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朝日新聞とNHK奈良局 宗教冒涜悪のりイベント「せんとくんデート」だけ報じて同じ会場で重傷者が出る事故があったのをスルー
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/05/nhk-ec2c.html
昨日5月14日は年に一度の
中将姫の縁日(http://www.taimadera.org/gyoji1.htm)
で、当麻寺(http://www.taimadera.org/)では
1000年以上の歴史を持つ練供養
があったのだが、ついでに
せんとくんと「中将姫をもとにした葛城市のキャラクター」のデート
という、訳の分からないイベントが付随していた。
朝日より。
せんとくんとデートかなった 「中将姫」、手つなぎ散歩
2009年5月14日23時28分
http://www.asahi.com/national/update/0514/OSK200905140109.html
奈良県葛城市の当麻寺で14日、同寺の当麻曼荼羅(まんだら)(国宝)を一晩で織り上げたという伝説の尼僧・中将姫を西方浄土へ導く「練り供養会式」が営まれ、練り供養に先立ち、中将姫をモチーフに葛城市が作った着ぐるみと、来年の平城遷都1300年祭の公式マスコット「せんとくん」の初デートが実現した。
来迎橋で待ち合わせた2人。「女の子と手をつなぐのは初めて」というせんとくんは少し緊張気味ながらも、しっかりとリード。橋を並んで歩いたり、時折向かい合ったりラブラブの様子だった。
同市の担当者は「今後も、せんとくんの行く先に連れて行き、片思いを成就させたい」と積極的だったが、遷都祭の記念事業協会は「恋の行方は2人のみぞ知ること」。
朝日の記事はこれだけで終わっているのだが、実は
このイベントのために設置された照明器具が落下して、参拝客が骨折する重傷を負った事故
が起きている。
産経より。
せんとくん“デート”で事故 照明器具落下し女性2人がけが
2009.5.14 21:06
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090514/dst0905142112010-n1.htm
14日午後3時55分ごろ、奈良県葛城市の当麻寺で、本堂の回廊に置かれていた照明器具(高さ1・5メートル、幅50センチ、重さ約10キロ)が転倒、落下し約2・5メートル下の境内にいた大阪府東大阪市の無職の女性(68)ら2人に当たった。女性はほおの骨を折る重傷。もう一人の同県香芝市の女性(66)は顔に軽傷。
同寺ではこの日、伝統行事「練供養会式」が営まれ、境内は大勢の参拝客でにぎわっていた。高田署は、照明器具が風にあおられて転倒した可能性が高いとみて調べている。奈良地方気象台によると、葛城市周辺の県中部では当時、瞬間風速約5メートルの風が観測されていた。
照明器具は同会式にあわせた葛城市主催のイベントで使用。イベントは、来年の平城遷都1300年祭の公式キャラクターのせんとくんと、同市が同寺ゆかりの奈良時代の女性をモチーフに制作したキャラが“デート”するという設定で行われた。
ケガをされたお二人の女性が早く回復されるようお祈りします。しかし
顔面骨折
って、当たり所がちょっとずれたら、もっと悲惨な事故になっていたかもしれない話だ。
この事故は読売も報じている。
当麻寺 照明灯倒れ2人けが 葛城市主催イベントで設置
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20090514-OYT8T01051.htm
転倒した照明灯の設置状況を調べる高田署員(葛城市で)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090514-736966-1-L.jpg
14日午後3時55分頃、葛城市当麻の当麻寺で、市主催イベントのため、本堂の曼荼羅(まんだら)堂の回廊に置かれていた照明灯(重さ約10キロ)が転倒、本堂下にいた東大阪市西岩田、無職森本喜美江さん(68)と、香芝市北今市、無職堀明子さん(66)の顔を直撃した。森本さんは病院に運ばれたが、ほおの骨を折るなど重傷。堀さんも額を切るけがをした。高田署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、現場検証をすると共に、関係者から事情を聞いている。
同署の発表や、葛城市によると、イベントは市の中将姫をイメージしたキャラクターと平城遷都1300年祭のマスコット「せんとくん」のデート企画で、午後3時から30分間行われた。
照明はマスコットを照らすため、本堂の回廊に設置され、照明の先端部分は地上から高さ約4・5メートルのところにあった。本体を支える三脚部分には金属製の重りを乗せ、支柱は回廊の欄干にロープで結んでいたが、イベント終了後、風か、何らかの衝撃が加わって倒れたらしい。
葛城市の杉岡富美雄副市長は「市が主催するイベントで、けが人を出してしまい、申し訳ない」と陳謝した。
同寺では、イベントに続き、生身のまま極楽に迎えられたという中将姫の伝説を再現する「練供養会式(ねりくようえしき)」が午後4時からあり、当時、境内には多くの参拝者らが詰めかけていた。
(2009年5月15日 読売新聞)
読売の記事を読むと
事故が起きた15:55という時刻は、まさに「16:00開始の練供養」の直前
だったことが分かる。
朝日が
1000年以上の長い伝統を持つ由緒ある当麻寺の練供養という仏事ではそもそも起きては困るような重傷事故をスルー
した理由が謎。
今、朝日新聞は「キトラ古墳壁画展」を後援(http://www.asahi.com/kansai/entertainment/news/OSK200904170048.html)しているから
奈良県のイベントで起きた「都合の悪い話はスルー」
したのではないかと疑われる。要するに
商売に差し支えるようなネガティブな情報は隠蔽
ってことですね、朝日新聞奈良支局。
同じ姿勢は
NHK奈良局
にも見られる。
魚拓。
http://s04.megalodon.jp/2009-0515-0534-42/www.nhk.or.jp/nara/lnews/01.html
せんとくんがデート
平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」と、葛城市が新たにつくった女の子のキャラクターが葛城市の當麻寺で初めてのデートをしました。
女の子のキャラクターは、葛城市が當麻寺ゆかりの奈良時代の姫、中将姫をイメージして作ったもので、4月、「せんとくん」にデートを申し込んでいました。
14日は、當麻寺で行われる伝統行事練供養に合わせて初めてのデートが行われ、境内に設けられた橋の上を2つのキャラクターが
いっしょにあるきました。
境内には、カメラマンや観光客らが大勢集まり、盛んに写真を撮ったり手を振ったりして、2つのキャラクターの仕草を見守っていました。
練供養にあわせて寺を訪れた女性は、「2人はお似合いです。せんとくんもうれしそうに見えました」と話していました。
葛城市としては、こうしたキャラクターの活用によって地元を広くピーアールすることにしており、今後も女の子のキャラクターたちに活躍してもらいたい考えです。
NHK奈良局の場合
地域広報が命
だから
取材に協力してくれる自治体や機関に都合の悪い事故は当然スルー
ってことだな。
1000年を越える伝統を持つ仏事で重傷事故が起きても、平気で隠蔽して情報を流さない報道機関というのは、要は
ただの広報機関に堕した
わけだし、しかもその事故の原因が仏事そのものではなく、
宗教行事にかこつけて行われた、本来の行事とは全く関係ないイベントのために設置された照明器具
で、
中将姫の縁日という本来の行事とは関係ない「悪のりイベントの機材」が原因でケガ人が出たという重大な事実を隠蔽
できるのは
宗教なんて「ただのイベント」のネタ
くらいにしか考えてないからだろう。
当麻寺の練供養にかこつけて、仏像のパロディとしか思えない「せんとくん」を引っ張り出し、あろうことか尼僧として仏に仕えた「中将姫」とデートするという葛城市の宣伝に使った
こと自体、トンでもない話で、そのための会場設営が事故を起こす原因となっている。
浄土を願い尼僧として精進し、極楽往生を遂げた伝説のある中将姫が、こともあろうに鹿坊主に懸想する
なんて
宗教的シンボルを冒涜するようなイベントを平気で挙行できる葛城市
もどうかと思う。
仏教で出家者の最大の罪は「婬戒(性的関係に関する戒)」
だろうが。お釈迦様の時代から、
出家者が性的関係をもったら、即刻出家者集団から放逐
というのが、律に規定された最初のルールだ。しかも
尼僧の戒律は僧よりも厳しい
のだ。
恋愛沙汰
など、あり得ない話である。
だいたいが、昨日行われた
練供養
って、
極楽から中将姫を迎えに観音・勢至菩薩を始めとする二十五菩薩がやってきたのを再現
したもんでしょうが。
でもって
二十五菩薩が中将姫を迎えに来る橋が「来迎橋」
なわけで、
その「来迎橋」で「中将姫が鹿坊主とデート」
なんて企画を立案した人間は、罰当たりも甚だしい。
ケガをされたお二人が誠にお気の毒だ。
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