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排外主義を批判するには単に排外主義を主張する個人を批判するだけでは建設的なものにならないということは、ここ阿修羅サイトの外国人板での一連の投稿とそれに対するコメントのやりとりを見れば明らかでしょう。 排外主義に対する批判はもっと根源的な排外主義的意識を生み出す当人も意識することが難しい根源的な情動をターゲットとする必要があるように思います。すべて人間は同じ社会で生まれ成長していくため、社会的意識として普遍的に存在している排外主義的バイアスから自由であることはできないと考えられます。ただし、排外主義的心性の強度は個々の人々によってかなりの違いがあるように感じられます。 問題なのは排外主義的心性をそのまま外部に表出するごく一部の人々に限られます。このような人たちは社会的にはマイノリティに属します。大多数の人は少々の排外主義的心性を持っていたとしても、その強度は外部に表出するほどは強くはないものです。 強度の排外主義的心性を形成することに至った少数の人たちの排外主義的心性形成のメカニズムを明らかにすることが、排外主義的心性にたいする根底的な批判として威力を発揮するものと思われます。この排外主義的心性形成のメカニズムを明らかにすることは、排外主義者自身が意識することの困難なものであり、他者から指摘されてはじめて意識することが可能となるかもしれない情動のより深い部分に焦点を当てるものとなります。 強度の排外主義者本人は自らの強い排外主義的心性がどこから生まれてくるのか意識できないと思われます。もしそれを意識できたとすれば、排外主義者としては存在し得ないでしょう。自らの排外主義的心性のよってきたるところを自覚できさえすれば、おのずと強度の排外主義的心性から脱却できることになると思われます。 幸い阿修羅サイトには外国人版という格好の調査対象が存在します。ここを拠点として、排外主義的心性がどのようにして形成されるのか。そのメカニズムを探っていきたいと思います。 |