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「学力無担保」選抜と低学力の相関
http://www.asyura2.com/09/idletalk38/msg/684.html
投稿者 taked4700 日時 2010 年 8 月 14 日 20:45:45: 9XFNe/BiX575U
 

http://univ-juken.seesaa.net/article/110670613.html

2009年01月03日
「学力無担保」選抜と低学力の相関

@ 5割を下回る私大の学力選抜者
今回は入学者選抜における“学力無担保"の選抜法と低学力の進学について考えてみます。前者は受け入れ側の大学、後者は送り側の高校に対する問題提起です。
初めに次ページ掲載の 「平成20年度の選抜法に見る国公私立大別入学者数(比率)」 ならびに 「最近の選抜法に見る大学入学者数(比率)の推移」 から実態を確認してください。
実は最近の中央教育審議会の中間答申や教育再生懇談会で検討されている 「高大接続テスト」 は、低学力の大学入学者を憂慮した緊急対策の一つなのです。表からも分かるように、直近の平成20年度の大学入学者選抜法は@学力中心の一般入試,AAO(アドミッション・オフィス)入試、B推薦入試、Cその他(専門学校・総合学科卒業生入試、帰国子女入試等)の4種類に分類できます。それぞれの選抜法による入学者数(比率)は、国公私立の設置者別で差異はありますが、全体としては一般選抜55.9%、AO入試8.0%、 推薦入試35.4%、その他0.8%となっています。これらのデータで注目したいのは、学力保証に欠ける学力無担保(一部で大学入試センター試験利活用)の推薦入試やAO入試が43.4%を占めていること、特に私立大では一般入試が5O%を割り、逆に推薦とAO入試が50%台に突入している点です。しかもこれらの推移が平成12年度以降のデータからも分かるようにかなり加速化していることです。
まずは大学教育崩壊にも連動しかねない、この憂慮すべき選抜実態を看過できません。

A 大学教育に機能不全の低学力進学
一方で黙認できないのは、“ゆとり選抜"による低学力層の進学です。
大学側の“学力無担保選抜”が低学力進学を助長している点については否定できませんが、問題は進学者の多くに指摘されている入学前の学力不足です。最近の大学カリキュラムには、十数年前にはほとんどシステム化されていなかった正規の補習授業(リメディアル、平成18年度実施約61%)や初年次教育(18年度実施約71%)が組まれたり、さらに修業年限別大学卒業率の低下傾向からも推測されます。これは明らかに学力保証欠落の選抜法と、それに甘んじる受験側の進学意識の低下や学力軽視の結果にほかなりません。“学力接続"に見られる機能不全の解消こそ、大学・高校間で解決すべき喫緊の課題です。
合格実績をあげる安易な進学指導が、やがては本人はもとより大学教育に大きな墓穴を掘ることになるこの現実を直視しなくてはなりません。多様化するAOや推薦選抜の拡大策に便乗した、いわゆる競売的“アドミッション・オークション"に惑わされないことです。
やがて大学にも、質的検証のための“大学版PISA"とよばれるOECDによる高等教育学習成果アセスメントの実施が予定されています。おそらくこの点に大学も留意し、入学者選抜法の“チェンジ"に踏み切ることは必至です。この学力到達度チェックを見越した大学は今、高大接続の名の下にさまざまな連携を模索しているのです。


B “魑魅魍魎"はいつまで跋扈する?
実は先日、ある進学研究会の席上で、注目の高校・大学連携(コラボレーション)の乖離を実証するような事例を耳にしました。その危惧すべき内容の一部を紹介します。
大学側のケース: 「こんなことさえ理解できないのか、出身高校はどこかね。君は推薦組かい。もう高校へ戻って基礎から勉強し直すんだな。推薦した先生に来てもらうよ。」
これを卒業生から聞いた高校側のケース: 「入学許可をくれたのは大学だよ。あの大学は学力に配慮した授業やリメディアル授業で支援するから心配無用って約束していたのに。大学の責任転嫁もひどいな。」
ここではあえて高校側への警鐘例としてオープンにしますが、この両者間の齟齬と当該進学者の複雑な心境に対し、進学指導の高校サイドではいったいどのように受け止められるのか。率直な声をお聞きしたいものです。
大学進学のユニバーサル化時代に突入した今、進路指導にとっては一過性の受験指導から入学後の学力を視野にいれた進学支援に留意すべきでしょう。そして大学側には、学びと学力担保のための選抜色を早急に見直すことを提案したいものです。それにしても、学力無担保の選抜法と低学力の進学を漸増させる“魑魅魍魎"は、いったいいつまで受験界に跋扈し続けるのでしょうか。


 

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コメント
 
01. 2010年8月14日 23:33:23: iemqEYekTU
学力が低くなった理由のひとつは、こどもがむかしの年齢より幼稚になったからではないのかな。
小、中学生は、基本的な生活習慣ができていて、家庭が平和でないと、学力は伸びないでしょ。
今のこどもは、机にすわって落ち着いて先生の言うことを聞くってことがまずできていない。宿題を忘れても、恥ずかしいという感覚がないから、よく忘れる。
家庭できびしくしつけられてないから、いやなものはいやなのよね。しゃべりたい時は、しゃべりたいのよね。がまんができないというかな。
それに、部活に忙しい上に、ゲームやメールで夜中までおきている中学生が多く、授業中はよく寝ていますし。
こどもの知能はどういう風に発達するのか、もっと発達心理学や脳の発達の研究をもとに、こどもに必要な環境を社会全体で作っていかないと、大学受験を変えたって根本的な問題は解決されないと思います。
私は母親として、また教師としての経験から言えば、こどもはもっと質素な生活をすべきだと思います。ゲームなど問題外で、おもちゃなどを減らし、自分達で工夫させて集団で外で遊ばせ、時間にはもどり、家事など、きちんと家の手伝いをさせる。夜は外になど出さず、家庭ですごし、宿題をして、年齢にもよるけど、10時までには寝て、朝は朝ごはんをしっかり食べる、という生活を。


 


02. 2010年8月17日 14:40:43: wQITQtNLoA
2010就職戦線大崩壊
大卒の二人に一人がプータロー
http://www.youtube.com/watch?v=SwZgczmgAGs

03. 2010年8月17日 15:18:48: l8bnKxPn32
>1

うーん・・
それはどうかな
今の大人よりずっと物事を考えているこどもはいっぱい、いるよ。
大人の作った学力からははずれるけどね。

大人より、質素?
子どもでお金儲けしている大人がうじゃうじゃいるのにそれできるかな?
おこちゃまを携帯漬け、漫画漬け、薬漬けにしているのは、どこのだれか
ヨーク考えてほしいな
うっかり、学校にやると、ろくな給食がだされていなかったり、
賞味期限がずーっと前に切れた食器を使わされていたり、樹木に子どもが
いるのに農薬かけたり、果ては、園庭に除草剤をかけたり、、
油断がならないいったらありゃしない

朝ごはん????
むしろ食べすぎなんじゃないかな?
朝ごはん食べてこないとシールを貼ってもらえないとかでストレスになった
こどももいたよ。
わが子達は、朝ごはんなんて食べたり食べなかったり、その子の
体調にあわせて無理強いしない、方針。
あんまり、朝ごはんたべることなく成長したけど、子どもは、
ほとんど病気になったことはない。新型インフルエンザも二日寝て自力で
直した。学校から診断受けて欲しいといわれて診断だけは診療所で受けたけどね。
タミフルどころか薬は一切飲んでいない。
私は、ずーっと朝ごはんなんか食べたことないけど、この50年、出産以外では
入院したことない。

この十数年、風邪も引いていないし、更年期もなし。
これも全部、少食で朝ごはん食べていないからだと思っている。

大人がもっと自分たちを振り返り、自分の頭で考え、くらしを見直すべきだと
思う。


04. 2010年8月18日 08:13:03: BDDFeQHT6I
子供が減れば学校も減るのは当たり前なのに、学校だけ減らさないために学力無視の入学がまかり通る。
文科省は、学力で選抜しない様な大学への私学補助金の給付をやめれば良い、学力選抜を放棄した大学は学生に何を教える心算なのか。
いっその事、国による卒業試験をやればどうか、誰も卒業できない大学とかが出れば、大学も経営ばかりで無く学生の学力に眼を向ける様になるだろう。
学生の実力を測る手段がTOECや漢字検定しか無いのは異常だろう。

05. taked4700 2010年8月20日 20:16:28: 9XFNe/BiX575U: rkz36ijLqn
大学教育がいわゆる専門性をなくしてしまったのが、大学教育の無意味化を招いた最も大きな理由だと思います。

一定の専門性を担保できれば、その専門性によって生活できるはずですが、中途半端な、または、実質的にはほとんど専門性を身に着けていない学生の大量生産によって、専門性を身に着けた方が却って職に就けなくなっている。

そういったことの背景には大学の作りすぎという問題もあります。また、上の記事で指摘されているように大学入試が学力を問わないものになりつつあることもあるでしょう。

しかし、それ以上に、中学から高校段階で多分大規模なカンニングを促すシステムが出来上がっていることが問題です。自分が以前勤めていた県立高校では、定期試験問題が事前に生徒に漏れていた可能性が非常に高い状況でした。進学クラスの英語担当をしたとき、常に9割以上の得点をしている生徒に、進行形の文形を授業中に聞いたのです。するとその生徒は答えられなかったのです。主語+ be動詞+ing形という中学段階の基本中の基本が理解できていなかったのです。その他にもいろいろ不審な点があったため、その直後の定期試験問題を、事前には作らず、試験当日の朝3時ごろに起きて作り出題すると、案の定、その生徒を含め成績上位だった生徒のかなりの部分が30点ほどしか得点できないと事態になりました。自分の試験は常に試験範囲をプリントで指定し、重要事項をあげ、練習問題まで事前に生徒に渡したうえで行うものです。急に試験問題が難しくなったわけではないので、この結果は、どうしても事前に試験問題が漏れていることを示しているとしか考えられないものでした。そして、そののち、もっと衝撃的なことが分かってくるのです。それは、パソコン自体がモニターされていて、試験問題作成をパソコンでやると、作成段階ですでに問題漏れが起こるということでした。

多分、このような試験問題漏れが大規模に起こっているのが現状だと思います。つまり、中学・高校段階はもちろんのこと、高校・大学入試でも、そして、大学での定期試験でもこういった試験問題漏れが起こっていて、試験の成績はいいけれども実際の思考力や知識は全くないという生徒・学生が非常に多く育ってしまっているのだと思います。

そして、彼らは自らが実力がないと分かっていますから、実力勝負の世界には入りたがらない。つまり、どうしても、公務員志向になるわけです。または、一般会社に入ってもそれは強烈なコネにものを言わせて、特別待遇が保証されたところへしか行かないという現象が生まれつつあります。

当然、こうなるとそういったポストは不足するわけで、そのために起こされたのが、島根県や千葉で起こった女子大生惨殺事件です。どちらも、あまり進学校ではない高校出身の国立大生でした。そしてその殺され方は猟奇的なもので、手足がバラバラにされたり、死後1日たってから放火されたりしたものです。自分は、これらの事件は実際には殺人事件ではなく、遺体はすり替えられたものであると考えています。つまり、入試不正や試験不正で卒業してもまともな就職先を用意できないことに対して、学生本人や保護者から不満が出ていて、それを抑えるためにこういった事件が起こされたという見方です。ポストが不足しているが、文句を言うとこういう目にあうぞという脅しがされたのでしょう。そして、だからこそ、事件発生後半年たってほとんど事件捜査に進展がない状態でも繰り返しマスコミが取り上げたわけです。

繰り返しになりますが、大学が教育の場である限り、専門性の追求が最も基本的なことです。年に数回の筆記試験でそれを見るのではなく、日常の授業の中で学生の専門性を常に問うという授業形式をとれるかどうかが、今後の日本の大学教育がもう一度浮かび上がれるかどうかのカギを握っていると思います。


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