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小さい政府から大きい政府へ、オバマ氏の演説 2009年01月23日15:53
オバマ大統領の就任演説の中に、「われわれが今日問うべきなのは、政府が大きすぎるか小さすぎるかではなく、政府が機能するか否かだ」というくだりがありました。
レーガン大統領から続く「小さい政府指向」は、オバマ大統領の言うところの「一部の者の強欲と無責任さの結果」によって「家は失われ、雇用は減り、事業は閉鎖し」てしまったことにより、機能不全に陥ってしまったと言う判断です。
即ち、この世界的詐欺事件のおかげで「富裕層だけを優遇すれば国家は長く繁栄できない」事態となってしまったということのようですね。
そして「現在の危機は監視がなければ市場は空回りすること」を訴えております。
では、オバマ大統領が示唆する大きい政府とはなんでしょうか?
恐らく、世界的詐欺事件で富裕になった者共から、お金を取り戻そうということのようですが・・・?
その手法は、お金(アメリカのドル、そして日本の円)を大量発行して価値を薄めてしまうことではないでしょうか?
そうすることで、「勤勉、誠実、勇気、公正、寛容、好奇心、忠誠と愛国心といった価値観」が取り戻され、賢く働くものが優位に立てる社会を取り戻せるとういう意味に思えるのですが、いかがでしょうか?
どうやるのかは判りません。例えば「マイナス金利の国債発行」ですが、こんな国債は一般の人が買うことは無く、FRBがすべてを引き受けるという筋書き。
当然日本にも政府発行の日本国債(マイナス金利)を日銀に引き受けさせろ、という圧力がかかります。円とドルのレートはそのままで、他国通貨に対して落ちていきます。(国債は償還することなく、マイナス金利ですから自然に減っていきます。放置しておけばいいだけ)
これまで必要とされてきた資源は高騰します。そこで「驚嘆すべき技術を巧みに使う。太陽光と風力を車の燃料に、工場を稼働するために活用する」という果敢な挑戦に続くのではないでしょうか?
民営化によって繁栄を求めた「小さな政府」論は、破綻を前にして「政府の援助」を求めた民間金融機関の出現で脆くも崩れ去ったようです。
「大きな政府」とは、アメリカの「政府が機能するか否か」を問い、機能する政府を求めるということのようですね。
世界的詐欺で裕福になった者は、その資金を価格の変わらないものに移そうとするでしょう。
しかしそんなものは存在しないことを明確に述べているようにも思えます。日本が円の発行を拒めば、円が投機対象となり高騰します。困るのは日本経済です。アメリカがそれを行えば、日本も追従するしかありません。
他の国はどうでしょうか? やはり同じことになるのではないでしょうか?
ドルに呼応して大量発行がなされれば、世界はインフレ傾向となります。その過程で、隠匿されていたドルなどの貨幣が市場に出てきます。急激なインフレが始まるかも知れません。かなり難しい制御が必要でしょうが、制御不能なデフレよりもましでしょう。(ハイパーインフレが始まったら、政府はマイナス金利国債を買い戻します。こうして市場通貨を制御する手法)
そしてアメリカは、この国債発行で確保した政府資金を「成長の新たな基盤を築くために」使い始めるのでしょう。
自動車を電気にしたり、デジタルネットワークをさらに進展させたり、大胆で迅速な行動が取られるということが期待されます。
このようなダイナミックな動きが展開されるならば、アメリカは再び世界をリードする国家となり、「政治を締め付けてきた狭量の怒りと誤った約束、批判とすり切れた教義に終わりを告げる」ことになるはずです。
なるほど、これがオバマ大統領の言う「Change」だったのかと世界が驚嘆するような、そんなアメリカを期待するのですが・・・>>