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この記事を見つけた時は、正直なところ吐き気がしました。
中国は共産党独裁国だとか、民主主義が根付いていないとか、人権無視の国だとかそんな生易しい批判など屁のつっぱりにもならないということがはっきりしました。ここはまさに生き地獄なのです。人間が住むところではないのです。止めようと思いましたが、矢張り中国と言う国がどういう国であるかあらためて日本人は知る必要があると思い転載します。気の弱い方はみないでください。
China's dark side: On Yellow River, corpses mean cash
Mcclatchy 2010.09.16
http://oka-jp.seesaa.net/article/164777831.html
▲ 魏金鵬の漁場。
魏金鵬(ウェイ・ジンペン)は、黄河から突き出た少し高い場所から、自分の漁の現場を指さし、捕らえたものを指で数えていた。魏は、6を過ぎたところで数えるのをやめたが、その淀んだ流れの中には十数人の人間の死体が揺らめいていたように見えた。全身が泥で覆われた死体は、岸にロープで繋がれて水に浮かんでおり、顔は下に向けられてる。
彼は魚ではなく、川で死体を捕まえる漁師なのだ。
川で死体を探し、発見した後に小型ボートで岸まで死体を引いていく。それから、悲しみにくれる家族に引き渡すまで死体を保存しておく。顔と姿の状態を保つために死体を水に入れてあると言う。彼は、死体がどうしてここに流れついたかについてはあまり考えないという。しかし、彼は長年に渡って、遺体を引き取りに来た親族から多くの話を聞いた。そして、その中から浮かび上がるのは、現在の中国の好景気の中で、考えられないほどの重圧に晒されている平均的な中国の人たちの姿だ。
魏が毎年集める死体は 80〜100体あり、その中には事故や洪水などの災害の被害者もいることにはいるが、死体の多くは川での自殺か、あるいは殺人だと彼は考えている。犯罪や自殺が絡んでいる証拠がその現場にはたくさんある。
実際、中国農村などの地方では女性の主要な死因は自殺だ。世界保健機構によると、世界の自殺者数の 26パーセントが中国でのものだ。
死体の多くは、中国北西部にある甘粛省の州都の蘭州市方面から流れてくる。蘭州は摩天楼の列が並ぶ都市だ。そして、そこにあるビルディングは、ほとんど何の権利も持たない貧しい労働者たちによって建築される。ビジネスマンは法律の外にいることで悪名高い。
この「死体漁師」の仕事は、最近、中国のメディアでドキュメンタリーとして報じられたことも含め、注目を浴びた。そこでは、魏の周囲で働く人たちも描かれた。
中国の英字紙のひとつは、この仕事を「死者の上に生きる ( living on the dead ) 」と書いた。ドキュメンタリー映画の制作者は、遺体の家族が、毎日のように遺体を取り戻しにやってくる姿に注目した。
漁場の現実
魏の漁場は、蘭州市からおよそ18マイル(約30キロ)の場所にある。そこは、川が曲がっており、発電所のダムがあるために川の流れが淀み、死体が川の水面に浮かぶ場所となるのだ。
ここには様々な遺体があり、その親族がここに遺体の回収にやって来る。この日は賃金が低くて生計が立てられずに、橋から飛び降りて自殺した父のことを語る子どもがいた。
また、手を縛られて、口に猿ぐつわをはめられた死体も回収された。この姿は、ギャングに殺されたか、不正に警察に殺された場合の特徴だという。
誰も引き取りに来ない若い女性の遺体があった。最終的に、こういう引き取り手のない遺体はロープを切って、また川へと流すのだという。
「親類などが誰も引き取りに来ない女性の遺体の大部分は、蘭州市に移住してきた季節労働者だ。」と魏は言う。魏は大きなサングラスをかけている。
「彼女たちはとてもたくさん殺されている。でも、彼女たちの家族はそのことを知らない。まだ自分の娘たちは蘭州で元気に働いていると思っている」と彼は言う。
不明者を捜す遺族たちの中には、警察の援助が受けられない人が多く、その場合は、魏のような死体漁師と料金の交渉をして遺体の発見を援助してもらう。
蘭州のビジネスジャーナルは、2006年に、死体漁師が川で発見された遺体が会社の従業員と判明した遺体を引き取りにいった時のことを記事にした。
会社の代表が死体を回収しに行くと、その死体漁師の男から、「顔を見るだけなら 200元(約 2500円)、遺体を引き取る場合は、6,000元(約 75,000円)だ」と言われた。会社代表と死体漁師は口論になり、最終的には 4,000元(約 50,000円)で同意した。その記事は人々の怒りを買い、警察の取締についても言及した。
ビジネス化する遺体回収
死体フィッシングは間違いなく現在、甘粛省で繁盛している業種だ。開業した人々は、川の近くの建物に名前と電話番号を記した看板を掲げる。
最近の中国の報道では、死体漁師たちが中国南西部の重慶市から、東の沿岸部である山東省までの範囲で仕事をしていると伝えた。
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(訳者注:中国の重慶市と山東省の位置)
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魏は、殺人の被害者を見つけた時には警察に通報すると言ったが、それが本当かどうかはわからない。
「彼らはこれをビジネスにしているだけではなく、彼らは人々を騙している」と言うのは、行方不明の自分の母親を捜しに、魏のもとを二度訪問している、蘭州に住むチュ・ウェンヒュアン氏。
現地の警察はこの件についてのインタビューを拒否した。
しかし、蘭州市の住民たちは、魏と彼の仲間たちが語ったことの事実を確認している。
たとえば、蘭州市に住むチャン・デキアン氏の妻が 5月22日に行方不明となった。チャン氏は、彼の妻が仕事上のトラブルから川に飛び込んだ可能性があると考え、高速艇を用意して、地元の死体漁師のもとを回った。電話でチャン氏は、経営陣である妻が仕事上のストレスを感じており、休暇もキャンセルしていたと言った。
チャンさんの妻は、会社が従業員の抗議ストライキに見舞われた時に姿を消した三人の経営陣のうちのひとりだったという。
蘭州市は、煌めく上海と比べると、多少垢抜けない地域だが、この行政区の経済規模は 2004年から 2009年までに2倍以上成長した。BMWとアウディのディーラーが、かつて古いシルクロードの一部であった場所にそびえ立つオフィスビルの近くに鎮座している。
蘭州大学の大学生のドン・シャンロンは、誰でも、現在の中国の富の向こうにある「もうひとつの影」を知っているという。約 200万人のこの都市の労働者たちは、「牛のようにこきつかわれる」という表現が使われることがある。
「経営者たちは賃金を払わないことさえある。そして、労働者が苦情を言いに行くと、その中には、殴られて川に投げ込まれる人たちもいます」と、21歳の大学生であるドンは、事務的な口調で語った。
近くの公園に座っていた引退した工場労働者のマー・インロンさん(55歳)は、「雇い主の中には支払いを行わない者もいる。その場合に、従業員たちが自殺したりするね」と言った。彼の弟で、失業中のマー・インバオさん(44歳)は、以下のように付け加えた。
「まあ、川に死体が浮いている理由はたくさんあるよ。今の重圧に耐えられない人がたくさんいるからね」。
死体漁師の魏はこの仕事を始めるまでは、彼は西洋ナシ園を運営して、1年に約 4,000元(約5万円)を稼いでいた農民だった。彼は現在、遺体を回収しに来る顧客が農民だった場合は 500元、仕事を持っている相手には 2,000元を要求する。会社が遺体を回収に来た場合は 3,000元を請求する。
魏は、このコミュニティは悲劇で利益を得ていると非難されていることを承知している。しかし、他にこれをやろうとする人がいない仕事だと彼は言う。蘭州市の人の中にも、魏と他の死体漁師たちが遺体回収をしなければ、死者を手元に戻す方法がないことを認めている。
道を下ると、ドキュメンタリー映画で描かれた別の死体漁師のウェイ・ウィンギンと彼の2人の息子が、羊の養殖と死体漁師の両方の仕事を展開している。この家族は、死体の顔を確認するだけで 300元(約 3,500円)を請求する。
「オレのことを詐欺師だって言う人たちもいるよ。オレたちが死体を掠っているとね」とウィンギンは言う。「それでも、みんな死体を見に毎日来るんだよ」
言葉を失います・・・・
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