★阿修羅♪ > ホロコースト6 > 111.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(転送・転載を歓迎します/アマゾンの書評より)
ホロコーストの真実〈下〉―大量虐殺否定者たちの嘘ともくろみ
デボラ・E. リップシュタット著
エディション: 単行本
内容の乏しさに加えて日本語訳が不正確, 2009/3/30
ドイツがユダヤ人を差別、迫害した事は明白な史実である。しかし、そのドイツと言へど、本当にユダヤ人をただユダヤ人であると言ふだけの理由で「絶滅」しようとまでしたのだろうか?したと言ふなら、著者はその証拠を示すべきである。しかし、著者であるリプスタットは、本書の何処においても、その様な証拠を示して居ない。又、「ドイツはガス室でユダヤ人を殺した」とする主張についても、本書は何も証拠を示して居ない。ガス室で大量殺人が行はれたと主張するなら、最大の物証である「ガス室で殺された死体」の解剖記録を提示するべきだし、戦後、ポーランドが「処刑用ガス室」として提示して来たアウシュヴィッツやマイダネックの「ガス室」とされる部屋が、真実、処刑用ガス室であったと主張するなら、図面などの証拠を示すべきではないか。しかし、この本には、その様な証拠は全く提示されて居ない。
本書の末尾で、著者は、フランスの反見直し論者プレサックの著書から引用する形で、「証拠」の代はりとして、複数の文書を提示しては居る。しかし、プレサックが提示したこれらの文書については、フォーリソン、ウェーバー、マットーニョ、などの論者が徹底的に反論を加えて居る。更に、この日本語訳では、そのプレサックの著作の資料の内容を提示する際の文章が、プレサックの著作の表現を正しく反映して居ない。まさか意図的な誤訳ではないと思ふが、論より証拠である。この日本語訳を読んだ読者は、プレサックの原文を参照して、本書の日本語訳と比較してみて欲しい。末尾箇所の日本語訳の不正確さに気が付く筈である。
(西岡昌紀・内科医/パレスチナの土地の日に) コメント | ブックマーク
(この書評は、私のインティファーダです)
(参考サイト)
http://www.ihr.org/
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aus.html
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise.html