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臓器移植法改正 「脳死は死」に慎重案【中日新聞】
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009070590070210.html
2009年7月5日 09時05分
衆院で可決された臓器移植法改正A案に対し、参院で修正の動きが出始めた。
自民、公明、民主3党の有志議員が7日にもA案の修正案を国会提出する。
既に対案として「子ども脳死臨調」設置法案も提出されていることから、法案の行方はますます混沌(こんとん)としてきた。 (金杉貴雄)
修正案は、現行法で禁じている15歳未満からの臓器提供を可能にし、本人意思が不明でも家族の同意のみで提供することができるなど、骨格はA案を踏襲。
最大の修正点は現行法通り「脳死は臓器提供の場合にのみ人の死」との趣旨を条文に盛り込む点だ。
「脳死は人の死」を前提とするA案は「脳死は臓器提供の場合にのみ」という趣旨の現行法の規定を削除している。
これに対し、議員の間では「脳死を一律に人の死とみなすことになる」との懸念が根強く、修正案は現行法の規定を事実上、復活させる。
修正は「脳死は人の死」との考えに慎重な議員を取り込むのが狙いといえる。
ただ、A案は「脳死を人の死」とし、本人意思が不明でも家族の同意のみで臓器の提供を可能にするのに対し、修正案は条文で「臓器提供の場合にのみ人の死」としながら、本人意思を不要とするなど、分かりにくさも否めない。
A案提案者やA案を支持する団体の中でも、修正容認派と拒否派に分かれている。
参院では6月30日から厚生労働委員会で、衆院で可決されたA案と、15歳未満の臓器提供は新設する「子ども脳死臨調」で1年以内に議論するという対案の実質審議が続いている。
9日をめどに委員会審議を終え、10日の本会議での採決も検討されている。
しかし、修正案が提出されれば「さらに委員会審議が必要か相談する」(民主党の簗瀬進参院国対委員長)ことになり、本会議採決は13日以降にずれこむ可能性が高い。
麻生太郎首相は12日の東京都議選直後の解散も視野に入れているとされる。
解散までに成立しなければ、すべての案が廃案になる。
参院は衆院より15歳未満の臓器移植に慎重な議員が多く、過半数の賛成を得られる案が出るかどうかも含め、成立の成否は予断を許さない。
(東京新聞・中日新聞)