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首都圏産科医療崩壊 皇族もご出産 御三家の一つ愛育病院が周産期医療センター返上か 原因は労働環境の是正の必要性 他の病院も労基の勧告を受けたとの噂
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/03/post-deb9.html
僻地の産科医先生経由。
すげーな、三田労基。
日本のあちこちで
見なかったふりをされている産婦人科の苛酷な労働
に、メスを入れますか。しかも相手は
産科御三家の愛育病院
だ。この事態を受けて
愛育病院は周産期医療センター返上に至るかも知れない
という話になっている。
愛育病院と言えば、最近は
紀子ちゃんが、部分前置胎盤で、早めに入院、帝王切開でご出産
で有名になった。元より
セレブ向け
として名高い。こちらが、愛育病院での分娩にかかる費用。
お産の入院費用について
大部屋で
正常分娩は63万円から
で、予約のために
●入院申込金は、200,000円です。
●入院申込金は、分娩予約後から1ヶ月以内(妊娠11〜15週迄)に、入院申込書を添えて会計の窓口にお納め下さい。 申込金のお支払いがない場合はキャンセル扱いとさせていただきます。
●分娩申込みをキャンセルされる場合は、キャンセル料10,000円を申し受けます。
と、妊娠15週までにまず20万円耳を揃えて払わないと、予約も出来ない。
しかし
セレブ向け病院
だからといっても、
お母さんと赤ちゃんの命を守るために、中で働く産科医の労働環境は人間の限界を超えていた
というのが今回の真相だ。
こんな労働環境だったという。同じくロハス・メディカルより。
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(速報)愛育病院に労基署が是正勧告
(2009年3月25日 14:57)
http://lohasmedical.jp/news/2009/03/25145736.php#more
東京都港区の恩賜財団母子愛育会・愛育病院(中林正雄院長)が今月、所管の三田労働基準監督署から、医師など職員の労働条件に関して、36協定を締結していないことなどを理由に、労働基準法違反で是正勧告を受けていたことが分かった。最悪の場合、業務停止に追い込まれるという。同病院は、秋篠宮紀子様が悠仁親王を出産されるなど、条件の恵まれたセレブ病院として知られている。また、1999年には東京都から総合周産期母子医療センターの指定も受けている。他病院に比べて労働条件に恵まれた同病院さえ是正勧告を受けたことで、周産期医療界に激震が走っている。(熊田梨恵)
同病院に勤務する医師はこの問題について、次のように話している。「先週、労基署から呼び出されて是正勧告を受けたが、もとより労働基準法に準拠した働き方になっていない事は明らかで、36協定を結べばいいという話ではない。産科も新生児科も大幅に増員の必要があるが、それが簡単にできるならとっくの昔にそうしている。愛育病院はまだ恵まれている方だから、ほかの病院にはもっと厳しいはずだ。業務停止になれば、病棟閉鎖になる。厚生労働省は自分たちが何をやろうとしているのか、全く理解していない」
同病院は、1999年に東京都から総合周産期母子医療センターの指定を受けている。新生児集中治療管理室(NICU)や母体・胎児集中治療室(MFICU)を含む118床を有し、2007年度の分娩件数は約1750件。
なお、この他にもいくつかの病院が同様の勧告を受けたとの情報がある。新たな情報が入り次第、順次お伝えしていく。
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いやはや
厚生省と労働省が合体して「厚生労働省」
になったもので、医療行政と労働行政の両方に同じ役所がくちばしを挟むことになったのだが、
愛育が上げられる
とはね。他の病院は、愛育よりは更に労働環境が悪いはずだ。果たして
労働環境が原因となって「産科の業務停止」
なんてことが起こるのか。
しかしながら、
病院の質は、豪華個室や食事
で決まるのではなく
医療スタッフが、正常な判断を下せる程度に、人間的な環境かどうか
で決まる。もし、医療スタッフが十分な休養を取れないような勤務体系であれば、早晩、医療にまつわるトラブルが発生するのは明らかだ。
愛育の周産期医療センターが返上されるようなら、都内のほとんどの周産期医療センターだって返上しなくちゃならない労働環境だろう。
いや、
労働問題に労基が介入して、首都圏産科崩壊を促進する
というシナリオは、一番最後だと思ってたけど、三田労基はやるなあ。
ロハス・メディカルの報道が速かったみたい。
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(速報)愛育病院が総合周産期センターの指定返上を打診
(2009年3月25日 18:00)
http://lohasmedical.jp/news/2009/03/25180033.php
東京都港区の恩賜財団母子愛育会・愛育病院(中林正雄院長)が3月24日、都に対し、総合周産期母子医療センターの指定を返上するとの意向を伝えていたことが分かった。同院は今月17日に所管の三田労働基準監督署から、医師など職員の労働条件に関して労働基準法違反で是正勧告を受けており、現状での法令遵守は通常の医療サービス提供に支障をきたすと判断したとみられる。(熊田梨恵)
同病院は、1999年に東京都から総合周産期母子医療センターの指定を受けていた。東京都福祉保健局医療政策部の室井豊救急災害医療課長は、「愛育病院側の勧告についての解釈に誤解があるかもしれないので、今事実確認をしている」と述べており、同院で勤務する医師は、「もとから労働基準法に準拠した働き方になっていないのだから、総合を返上するぐらいではだめだと思う。労基署と36協定に関して事務担当者が協議しているが、結局の所増員なしにはクリアできない事に変わりはないだろう」と話している。
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さすがに
愛育病院が周産期医療センター返上
となるとニュースバリューが大きいから、現在各報道機関が後追い中。
こちらは共同。
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総合周産期」返上を打診 医師確保困難で愛育病院
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009032501000996.html
東京都から早産などハイリスクの妊産婦を24時間体制で受け入れる「総合周産期母子医療センター」に指定されている愛育病院(中林正雄院長)が、複数の医師による当直が困難なことなどから、都に指定の解除を打診したことが25日、都や病院への取材で分かった。
愛育病院は必要な医師数が少なくて済む「地域周産期母子医療センター」への指定見直しを希望し24日、都に意向を伝えた。都は医療体制に大きな影響が出るため、病院側と協議している。
愛育病院によると、15人の産科医のうち3人が子育てなどのため夜間勤務ができないという。
今月中旬、三田労働基準監督署は労働基準法に基づく労使協定(三六協定)を結ばず、医師に長時間労働をさせていたとして、是正を勧告。これを受け病院側は「各医師に法定の労働時間を守らせると、医師2人による当直は難しい」(中林院長)と判断した。
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いまのところ全国紙は取り上げてないけど、朝刊ではどうするつもりかな。
愛育がダメなら、ロハス・メディカルがいうところの、労基が是正勧告を出した他の病院はもっとダメな筈。
年度末に、一気に
首都圏産科医療崩壊
が起きるのか?
(1:42)
続き。
愛育がもし周産期医療センターを返上したら、追随する医療機関は他にも出るだろう。
しかし、これは
患者さんの安全を守るためには、すでに医療資源が枯渇している
のを
行政が長らく放置
した上に
現場の医療スタッフの「個人的な使命感」に依存
してきた結果である。
【労基勧告遵守】愛育病院、総合母子センター返上スレッドより。
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1237976977/
7 :卵の名無しさん:2009/03/25(水) 19:50:30 ID:F8q3fVLD0
前から疑問に思ってたんだが、
労働基準法の総本山が建ててる産業医科大学って
どうやって法令遵守して大学病院を成り立たせてるんだろう。
法令を守ってたら大学病院なんて維持できないはずだが。
12 :卵の名無しさん:2009/03/25(水) 21:01:39 ID:auFcBxK9O
>>7
産業医大は、労働安全衛生法は重んじるのかもしれないけど、労働基準法守ってたら病院つぶれるよ。
「死なない程度にはしてあげます」ということかな。
ところで、「医者には労働基準法が適応されない」と言う人がいるけど、本当に法的根拠があるのかな?
研修医の時から時々耳にしていたんだが、本当はそんなの違法じゃないの?
13 :卵の名無しさん:2009/03/25(水) 21:16:15 ID:a+I6NO7c0
>>12
違法にきまってるでしょ(笑
信じてたら相当のバカ
14 :卵の名無しさん:2009/03/25(水) 21:34:21 ID:rcOo6M8U0
>>13
おいらは10年間ぐらい信じてたんだけど。
15 :卵の名無しさん:2009/03/25(水) 21:36:06 ID:a+I6NO7c0
>>14
バカだっ(たっ)て自覚ある?
16 :卵の名無しさん:2009/03/25(水) 21:36:51 ID:rcOo6M8U0
>>15
自覚したから退職したw
事は周産期医療だけでなく、救急医療全体に及ぶ可能性もある。
32 :卵の名無しさん:2009/03/25(水) 23:28:36 ID:pJuND+Gq0
救急車断りスレにいるんだが、今回の愛育の英断は心から支持する。
無理矢理に母子3次救を押しつけておいて、医師配置基準を満たさないから
行政処分だなんて、役人の無能さはここに極まれり。
これを機に、全国で救急指定返上が当然とムーブメントとなる事を期待する。
煽りでなくて、これこそが勤務医の基本的人権を国家・行政が蹂躙してきた
抜本問題だから、どのような結論が出るか、救急車スレでも注目している。
うちの県の周産期センターでは、NICU当番が時間外小児救急外来を
させられてる完全違法状態だ。しかも外科的処置まで小児科の担当と聞く。
後は墨東とか有名どころが一斉放棄すれば輪番壊滅だ。
なんとか医療資源が間に合っているように見えたのは
前線の医師が「倒れずに残っていた」
からで、
疲弊した医師は、前線から次々撤退、更に医師を失った前線は条件が悪化し、他の医師も撤退
というチキンゲームになってしまっている。
誰がいつ抜けるか
が焦点となるような職場で
全国どこでも均一の「高度で安い医療」を供給する
なんてことは、誰が考えてもあり得ない。そんなことを夢想するのは
医療について知らないか、自分だけは「絶対に治して貰える」という幻想に取り憑かれている人々
だろう。
産科・小児科・救急医療では
すでに"point of no return"を越えた
と言われて久しい。崩壊が目に見えてきたのは、
単にマスコミがそれまで「医療を受けられるのが常態」だ
という
誤った認識
に基づき、
すでに疲弊した前線でなんとか踏みとどまっていた医師へ、ペンや映像で攻撃を仕掛けた
後の事である。当然ながら
マスコミが今回の医療破壊促進に早期から手を貸していた
のだが、彼らは
医療破壊促進行為こそが正義
と信じて疑わなかった。だって
医師を非難すれば、新聞は売れ、視聴率は上がる
という
ビジネスに叶った「題材」
だったからだ。
目先のカネに目がくらんだマスコミ
がもたらしたものが
現在の医療崩壊
であることは間違いない。
医療とは人が人に対して施すものである
ことを、マスコミは全く理解してなかった。
患者さんも人間ならば、医師も看護師を始めとする他の医療スタッフも人間
なのだ。しかし、常にマスコミは
患者さん以外の「医療関係者」は人間ではない扱い
を続けてきた。結果
人間である医療スタッフが、現場を去る速度を速めた
のである。
まあ、愛育が周産期医療センター返上か、と言っている現状では、
医師・看護師確保対策室
なんて、奈良県の発想では、すでに県内で働いている医療スタッフが、県外に逃げ去るのを増やす効果はあっても、県外から医療スタッフが喜んでやってくる事態にはならないだろう。
他の道府県でも似たようなことをやってたりするけど、
愛育が投げ出す周産期医療センターの労働環境整備
が、いま日本中の周産期医療関係者にどれだけ衝撃を与えているか、行政側の人間は、ゆっくり考えた方がいいよ。
医師が逃げ出す先は、日本国内に限らないのだからね。
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