をされています。
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