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原田泰「ベーシックインカムが貧困を解消する」(中央公論2010-6月号)を遅まきながら読んだ。元経済官僚が財源を検討した上で「ベーシックインカムは、十分に実現可能だということである」と太鼓判を押しているのがグッドニュースだ。この記事を、朝日新聞〈回顧2010・論壇〉の「私の3点」で2人の評者が選んでいるというのも、グッドニュースだね。
「ベーシックインカムが青春彷徨の機会をつくりうることを、むしろ積極的に評価したい。ミュージシャン、アーティスト、アスリートになる夢は、完全な自己責任として追及される。… ベーシックインカムは、文化予算、スポーツ予算、奨学金予算を削減することもできる。」とか、「キリストや釈迦のような人々が、利子の禁止や世俗的活動の軽視によって社会の経済活動水準を引き下げたという批判が仮に正しいとしても、世界はこのような人々によって幸福度を増してきたのだ。」などとも書いている。
さて、財源もOK、方向性もOK、となったら、残るは誰がイニシアティブを取るのかだろう。誰がやっても、我田引水になる。庶民のため、というなら、庶民が自ら立って、我田引水の実をあげなければならない。他人(政治、行政)の善意を期待するにも、庶民が自ら立っていなければバカにされ、搾り取られるだけになる。結果をあせることなく、そのプロセスで、皆でわいわいがやがやと、楽しく過ごすことが大切ではなかろうか。プロセスを楽しめれば、今日から楽しめる。
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