恐怖が支配していた。自分の身を守る為にあれほどの城を築かねばならないと思ったのだ。自分の命を狙う者がそれだけ存在するという事。ピラミッドと同じく愚の骨頂だ。
実はこの姫路城、明治維新後の新政府が出した「廃城令」によって、競売にかけられたという歴史を持つ。競り落としたのは城下の個人で、価格は23円50銭。現在の価格にしてわずか20万円足らずであった。落札の理由が「城の瓦を売るため」と伝わっているのも驚きだが、結局、解体費用がかかりすぎることから買い取りを断念したとされる。 (Asyutterがあるさ 00)