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大阪・ミナミは個性あふれる魅力的な街だが、放置自転車が多く一人歩きは危険−。企業や財界、商店街などでつくる「ミナミまち育てネットワーク」(会長=山中諄・南海電気鉄道会長兼CEO)が7日発表したアンケート調査の結果から、こんなミナミの実態が明らかになった。
この結果を受け、同ネットワークはミナミの魅力を高める活動を強化しながら、大阪府警などと連携して放置自転車や治安問題に積極的にかかわっていく。
同ネットワークは「ミナミまちづくりフォーラム」と「ミナミ活性化委員会」を統合し、平成20年12月に設立。約130の企業・団体が加盟している。ミナミへの観光客誘致のほか、大阪ミナミ芸術祭を開催するなど文化振興にも取り組んでいる。アンケートは今年1月、ミナミを頻繁に利用している加盟企業の社員ら約千人を対象に実施した。
ミナミを「心斎橋駅周辺」「道頓堀川周辺」「四つ橋筋周辺」「堺筋周辺」「南海難波駅周辺」の5つの範囲に分けて調査。ブランド店が立ち並ぶ心斎橋が買い物で20代女性から圧倒的支持を受ける一方、観光では「大阪らしさ」や「歴史や文化」を感じる地域として道頓堀が突出していた。
一方、道頓堀では6割超が「雑然で汚く見える」、3割弱が「一人で歩くのが不安」と回答。放置自転車については、道頓堀と難波でそれぞれ十数%が「歩きにくい」とした。
また、今後必要な環境として、「公園・緑」「ベンチ・いす」などに回答が集中。集客施設として美術館や映画館を求める声が多かった。
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