大和心と排外主義

ＧＥＮＫＩのブログより
http://ameblo.jp/hirokane604/

江戸時代後期の歴史家、頼 山陽（らいさんよう）は日本人の外国に対する心を次の歌で言い表した。

『花より明くるみ吉野の　春の曙見わたせば　もろこし人も高麗人も　大和心になりぬべし』

「もろこし人」は支那人、「高麗人」は朝鮮人、「もろこし人も高麗人も」は外国人という意味である。

この今様は、一読、意味頗る（すこぶる）明白である。

「美しく咲き乱れた桜の花から夜が明けていく吉野の春の曙に、その花さかりの山をみていたら、もろこしの人でも、高麗の人でも、みな大和心になるであろう」というものである。

国体の本義精解より。

大和心を知り、身につける事は、異国の人々にも何も難しい事ではないという事である。

むしろ、それを忘れ去り、唯物文化を身に纏い、為に排他的になる日本人の愚かさこの上なし。

明治天皇の御製には、こうある。

『しきしまの　大和心のを々しさは　ことある時ぞ　あらはれにける』

なにも、武器をもち蜂起する事でも、声高らかに国粋を叫ぶ事でもない。

今の時局に合わせて考えてみれば、時が移ろい、時勢が変わり、異国の人々のあり様がいかに変わろうとも、日本人はそれを凌駕する精神に目覚め、難局を乗り切るとともに、新たな国造りに共に邁進せよとの仰せであるように思う。

自らが変わる努力を捨て、排他的な言論に走る事は、人としての心の進化を止めるばかりか、先人が言い残した想いに対し、背くことにはならないのであろうか。 　

コメント
01. 2010年2月23日 09:46:26 人間みな同じ。いづれの国も自分の利益しか関心のない悪党もおおくいる。自分の事を顧みず人に尽くす事を喜びとする人もおおくいる。悪党でも時に人に尽くす事もある。善人も怒りの感情におぼれ思わず人を傷つける事もある。多くの人はことさらに事上げせず黙々と働きおのが本分をはたしている。どの民族も伝統文化があり歴史がある。ことさら自他を比べ勝たのまけたのということはない。自然の美しさも同じ
02. 2010年2月23日 14:13:00 >>01様 なるほど、仰るとおりです。 貴方の様なお気持の方が、国民の多くを占めたなら このエントリーは、全く無意味なものになります。 それが日本にとっても、幸いな事と感じます。
03. 2010年2月25日 21:48:52 気持ちは分かるけど、世の中、そんな綺麗事では、行きませんよ。

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます（表示まで20秒程度時間がかかります。）
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):
フォローアップ:

　次へ 　前へ

▲このページのＴＯＰへ　　　　　 ★阿修羅♪ > 雑談専用38掲示板

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。