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2009/4/18 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/74609
●もう少し智恵を絞ったら
あまりにも、安易すぎるのではないか。このところ、テレビ局は何とかのひとつ覚えみたいに同じ“タレント”を登場させている。
最近、やたらと目立つのは選挙で圧勝した森田健作千葉県知事(59)だ。選挙翌日に各局をハシゴ出演したのは許容範囲としても、それ以後もテレビに出まくっている。
8日に「サプライズ」(日本テレビ)、10日は「ちちんぷいぷい」(TBS)に顔を出し、11日には爆笑問題が司会を務める新番組「キズナ食堂」(TBS)の初回ゲストに招かれた。16日は「サカスさん」(TBS)、25日には「メレンゲの気持ち」(日テレ)にも出演予定。ワイドショー、情報番組の持ち上げ方も異常だ。
森田知事は、自民党東京都衆院選挙区第2支部の代表を務めていたことを隠して無所属として出馬したことが発覚。また、企業・団体献金では政治資金規正法に抵触する疑いがあるし、これからどうなるか分からない。共産党県議からは早くも辞任要求を突きつけられた。
そんな森田知事を何の疑問も持たず、持ち上げまくるテレビ局はどうかしている。
「花畑牧場」の田中義剛(51)についても同様だ。6日の「笑っていいとも!」(フジ)、8日の「サプライズ」に続き、森田と同じく11日の「キズナ食堂」にも登場。17日には「徹子の部屋」(テレビ朝日)にも出演する。
テレビが私企業の「花畑牧場」を長時間取り上げるのはおかしいし、もはや使い回された陳腐な話題で番組を作る感覚は理解に苦しむ。
立教大の服部孝章教授(メディア論)はこう言う。
「森田知事にしても田中にしても、テレビ局の扱い方は疑問ですね。いまのテレビはみんなで一斉にマッチで火をつけている状態です。どこかで“受けた”となると、同じような調子で一斉に横並びで取り上げる。あまりにも工夫がなさすぎますよ。人、カネ、モノを使わずにササッと作ってそこそこ数字が取れればいいという安易さを感じるし、“みんなでやるから、そんなに突っ込んで調べなくても大丈夫だろう”という雰囲気も漂っています。テレビはますます危機を迎えるでしょうね」
また、宮崎の東国原英夫知事も週末は東京にいることが多く、田中と何度もテレビで共演している。とくにこの2人は見飽きた人も多いだろう。
TVマンは制作費がカットされてカネがないなら、せめて知恵を絞ったらどうか。この3人が出てくるだけで視聴者がウンザリしている現実をもう一度マジメに考えてみた方がいい。
(日刊ゲンダイ2009年4月15日掲載)
2009/4/18 10:00 更新
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