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物事を理解するには縦(時間)軸と横(空間)軸、即ち歴史観と世界観ーーとまでは言いませんが、最低限戦後史への理解と世界(国際)情勢への目配りは欠かせないのですな、取り分けグローバリズムが喧伝されている今日においては尚のこと。
そうすれば、民主党政権の登場は70年代初頭に始まる「政界再編」の流れの帰結であること、そしてその「再編」は、ベトナム戦争の(事実上の)軍事的敗退による、アメリカの世界戦略(対中軍事攻略)の大転換とそれに伴う戦後支配体制(岸・吉田=親米路線)の弱体化に因るものであったこと、そうして今日においては、イラク戦争の躓き及び「新自由主義」の行き詰まりに伴う再びの路線大転換ー”Change”を掲げたオバマ民主党政権の登場と底流で繋がったもの、及びそれに対処出来ない自民党(親米派)が原因であることも見えて来るはずですがね。
より詳細に見ていけば、ネオコンの没落や共和党右派の後退に表れてる通り、ブッシュ政権2期目後半の「中間選挙」以降情勢はガラリと変わったのであって、「価値観外交」を掲げ、岸以来の安保路線に突き進もうとしたのを頓挫させ、それとは真逆の対中和解を選ばざるを得なくなった安倍政権や「自由と繁栄の弧」なる妄想=独り善がりのKY外交を、それすら進める能力も持ち合わせていないことを露呈した麻生政権など、潮流の変化に自民党政権がマッチ出来ていないこと、特に共和党右派ベッタリの自民党主流(清和会)では、かってのクリントン以上に、オバマ民主党政権から蔑ろにされていくのは火を見るよりも明らかであってね。
しかも、「リーマンショック」以来、「新自由主義」はもとより、「アメリカに従えば良い」的な見方にも大きな疑問符が付いたままだし、如何に日本のマスコミが三流だからといって、このような国際環境の変化ぐらいは読めるのであって、クリントン政権以上に対中傾斜が鮮明になったオバマ政権を見るにつけ、何ら有効な手を示せない自民党に風当たりが強まるのは当たり前であって、その分だけ民主党に期待が集まるのは、当然といえば、当然なんですな。
そういった流れが読めぬ人には、何かマスコミが意図的に仕向けたようにしか見えないーただそれだけの事に思えます。
単に、自らの(無)能力は棚に上げ、力量故に見えていないだけに過ぎないのにね。