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相当に多く人が、人間は企業に勤め、サラリーマンとして生きていくのが唯一の生きる方法と考えている気がする。
もちろん、そうは考えておらず、たとえ、一時的に企業に就職しても、起業のための資金のためとか、経験値を作るための腰掛けと考えた上での人もいるのだが、その比率は少なく、多くの人が「終身雇用」を考えてサラリーマンとなる。
Kは、色々あって、職を辞し、現在はプータローである。
実は、昨年まで郵便局長をしていた。
Kが勤めていた郵便局は、2人局と言われる無集配特定局で、局長1人、職員1人、ゆうメイト1人という局で、普段のお客様の人数は多くはなかったが、それでも、時間の掛かるお客様が多かったので、結構、お客様が並んだりもした。
局長の仕事は、小さな局でも、大きな局と同じようにあったので、なかなか大変なわけだが、ちょうど、民営化という状況になり、信じられないような待遇の中で、サラリーマン局長をさせていただいた。
現在、名ばかり管理職というのが社会問題ともなっているが、通勤サラリーマン局長は、そのさいたるものである。
民営化の中、10年選手の非常勤職員さんの能力の低さが、どうにもネックになるので、研修を受けさせ、自局訓練も相当やったが、貯金業務の習得が出来ず、民営化前には、「この、ゆうメイトと一緒にこれ以上仕事をするのでは、気がおかしくなるので、郵便局を辞めます。」と職員が言い出し、その職員は、ゆうメイトと口も聞かないようになり、「局長さんの出張の時には、俺が1人で仕事をしますから、ゆうメイトは頼まないでください。」とまでの状況になった。
Kは、上層部に「この、ゆうメイトさんでは、民営化は乗り切れないので、雇用止めをして良いか」と照会したが、上層部は「駄目」と回答をしてきた。
局長といっても、非常勤職員の雇用の自由すら認められておらず、何の裁量権もない、局の経費も光熱費全て入れて、年間30万程度しなかく、予算が足りないと上層部に訴えれば、「あなた局長辞めても良いですよ。」と言われる。
それ以降は、ゴミ袋から、トイレットペーパー、暖房器具、コピー用紙まで全て、自腹で買った。
ATMの故障のために休日でも呼び出しが来ることがあり、一度は病院にいる時に掛かってきた。
民営化前後は、ほとんどの休日は、研修・会議で休みがなくなり、2人局では、親の葬式でも休んでいられそうもないので、「こんな職は続けられない」と思っていた。
まあ、それでも、辞めたら食うに困るので、働き続けていたが、決定的な出来事があって、過労死させられるよりはと、辞職することになった。
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時代は、変化して、すでに企業には、社員の終身雇用の義務感は希薄になっている。
上記の本でも読んで研究して、「いつ、職を失っても、何とか食っていけるくらいの自立法」は、探しておいた方が良い。
それこそが、大恐慌、失業者増大時代への対策にもなり、企業と対等に交渉できる下地にもなるのである。
ブログKの実験室より転載
http://blog.livedoor.jp/kdesu/