投稿者 施折 日時 2010 年 4 月 15 日 08:41:55: oWnbXmg6veTQQ
原理原則は単純にhttp://blog.livedoor.jp/ninomiyatchizuko/archives/cat_10019119.html?p=3
溝口クリニックの「脳と栄養のシンポジウム」が終わってその感想について、語っている人はいないかな〜とネット上で探して読んでいます。
どのような側面からでもいいから、一人でも多く栄養と病気の関係について目を開いてほしいと常に願い続けています。
「目からウロコが落ちた」「こんな療法があったのか」「なぜこれが標準治療にならないのか」などなどの声を聞くのはうれしいですね。
変化を感じて心のそこからうれしいです。
特に20代30代の若い人の意識の変化は非常に重要なポイントです。
今、その年代がこの疑問を持つことが重要です。
何しろ次代を担うのは彼らです。
彼らこそ道を敷き、道路を整備する力になるはずなんです。
糖質制限では比較的若い層が気づきはじめている特長がありますね。
それだけ炭水化物漬けだから効果も顕著なのでしょう。
大勢の罹患者が存在しないと、認知も広まらないとは皮肉なものです。
私たちは道なき道の藪を払い、方向を示す役割なんだと思います。
大きな機械で草を刈る先生方にくらべ、私はチミチミと手作業なんですが・・・
「こんなに効果があり生化学的にも合理的な説明がなされているのに 何故これが標準治療にならないのか」
この感想はとても大事です。
当を得た栄養対策で体が変化した人間は必ずそういう感想を持ちます。
逆に言えば、今のところ変化を体感した人間しかもてない感想といえるかも知れません。
変化を体感していない人間はまだ「?」でしかないので、積極的に肯定する気になれないようですね。
ただ、その主張が常識外なのと、多くの人が同じ結果を言い出しているのでただ事ならぬと思いはじめているのでしょう。
この疑問を持つ人がもっと多く出現し、思いを声にしなければいけませんね。
この声が圧倒的多数派になったときに、その需要にこたえる人間が必要になります。また理論や資料が必要になってきますね。
しかし、その理論は患者目線で総合的なものでなければなりません。
この知識は医者目線でまとめてはいけないような気がしているんです。
医者目線とは?
どうも医学の観点からまとめようとすると、栄養が狭い視点に集約されていく傾向を感じています。
医者目線ではどうしても学問にしようしようとする力が働いてしまうんですね。
これが患者にとって結果的に他の側面を排除することになってしまう。
先日、酵素を重要視する先生に学ぶと他の可能性が見えなくなるといいました。
一人の先生について「学んでしまう」とそうなってしまう。
「学んだ人」がまた他の人に教えるとさらに狭い視点の再生産になってしまう・・・
知識順位が上の医者が論じてしまうと、勢い患者は生徒になります。
この関係性ではこれまでの習慣から患者は自分で考えることを放棄してしまうのです。
それこそが絶対正しい理論であって他は間違いだと主張するようになります。これが弊害です。
しかも自分の体を理論の方にあわせようとしてしまうのです。
このせいで、せっかくの理論もゆがんでしまうのです。
どうすればいいのでしょうか。
健康に関与する要素は多角的ですから、むしろ視点は八方にらみでないと実際的ではありません。
食は栄養的な要素に加え、好み、経済性も勘案しないといいけません。
風土によって手に入る食材はまちまちです。
栄養が学問になってしまうと必ず「○○でなければいけない!!」と硬直した見方が出てしまうんですね。
そうなるとまた「・・・でなければだめですか?手に入らないんですが・・」と悩みの種になってしまう。
むしろ、原理原則を単純にして示したほうが患者にはわかりやすく患者自身の工夫の働く余地もある気がします。
もちろん原理原則自身は決して曖昧なものであってはいけませんが。
自分で工夫して成果を出す。これも患者にとって精神面でとても重要な点なんですね。
今わかっている原理原則。
○体は常に治そう治そうと働いている。
(その仕組みは私たちには手出しできない次元にある。部分的に仕組みを動かそうとしても無理)
○免疫力を殺ぐ生活をすると、この治る力を妨げてしまう。
(妨げている要素には何があるのか?)
○ビタミンミネラル、酵素、ホルモン、必須脂肪酸、有害微生物、糖代謝、運動。健康に絡む重要な要素
(これらのうち自分に当てはまっている問題点はどこか?)
この大枠から出発して、方法論を煮詰めていく。
このやり方が実際的です。
また煮詰めていく段階で患者自身が学ぶことがたくさんあるんです。
専門的な学問になってしまった各論から出発して、万病を解決しようとするとかえって遠回りしなければならなくなるんですね。
多くの人が、この遠回りを余儀なくされています。
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