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この人に会いたい(19)足立信也さん【「自分の仕事は医療崩壊を救うこと」】(日刊 鎌田實 なげださないブログ)
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/246.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 3 月 09 日 11:41:18: twUjz/PjYItws
 

http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-4107.html

2010年3月 9日 (火)
この人に会いたい(19)足立信也さん


足立信也厚生労働大臣政務官と、毎日新聞で対談した。
後期高齢者医療制度を廃止した後の高齢者医療を考える、高齢者医療改革会議の後、政務官室をお訪ねした。

久しぶりにゆっくりと話ができた。
かつて足立政務官は、当時の党首の前原さんや10人ほどの国会議員をひきつれて、諏訪中央病院を視察されたことがある。
そのとき以来である。

彼は外科医である。 2002年に当時の政権が医療費抑制に舵を切り、現場の空気が悪くなっていくのを実感したという。
このままでは医療崩壊が起こると思った。
以前から選挙に出ることをすすめられ躊躇していたが、このまま医療崩壊がおこれば、医師や看護師にとっても、国民にとっても大変なことになると思って、選挙に出たという。
なので、「自分の仕事は医療崩壊を救うこと」という。

今回の医療費は、もう少し上げたかったが、0.19%が精一杯だった。
しかし、まだ内容はお話できないが、0.19%以上の効果が出るように工夫をしたという。
燃え尽きそうな医師や看護師たちが、もう一度元気がでるような医療のスタート地点には立てたのではいなかと胸を張った。

彼は外科医であるが、外科医も6年ぶりに増加傾向に転じた。
産婦人科は10年ぶりに増加した。
燃え尽きそうになっているドクターたちがもう一度やる気を取り戻すのを後押ししたい、それが国民のためになる、と彼は熱く語った。

「国がどの方向に行くのか、メッセージが伝わりにくく、残念だ」と、ぼくは言った。
「自分は政務官なので、なかなかアドバルーンを揚げるわけにはいかず、忸怩たる思い」と言ったので、「じゃあ、ぼくがときどきこうやって話を聞いて、国民にわかりやすく話しますか」と冗談を言った。
少し、これから日本の医療がいい方向に向かうと思った。

◇中医協の診療報酬の改定が発表された◇

政権が変わるということは、こういうことかと思った。
もちろん、多くの医師にとっては、今回の改定は不本意だ。
まず、0.19%のアップというのは、疲れきっている医師たちの期待を裏切った。
マニフェストではもっと大きなアップを表明していたはず。
しかし、すべてがマニフェスト通りにしなくてもいい、とぼくは思っている。
子どもっぽい民主党が、国にお金がなくて、それほどアップできないことに気がつき、大人の判断をしたと思う。

それでも10年ぶりのアップである。
全体としては微々たるアップであるが、中身をみると、強弱がつけられている。
医師の技術料などは1.55%の引き上げをして、ほかで倹約しているのである。
医科の診療報酬は4800億円の増加が実現した。
そのうちの4000億円が救急や産科、小児科などの厳しい条件で働いている医師たちに配分するという。
外科の、難しい手術の手技は、3〜5割が引き上げられた。
外科医もなり手が少なくなりはじめていた矢先なので、この大胆な手当ては効果を発揮するだろうと思う。

病院の外来の再診料を、診療所と統一することで、病院はちょっと一息ついた。
開業医に対しては、今回の改定でも、厳しい状態である。
茅野市で地域医療やっていると、24時間体制で治療している開業医が多い。その医師たちの、高齢者医療費を低く抑えようとする誠実な姿を見てきたので、今回も、つらいだろうと思うが、国にお金がない以上は、仕方ない診療報酬の改定だったと思う。

病院の救急や産科、小児科、外科を中心に大胆に手を打った今回の改定は、すずめの涙のような増加で、大きな効果を生むようにした、見事な采配だったと思う。


 

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コメント
 
01. 2010年3月10日 01:18:20
門外漢なんですが、私の、先輩が、医者でした。今は、皮膚科・泌尿器科から、精神科医に、転向し、県外にて、活躍してます。あの頃「15年位前」の、言葉の、重みを、只今、感じいってます。さぞかし、お悩みになっての、ご決断だったのでしょう。よき、先輩でした。

02. 2010年3月10日 22:25:39
現代医学一辺倒の医療制度では際限なく金がかかる。
今後も伸びるはずだろう。
しかしその金が増えてどこへ消えて行くのか? 医師たちは減らされているというから、他の医療費用を出せば分かるはず。
医学が進歩すれば進歩するほどお金がかかる。際限の無いお金の増加は今までの医療費を見れば一目瞭然。
33兆円で終わるはずがない、来年も再来年も伸び続けるだろう。
そこに気がつかないのはなぜか?
「現代医学一辺倒の医療制度」だからだ。
それがなぜ金がかかるのか?
「病気を治すのでなく、病気を一時停止している事だ。そのうえで病気を増やしている」という構造に気付くまで医療の迷妄状態は続くだろう。
「世界医薬産業の犯罪」」「医療殺戮」「医療の犯罪」この三冊読んだだけで理解できるだろうが、賢明な人は一冊だけでもよい。
「医者がストライキをしたら病人が健康になった」というと驚いてしまうだろうが、実際に起こった事実である。
医療崩壊は現代医学の崩壊としてみるならば、よい結果が出てくるだろう。
「延命策」などは必要ないのだ。
自然淘汰の結果、残ったものが必要な医療だろうから、本当は放っておいた方が早く良くなるのに、延命策などをするから逆にもがく状態がひどくなるのだ。

03. 2010年3月11日 10:53:05
こういった人の話から、すでに崩壊している歯科の話がでないのはなぜ?
歯科はどうでも良いのか!

04. 2010年3月20日 16:00:56
歯科崩壊へのへの認識が甘すぎる。
医療に詳しいインテリでさえ歯科に関しては門外漢である。
歯科医師会、自体のキャンペーンも不足だと思う。
記者ももっと歯科に関して勉強してほしい。
ネットでよいので情報を拾ってほしい。
民主党議員・社民・国民新党も歯科をも重視してほしい。
これからは歯科医療再生の時代である。
しかも医療の大切な一部である。何も看護協会を見習えとは言わないが・・。

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