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神保氏によると、民主党は「フェアネス」や「ディスクロージャー」を目指すそうで、
市民の参加意識が試されるそうだ。参加のレベルが高ければ良い国になるし、逆に参加がなければダメになる。
これは民主制の古典的な理屈であり、よくある話である。例:記者クラブ開放の是非・裁判員制度の是非・ネット選挙の是非など
過去に記者クラブや情報公開法にどちらかというと否定的だった(最近は変わった?)小沢一郎のグループが過半を超える民主党にそれができるか、わからないが、たぶんある程度はできるだろう。
だが、その程度の改革であれば、実は自民党改革派(ネオリベ派)も主張していたことである。みんなの党も言っているし新党日本も言っている。国民新党や社民党は言ってないかもしれないけど。
近代政治とは、「公正か、不公正か」の対立ではない。
「公正なのは当たり前。情報公開も当たり前。市民が参加するのも当たり前。その上で、どのような路線をとるか」である。
グランドデザインというか、ビジョンである。
たとえば李明博と盧武鉉は2人とも公正だと思うが、しかし路線はまったく違うだろう。
あくまで、路線。グランドデザインの対決が必要なのである。
では、民主党は、鳩山は、グランドデザインを提示しているだろうか?
民主党の政策をみてみると、すぐに「経世会・傍流」だと気づく。つまり小沢一郎の主張が満載なのだ。
地方分権で1500個の街を廃止して都道府県も廃止するというトンデモ主張といい、
管理職は成果主義だが、一般職は成果主義のない終身雇用というトンデモ主張といい、
グローバリゼイションは反対だが、アジア共同体やFTAや移民で流動性を高めるのは良いというトンデモ主張といい、
他にも例をあげればキリがないが、どれもこれも「20年くらい前だったら成功していた政策」ばかりである。
90年代前半くらいに実地したら、上手くいったかもしれないが、
90年代後半のIT化や構造変化に対する視点がまったくない。
これでは逆効果。ブレアのようにロンドンに貧困街を作るようになってオシマイだろう。
民主党が採用してるのは90年代のEUで実地された政策ばっかり。話にならない。
90年代EU リベラル政権は、
・共同体や移民に賛成、分権もどんどんやっていく、雇用は「資格」などを浸透させる
だが 00年代以降EU、リベラル政権は、
・共同体には否定しないものの安易に賛成はしない(例:EU憲法否決)、分権も賛成ではあるがやりすぎると市場原理主義と同じになるから反対、雇用は「資格」よりも他人と同じではないことを認める「創造性」重視へ。
と変わっている。
保守政権だが、韓国の李明博も後者になりつつある。
ちなみ「資格」がこれほど浸透しているのは、中国の都市部と日本だけだと思う。社会主義圏で多いのだろう。
ラルフネーダーが民主党の政策を聞いたら、ゴミ扱いするのは確実だ。
従って、
鳩山政権には、さっさと退場してもらい、かといって中堅若手の政権になってもらっても困るわけで(若手もなぜか創造性がない奴ばかり) オバマ級の誰かに登場してもらう他ないのだ。そんな奴いないだろうけど。
鳩山もダメ、岡田もダメ。第三の候補を探そう。