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村野瀬玲奈の秘書課広報室
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1588.html
全面的に賛同する、秋原葉月さんの記事。
●Afternoon Cafe
「人様に迷惑をかけたくない」って、悲しい言葉だと思います
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-426.html
「人様に迷惑だけはかけるなと、子どもには言い聞かせている」
「人様に迷惑だけはかけたくない」
特に年配の方から多く聞かれる言葉です。
「迷惑」ってなんでしょうか?
昨年の中日新聞に連載されていた「俺しかおらんのや」というシリーズがありました。
仕事を解雇され、生活費も底をつき、介護疲れからほぼ寝たきりの妻を手にかけてしまい、承諾殺人罪にとわれた事件の背景をルポしたものです。
生活保護の申請も、嫁ぎ先から日々顔を見せる娘への相談も「まったく思い浮かばなかった」。働きづめの人生が導いた唯一の答え。妻も同じ気持ちと受け止めた。
「働かんとお金もらうてそんな、自分であかんちゅうか、そんな感じがあったな」
介護で家族以外の手を患わすことは他人様に迷惑をかけること
生活保護を受けるのは、人様の税金で暮らさせて貰うこと、それは社会に迷惑をかけること
そんな他人様に迷惑をかけることはしたくないと何もかも遠慮し、自分が全て背負い込み、結局は不幸な結果になってしまう。
それもまた「自分のせい」
一見奥ゆかしい(?)ようですが、裏を返せばこういう考え方のおかげで、冷徹な「自己責任論」が活躍できる気がします。
「何故自分たちの血税で生活保護者を養ってやらなきゃならないんだ」
「何故自分たちの血税で派遣村に来た失業者に金を支給するんだ」
‘血税’から支出されているとさえ言えば、残忍な弱者切り捨てを堂々と正当化できる口実になると思ってるかのようですね。
このような社会の相互扶助精神からおよそかけ離れた殺伐とした考え方を往々にして見かけます。
「人様に迷惑だけはかけたくない」
律儀なこの言葉は、こうした弱者排除の理論を結果的に後押ししてしまう悲しい言葉だと、耳にする度に感じるのです。
(引用ここまで)
「人様に迷惑をかけたくない」という日本語の決まり文句は、日本人自身を不幸あるいは破滅という名の袋小路に追いやる役割を果たしていると思います。これを自縄自縛と言わずになんと言ったらいいでしょうか。
「決まり文句を疑う」という不定期連載を時々書いて、いくつかの決まり文句が思考停止を誘うことを説明してきましたが、「人様に迷惑をかけたくない」という決まり文句は、それだけではなくて、自分を破滅に追い込む悪魔の呪文のようなものでもあります。
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「イマドキの●●●は」という言葉も、新自由主義者達の使う悪魔の呪文だと思います。是非取り上げて欲しい。(こーるてん)