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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu220.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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ネット新聞用としては15インチぐらいの薄くて軽い専用端末が出来れば
有料化してダウンロードして読むようにすれば成功するだろう。
2010年7月18日 日曜日
◆<iPad>村上龍さんの「歌うクジラ」を配信 出版社通さず 7月16日 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100716-00000017-maiall-sci
作家の村上龍さんの長編小説「歌うクジラ」が16日、アップルの新端末「iPad」(アイパッド)向けの電子書籍として公開された。出版社を通さずに、コンテンツ企画制作のグリオ(東京都世田谷区)がソフトを制作した。音楽家の坂本龍一さんが作曲したBGM付きで価格は1500円。
電子版「歌うクジラ」は横書きで632ページ。表紙と最終ページ、一部のページでBGMがつく。ソフトにはページを飛ばして読む機能があるほか、気になるページをブックマークすると一覧表示される。船山浩平グリオ社長によると、電子版は、表紙や各章の扉ページのデザイン、BGMの挿入場所など、全面的に村上さんのアイデアで制作された。村上さんは、今回の制作に携わって「電子版に向いているのは絵本だ」と実感し、絵本制作に意欲を燃やしているという。
また、価格について船山社長は「議論したが、作品の文字量と音楽が付くことを考えると、見合った価格だと思う。安価にして対象を広げるより、本当に読みたいと思う人に読んでほしい」と説明した。当面は5000ダウンロードを目指す。
「歌うクジラ」は、2006年3月から2010年3月まで、講談社の月刊文芸誌「群像」に連載された。紙の書籍は近く講談社から出版される予定。講談社は、京極夏彦さんの小説「死ねばいいのに」を既に配信しているが、今回は「村上さんから相談を受けて対応してきた。電子書籍はまだ実験段階で、いろいろと試行する」と話している。【岡礼子】
◆5時間で1400部以上売れた電子書籍 「文学フリマ」で分かった「電書」の大いなる可能性 7月7日 深川岳志
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100702/215253/?P=1
米光 そう。内容は同じだけど、形式とか、読書する画面の大きさによって、何種類かファイルを用意したわけです。そのURLをクリックしてダウンロードして読む、と。iPhoneならダウンロードしてそのまま読める。もちろん、パソコンで読んでもいいし、iPadでも読める。キンドルはPDF形式のデータをパソコンから移せばOK。
―― シンプルなePub形式やPDF形式でこんなにちゃんと読めちゃうんだというのが驚きでした。話題になる電子書籍というと、出版のプロがソフト屋さんと組んで、ものすごくコストをかけてやっている印象ですが、電子書籍部で販売していたのは、そういうものとは違って、データそのものを売っているという感じ。買ってくれた方の反応はどうでしたか。
米光 「読みやすい!」という反応がすごく多くかった。買う前は「電子書籍って本当に読めるの?」みたいな人もいるんですよ。
5時間限定の店なのにリピーターがいたのは、うれしかったな。2個だけ買った人が、しばらくしたら「これはいい!」って、わざわざもう1回来てくれた。iPhoneだとすぐにダウンロードして読めるんですよ。それで残りを全部買ってくれた。これは、すごくうれしかった。
―― 結局、どのぐらい売れたんですか。
即売会で1400部の売り上げは画期的
米光 15種類の電子書籍を売って、全体で1453部。そんな部数、紙だったら、搬入するだけでたいへん。聞いた話では、過去最高が桜庭一樹さんと桜坂洋さんの本で500部だそうです。完売なんでしょうけども。
―― 同人誌即売会としてはたいへんな部数だったということですね。
米光 紙だと、物理的に1400部刷って持っていくのはかなりのリスクで、もし当日嵐でも来て売れずに残ったらシャレにならない。刷るのは500部でも怖いよね?
松永 怖い。今回、別のブースで紙の同人誌も出したんです。200部刷って、半分ぐらいしか売れなかった。それでさえ、持って帰るときにもう重い重い。宅配便だと高くつくし…。
―― あ、そういえば、帰りに宅配便のトラックが出口に待機してましたね。あれは売れ残り処理用だったのか。紙の同人誌は米光さんが教えている文章講座の受講生で作っているという『bnkr(ボンクラ)』ですか?
松永 そうです。それの第3号。『bnkr』のバックナンバーを電書で売ったんだけど、数としては、同じくらい売れちゃった。
―― 売る側もそうだけど、買う側も電書のほうが買いやすいのかもしれない。
松永 それはありますね。嵩張らないし、安いし。デバイスとしては、iPhone、iPad、キンドル、パソコン、どれでも読めるから、まあ、困る人はいないでしょう。
―― いま読書端末として一番大きな市場になっている携帯電話に対応しなかったのはなぜですか?
米光 携帯は、機種によって制限がいろいろありすぎて。PDFが読めるものもあれば読めないものもある。容量制限も機種によって違う。携帯電話用の小さなPDFを作って、ずらっと対応端末名を並べるようなややこしいことはしたくなかった。売り場で売り子に「この携帯で読めるか」って聞かれてもね。それはわからない。
対面なのにネットからダウンロードする方法で電子データを販売するのって初めてなんですよ。売る側も買う側も初体験。やさしく、乱暴にしないでって感じで。だからこそ、売り方はなるべくシンプルにしたかった。
書店での売り上げと比べたら「すごい部数ですよ!」
―― 金額でいうとどれぐらいの売り上げになったんですか。
米光 1つ100円とか、200円なのでその部数掛ける1400。ただ、今回はまとめ売りという方法を導入したんですよ。
松永 10冊以上買ってくれたらどの組み合わせでも1冊100円。今回出したのは15種類だから、全部買っても1500円。ハードカバー1冊分で15冊買えちゃうからすごくお得。終わってみたら、半数以上の人がまとめ買いでした。安いのは魅力だけど、選ぶのが面倒っていう理由もあると思います。
―― 半分がまとめ買いだとしても、結構な額ですね。1400×100で14万円。販売時間は5時間。本屋さん1軒で1日に売れる点数は…と考えると、一般の書店と比べても、ばかにならない数字です。
米光 電子書籍部のブースに遊びに来てくれたゲームアナリストの平林久和さんが販売が終わった後に興奮して「2坪で1400冊! これは紀伊國屋スペースで換算するとすごい部数ですよ!」って。その換算の仕方ってちょっと乱暴だけど、相当なコストパフォーマンスです。
(私のコメント)
「株式日記」は電子書籍を毎日無料でネット販売しているようなものですが、今年は電子書籍元年と言われている。アップルのアイパッドが5月に発売されて電子書籍端末が注目されています。ブログなどを読むにはノートパソコンでは卓上などに限られますが、アイパッドなどでは書籍のような感じでどこでも読むことが出来る。
アイパッドは売り切れ続出で入荷待ち状態ですが、価格的に重なるネットブックなどが売れなくなっている。ネットブックは廉価版のノートパソコンであり画面が小さくて電池の持ちも悪い。アイパッドがネットブックと一番違うのは電池を食わない設計になっていて10インチの大画面で10時間持つ。
パソコンには手が出なかった人でも扱えるようにしたのがアイパッドの成功の秘密だろう。日本のメーカーからも電子書籍端末が出るようですがアマゾンやグーグルなどが日本でも電子書籍販売に乗り出すと言うニュースもある。著作権などの問題がありますが新刊本に関しては電子書籍で販売されるものが出てくるだろう。
村上龍氏の「歌うクジラ」も電子書籍で出るようですが出版社を通さずに配信される。電子書籍は音楽や音声や動画も一緒に配信できるから、従来の本とは異なる分野のメディアになるのではないだろうか。特に雑誌や絵本などは音楽や動画などに馴染みやすい。今ある音楽ソフトと本との区別が無くなって来るだろう。
まだ電子書籍はネット販売に拘る必要も無いのであり、本屋やコンビニなどでもパソコン一台で販売する事も出来るだろう。電子書籍は単価が300円程度の小さな商品だからクレジットカードで買うと手数料が馬鹿にならない。だから新聞などのように対面販売で売ったほうが日銭が入るからいい場合もある。在庫管理の手間も要らないし売れ残りのリスクも無い。
音楽ソフトなどはCDで買うよりもiTunes で買うことが普通になってきましたが、書籍などでも同じ事が起きるのだろう。だからレコ−ド会社やレコード屋さんは商売上がったりになり、歌手たちはライブなどで稼ぐ事がメインになって来ている。やはり音楽はCDで聴くよりもライブで聴くものなのだろう。
だから音楽自体も広いファン層に受けるものよりも、コンサートに来てくれる様な限られたファン層に受けるような曲が増えた。AKB48にしても限られたファンには熱烈に支持されているが知らない人は全く知らない。書籍などにおいても100万部が売れるような大ベストセラーが少なくなり、数千部から一万部程度が売れればいいような本が多くなっている。
紙の本は売れ残れば処分に困るようなゴミになってしまいますが、電子書籍は在庫管理がいらない。読者も電子書籍なら本棚が要らなくなるのであり、読者にとっても本の電子化は便利だ。「株式日記」も書籍化したら相当な分量になるはずですが、プロバイダーのサーバーに納まっており何時でもアクセスして読むことが出来るようになっている。
アップルは音楽ソフトを音楽をダウンロードして課金出来るようにしましたが、アイパッドは本もダウンロードして課金できるようなビジネスモデルを作るだろう。アマゾンなどもキンドル端末で電子書籍化に先行している。将来的にはパソコンは廃れてアイパッドのような専用端末でブログなども読まれるようになるだろう。
アップルやアマゾンやグーグルなど音楽や書籍などの電子化ビジネスで先行しているのですが、日本の情報通信機器メーカーは何もしていない。ソニーやパナソニックなどは電子書籍端末を発売していましたが直ぐに止めてしまった。機器は作ることが出来てもビジネスモデルを作ることが出来ないようだ。成功しているのは携帯ゲームビジネスぐらいだろう。
パソコンについてはマイクロソフトとインテルに利益を独占されてしまいましたが、アマゾンのキンドルのような専用端末の分野は最近ようやく出来てきたばかりであり、書籍や雑誌や新聞などの専用端末を開発して新しいビジネスモデルを作り上げれば日本の情報機器メーカーにもまだチャンスはある。キンドルにしてもアイパッドにしても性能的にはまだ不十分だからだ。
ノートパソコンは汎用性があって何でも出来るが非常に使い勝手が悪いものだ。ソフトを入れればワープロにもなるしインタネット端末にもなる。ゲームソフトを入れればゲーム機にもなりますが、やはりゲームはゲーム機で楽しむのが一番いい。新聞業界もネットの嵐にもまれていますが、新聞専用端末を作って有料化すれば新聞の有料化も進むだろう。
キンドルはカラーが表示できないし、アイパッドは重すぎる。新聞用としては15インチぐらいの薄くて軽い専用端末が出来れば有料化してダウンロードして読む事にすれば普及するだろう。しかしそのような発想をする新聞業界人がいないだけだ。新聞は宅配制度が支えていますが、ダウンロードにすれば宅配を電子化したようなものだ。
◆電子書籍端末「キンドル」が示す新たな融合 2009年11月24日 岸博幸
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000024112009
キンドルは本当に使いやすい。プラットフォームとして便利であるのみならず、端末の軽さや操作性、デザインの良さも秀逸である。つまり、プラットフォーム・レイヤーと端末レイヤーの双方の観点で競争力を備えているのである。
一方で、利用者なら誰でも気づくことだが、キンドルでは通信コストを心配する必要がない。例えば米国の新聞を定期購読すると新聞のデータを毎日ダウンロードするのだが、通常の携帯などと違ってパケット代や通信料といったものをまったく意識しなくてすむ。
これは通信料が定期購読料に事実上含まれているからだろう。つまり、ネット上のビジネス構造におけるインフラ・レイヤーが、ユーザーからは見えないバックヤードに後退してしまったのである。
これら2つの事実を重ね合わせると、キンドルはネット上のビジネス構造に即して言えば、プラットフォーム・レイヤーと端末レイヤーの融合を実現したに他ならないといえるだろう。その結果として、インフラ・レイヤーが限りなく透明化してしまったのである。
このキンドルの戦略はビジネス的に非常に正しい。プラットフォーム・レイヤーでは、米グーグルやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で市場シェアを伸ばした強力な競争相手がひしめいている。そのレイヤー単独で競争しても勝ち目はないであろう。そこで、プラットフォームに端末を融合させることで、新たなバリューを構築しているのである。
このように考えると、実はアップルの「iPhone」や任天堂の「Wii」などのヒット商品も、方向性としては同じようにプラットフォームと端末を融合させている。しかし、キンドルはインフラ・レイヤーを透明化させてしまった点で、さらに進化した方向性を示しているのではないだろうか。
私は、キンドルはビジネスの側と政策の側の双方に、重要な教訓を示していると考えている。
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