★阿修羅♪ > ホロコースト6 > 117.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(転送・転載を歓迎します/アマゾンの書評より)
『ショアー』の衝撃
鵜飼 哲著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
「笑撃」を受けました(笑)−−幾つか質問すると, 2009/3/30
笑撃を受けました(笑)先ず、この本の座談会に参加した皆さんに質問です。−−皆さんが「衝撃」を受けたと言ふその『ショアー』に収められている、アブラハム・ボンバ氏の「証言」を本当に読みましたか?氏によると、氏は戦争中、トレブリンカ収容所で、「ガス室」で殺される女性たちの髪を、その「ガス室」の中で、彼女たちが殺される直前に刈る仕事をさせられて居たのだそうですね。では、その「ガス室」がどのくらいの大きさだったのかと言ふと−−「大きな部屋じゃなく、そうですねえ、4メートル平方くらいでした。」(同書254ページ)と言ふのです。さて、問題は次の部分です。その「ガス室」の中に鏡があったかと言ふ質問に答えて、ボンバ氏はこう「証言」します。
「いや、ありませんでした。ベンチだけで、椅子もなかった。ただベンチと、床屋が16人か、17人だけしかいないのに(中略)、女性の数は、あまりにも多かった!一人のカットに、二分ほどかけましたが、それ以上は無理でした」(同書257ページ)
つまり、「4平方メートルくらい」の「ガス室」の内部にベンチがあり、そこに床屋だけでも「16人か、17人」がいた、と言ふのです。その上、その狭い「ガス室」には、これから殺される女性もたくさん居た筈ですが、ボンバ氏は、一回に何人の女性を刈ったかという問いに答えて、こう「証言」します。
「一度に(中略)、おおよそ(中略)、60人か70人でしたか」(同書258ページ)
そして、次にはこう「証言」します。
「いや、第一集団が終わると、次のグループが入ってくる。あわせて、女性140人としか、150人になりますかね。この人たちのカットが、全部すむと、連中(西岡注:ドイツ人たち)から命令が出て、われわれは、約5分の間に、ガス室を出なければなりません。それから、ガスを送り込み、女性を窒息死させたのです。」(同書258〜259ページ)
つまり、その「4平方メートルくらい」の「ガス室」内部には、ベンチがあり、床屋が16人か17人居て、その上、何と「あわせて140人か150人」の(殺される)女性が居た(!)と、ボンバ氏は「証言」するのです。「4平方メートルくらい」の「ガス室」にこんなに大勢の人間が入ったと言ふこの「目撃証言」を、この座談会の皆さんは、お信じに成るのでしょうか?
これは、ほんの一例です。他にも、例えば、トレブリンカの近くに住んで居て、戦争中、トレブリンカ収容所内部の様子を見て居たと「証言」したポーランド人の「証言」は、同収容所は二重の柵で囲まれて居て、外部から内部を見る事は出来無かったと述べたこの収容所に関する過去の「証言」と矛盾して居るのですが、こう言ふ事に、この本の著者たちは、気付いて居るのでしょうか?
(西岡昌紀・内科医/パレスチナの土地の日に)
(参考サイト)
http://www.ihr.org/
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aus.html
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise.html