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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091128-00000039-mai-soci
国内航空各社が12月1日から、航空機内に持ち込める手荷物の大きさの制限を厳格に適用する。制限サイズを超えた大型のキャスター付きのキャリーバッグを持ち込む乗客が増え、荷物棚に収納できず出発が遅れるケースが続発したためだ。制限を超えていても申告しなければ機内に持ち込めたケースが、保安検査場で計測され「排除」されることになる。年末年始は空港での混乱も予想され、帰省客や旅行客は注意が必要だ。【合田月美】
国内航空各社で作る「定期航空協会」によると、ここ数年、機内にキャリーバッグを持ち込む客が急増。荷物棚に収まらず貨物に預け直すなど、手荷物をめぐるトラブルで出発が遅れた回数が昨年1年間で約4800件に上った。このため、各社バラバラだった制限サイズを統一し厳格化することを決め、8月下旬に公表した。
12月から機内に持ち込める手荷物は、客席が100席以上の機種で、3辺の合計が115センチ以内、かつそれぞれ幅55センチ、高さ40センチ、奥行き25センチ以内に。また、100席未満の機種は、合計が100センチ以内で各辺が45センチ、35センチ、20センチ以内に統一する。手荷物はすべて保安検査場でチェックし、制限サイズをオーバーする手荷物はカウンターで預けるか、壊れやすい場合は追加料金(片道一律1万円)で荷物用の座席を確保することになる。
大手メーカーのキャリーバッグ販売を手がける「カバンのセレクション」(埼玉県所沢市)の市川憲一店長は、「『機内持ち込み可』と表記していたカタログの見直しを検討しているメーカーもある。今後は規格に合った商品作りに対応せざるをえず影響は出る」と話している。
制限の厳格化は音楽家たちにも影響を与えそうだ。「命より大切な楽器をスーツケースと一緒に預けるなんてできない」と音楽家の間では困惑が広がる。バイオリンケースは小さいものでも3辺で計130センチ前後だが、これまではほとんど無料で自分の隣の座席に置き、満席時は荷物棚に入れてきたという。
全国の音楽家で組織する労働組合「日本音楽家ユニオン」(東京都新宿区・約6000人加盟)には、「往復2万円の追加料金でギャラが消えてしまう。死活問題」「預けて破損した場合、高額な被害を補償してくれるのか」と非難の声が多数、寄せられている。篠原猛・代表運営委員は「100人規模のオーケストラの場合、バイオリンやビオラは30〜40人。つまり60万〜80万円負担が大きくなるため、公演を取りやめるケースも増えるだろう。キャリーバッグのとばっちりで音楽文化が衰退する」と指摘する。同組合は定期航空協会に改善を求める要請書を提出した。
一方、日本航空は「ルールはルール、たとえ1センチの超過でもお断りするしかない」、全日空も「公平性の面からも、ルール改定を機に今後はルールに沿って対応する」としている。
独り言
最近自分に都合がよければいいという行動が増えているような気がしている、個人だけでなく企業も含めてである。売れればいいといった論理で機内持ち込み可と表示し(実際は不可)サイズの大きいキャリーバックを販売する企業もまたそれを鵜呑みか?たてにとって持ち込もうとする個人・乗客。
前からいたのだろうが例外というか少数であったような気がする。トラブルが頻発するのであれば規制もやいたし方が無いというかもっと早くするべきだったと思うのだが、キャーリーバックと楽器を同一に扱うのには疑問も感じてしまう。
手荷物は全て同一とするのであってもどんな規定にも例外は有ると思うのだが。
航空会社のコメントのように公平性との主張はキャリーバックを持ち込もうとするクレーマーに規定を説明納得してもらう手間を惜しんでいるのではとも思える。
これは航空会社も自己に都合がよければ良い、救済処置などして余計な手間トラブルを抱えたくないとの発想ではないのかと思ってしまう。