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(回答先: Re: 各種投稿 投稿者 まりりん 日時 2009 年 6 月 19 日 23:57:31)
──以下引用──
秋邨先生から聞いた野宿の弁の一部を記しておく。
「地べたへ直かに寝るのが一番よい。大地の磁気を受けるからだ。直かに寝ころんで風邪をひいたり腹をこわすようでは自然児ではない。
乞食を見ろ。乞食仲間にも親分がいて、入門を乞う者がくると、まず口を開いて歯をむき出させてみるのだ。それで歯が黄いろかったり、汚れたりしているやつは、素人扱いされて、たやすく弟子入りさせてもらえないんだ。なぜかって?──乞食は歯なんか磨かんだろう。磨かなきゃ黄いろくなるのは当り前だ。ところが、いつも地べたに直かに寝つけているやつは、磨かなくても歯は真っ白なんだ。おまけにムシ歯にもならん。これは本格的な野宿の功徳というもんだ。つまり、歯の汚いやつは野宿の年期が入っておらん証拠だな。
そもそも野宿をすると躰が冷えるというのは訓練が足らんからだ。あの杉を見ろ、あれは少なくとも百年以上はたっている。今の人間が尋常では生きられぬ年だ。なぜだと思うかね?あれは土の中に根を張っているからだ。土を離れたら枯れるんだ。土にはそれほどもののいのちを育てる力がある。人間は土の上に足で生えている生きものだと思え。フグの中毒だって、首だけ出して土中の生き埋めにすれば助かるんだ。土には毒を消す力もある。肺病人でも同じことだよ」
そんなことをいうだけあって、秋邨先生が歯ブラシを使っているのを一度も見たことはないが、四十にもなってムシ歯は一本もないと自慢していた。山で寝るときでも、葉のついた枝を布団代りにかぶるだけで、マットは簡単に葛の葉か雑草を敷いて間に合わせていた。むろん、着たまま、履いたままである。
「人間は頭で天気を受け、足で大地の磁気を受けている。いうなれば頭がアンテナで、足の裏はアースの役目をしている精巧な受信機みたいなものだな。だからゴム靴のような絶縁体は履物として不適格ということになる。ゴム底の靴は体内の老廃物をアースしないから早く疲れるんだ。一番いいのは素足なんだが、山を歩くにはそうもいかんな。
日本の百姓が粗食しながら過重な労働をしてきたわりに健康だったのは、頭を使わんからだと思うだろう?それは違うんだ。朝早くから起きて、素足で露じめりの生土を踏むからだよ。湿っている土は磁気の良導体だからな。それに、自分がいつも踏んでいる土から生えた作物を食べてるだろう。それがいいんだ」
山本素石 「野宿の弁」(『釣山河』所収)
──引用終わり──
これは昭和二十年代の話だが、さてはというので小生も野宿のときに木の葉のマットに木の葉のついた枝をかぶるだけにしたことがある。
1.6月ごろ高度が低いところ(鳥取県)でやったら、蚊その他各種虫類にさんざんやられて翌朝には顔中ボコボコになっていた・・・。
2.今度は夏、標高千メートルぐらいのところ(富山県)でやったが夜中に虫は活動しないようであった。ただ寒いのでそばで焚き火を絶やさないようにしていたら、どうやらその火が燃え移ったらしく、あやうく丸焼きになるところであった・・・。
かくなる次第で、近ごろではたいていの場合、軟弱にも夏はシュラフカバー、寒い季節は寝袋を使うようにしている。雨でもなければテントは使わないが。おかげでムシ歯だらけになって奥歯はまったく残ってない。アルコールで消毒するだけでは足らんのかの〜・・・