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軍神 上杉謙信公の戦闘精神
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投稿者 Samurai 日時 2010 年 2 月 24 日 13:08:25: wokmPW08.LJiQ
 


GENKIのブログより
http://ameblo.jp/hirokane604/ 


軍神上杉謙信公の戦闘精神は現代においても充分通用するものであると感じる。

また、必ずしも強者必勝ではなく、強者とは如何なる者かを説いている。

それは、次の言葉によって言い表されている。
                                    --------------------------------------------------------------------

運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり。

何時も敵を掌にして合戦すべし。疵つくことなし。

死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり。

家を出ずるより帰らじと思えばまた帰る。帰ると思えば、ぜひ帰らぬものなり。

不定とのみ思うに違わずといえば、武士たる道は不定と思うべからず。

必ず一定と思うべし。

--------------------------------------------------------------------

この上杉謙信公の言葉は、第五回目の川中島の戦(1564年)に赴く時に発せられたと多くの物語では語られているが、史実では永禄九年(1566年)春日山城内に壁書きされたと伝えられている。

興味深いのは、宿敵、信濃武田に対し塩をおくるのはその2年後の永禄十一年(1568年)ということ。

その時、効果的・実践的な兵法は、既に謙信の体の内にあり、精神的な理念を明確に打ち出したものである。

様々な訳がされているが、私は次の様に簡潔にみる。

天の理に叶う時、人・国は、かなず勝利するものであり、敗北はそれに叶わぬ時にもたらされる。

その天運に晒された時、まさに人(国)の真価が問われるものである。

日頃の行い正しければ、非力(無力)なる者であっても勝利・生還が許されるものであり、その精進を怠れば、如何なる者であっても、戦いにおける勝利・生還は許される事はない。

腕に覚えのある者(実力者)は異を唱えるであろうが、それこそが勝利を得るための常道であり、決して忘れてはならない人の道である。

以上であるが、これを後に簡潔にあらわしたとも思える言葉もある。

『切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』
『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議な負けなし』

いずれも、天命を全うするために、日頃の修練なくして体現は出来ないことをあらわす。
              
また、謙信公はその心持を家訓に表している。

【宝在心 上杉謙信公 家訓十六か条】

心に物なき時は、心広く体泰なり
心に我侭なき時は、愛敬失はず
心に慾なき時は、義理を行ふ
心に私なき時は、疑ふことなし
心に驕なき時は、人を敬ふ
心に誤なき時は、人を畏れず
心に邪見なき時は、人を育つる
心に貪なき時は、人に諂ふことなし
心に怒なき時は、言葉和らかなり
心に堪忍ある時は、事を調ふ
心に曇なき時は、心静なり
心に勇ある時は、悔むことなし
心賤しからざる時は、願い好まず
心に孝行ある時は、忠節厚し
心に自慢なき時は、人の善を知り
心に迷なき時は、人を咎めず

見るほどに、身につまされるものであり、何一つ満足に出来ていない自分がいる。

世間では、徐々に悪が暴かれ、膿が出始めている。

天運に晒されている時なのかもしれない。

上杉謙信公もまた、毒殺説、人狩り人身売買説と悪人説も最近噂されたが、軍神といえども天命を全うしたとは言い難い所以なのか。

しかし、時代は違えど、この様な言葉を残した謙信公に感謝するもであり、今がそれを実践する時なのかもしれない。


『悪念の起こる所を切り払うこれが宝の剣なりにけり』
 

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