(回答先: 橋下知事は森の破壊者 　里山再生についての考察 投稿者 虹の仙人 日時 2010 年 5 月 19 日 14:52:54)

日本は６６％が森林です。この森林面積は、アマゾンの有るブラジル、森の国フィンランド、熱帯雨林のインドネシアより多いのです。しかし、日本の木材輸入量は世界１です。なぜなら、農業と違って関税で護られたいないからです。FTAなどで関税は撤廃される方向に有りますが、林業はとっくの昔に関税が撤廃され１ドルが３６０円でなくなったときから海外との競争力を失い山林は荒廃して行きました。農業と違って林業は見放されたのです。６０年前に植えた杉ヒノキが今収穫時を迎えていますが、伐採した木材を運搬する道路網が整備されていないため、伐採もできず放ったらかしになっています。２００万円投資して１００万円しか回収できない産業なのです。
今、畜産業は口蹄疫で大変ですが、林業は６０年前の植林の価値が０なのです。価値がないのに毎年維持費がかかります。口蹄疫では牛の価値が０になるわけですが、林業は６０年かけて育てた木の価値がこれからもずっと０なのです。森林行政無策の結果です。外国の木材価格に対抗するには、国を挙げての林道ネットワークの整備、日本お得意のハイテク機器の開発、流通経路のシンプル化、輸送費の削減等で経費削減が必要です。また、急傾斜地等の経営上コストのかかる土地の利用方法の再検討など、林業にも大学の知恵が必要です。大阪であれば府大の農学部がそれに当たります。それぞれの地域特性に有った林業の活性化が必要です。最近、外国企業が日本の森林資源、水資源を虎視眈々と狙っているとも言われています。そういったことにも注意をしつつ、林業の活性化を今行わないとせっかくの資源が無駄になります。 　

コメント
01. まるす 2010年6月06日 07:51:54: 3bEVsqHgPljbg: VhOvvU1bWw 大いに賛同いたします！！ 森林の涵養は漁業資源の涵養にもつながるといわれているようですし、 これからの国際争奪戦になるであろう水資源確保の観点、 災害に対する国土保全にも大きな役割を果たしますから。。。 林業の再興には供給側の課題もさることながら、需要側の問題もあると考えます。。 需要側の課題としては、 ひとつは在来木軸構法による家屋の見直しはないでしょうか？ 伝統に裏打ちされた日本の気候風土に合った優れた建築様式です。
02. 2011年2月18日 23:19:47: 1bI51T5To6 林業の活性化の動きがあります。もう少し耐え忍んでください。もう少しで光がさします。希望を持っていただきますように。

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