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野中の暴露発言の狙いは何か。憶測を呼ぶところだが、単なる自民党ご用達評論家らへの脅しだけではないだろう。そうした意図であるとすれば、これほどあからさまに言ってしまえば、薬が効きすぎて、まあ世論がまともであるならば、それらの浅ましい連中は失脚しかねない。
では野中の思惑はどの辺にあるのか。ひとつ考えられるのは政権与党となった民主党への牽制。平野は官房機密費の公開を拒み続け、世論？に押されて総枠は開示したものの使途は明らかにしていない。機密費の旨みを知り尽くした野中は、民主党には、そうした機密費の「活用」をさせたくないのだろう。
さらに穿った見方をすれば、かつての誤用評論家への裏金を暴露することで、いま盛んに検察批判を展開し、小沢擁護の論陣を張っている連中には民主党のカネが回っているのだと暗に匂わせたかったのかも。
また脅しという意味では、いまの与党議員にも「毒まんじゅう」を食らった連中はいるはずで、この問題をつついたら天に唾することになるぞとのメッセージか。勿論、自分で裏金をポッポした輩は積極的に追及などしないだろうが、こいつらに与党内の動きを抑えさせられればもっけの幸いってなところか。
また検察の裏金、調査活動費問題との関わりも考えられる。原口総務大臣は検察庁を含むすべての省庁の調査活動費の実態を明らかにするとしているが、一番困惑しているのは言うまでもなく検察庁だ。野中発言の狙いは、最近いくつかの検察批判出版物の中で指摘され、再び一部の関心を集めている検察の裏金問題から目を逸らせることなのか。はたまた、検察の裏金問題をつついたら、官房機密費問題で刺し違えてやるとの脅しなのか。旧自民党政権と検察との癒着関係で言えば、森、野中、青木、亀井は一蓮托生の関係ではないのか。だとすると、小沢擁護姿勢を続ける亀井への「メッセージ」でもありうる。
ただ野中の思惑がどのあたりにあるにせよ、この暴露発言は野中の浅はかな意図を超えて波紋を広げつつある。民主党は過去に遡って、官房機密費の使途を全面開示すべきだろう。身内にけが人が出るからといって、それを回避しているようでは「無血革命」の大言壮語が泣くというもの。そこから一気呵成に検察の調査活動費流用問題にも攻め込み、クロスメディア規制や押し紙問題の公取摘発など「マスゴミ」への対抗策も推進すべきだ。ここを先途と反転攻勢に打って出る絶好の機会到来ではないか。
ただ野中
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