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(回答先: テレビのお客は大衆でなくて本当は愚衆 邱永漢 投稿者 三毛猫 日時 2010 年 7 月 04 日 07:51:33)
新聞は娯楽的要素が少くて、
時事の伝達と解説が主な仕事ですから、
他に同じ伝達をする手段が現われれば、
仕事を奪われてしまう心配があります。
また新聞を使って広告をしていたのが、
ラジオやテレビや、
最近で言えばパソコンがその代役をつとめるようになれば、
新聞の大半の収入を奪われて、
企業そのものの存立すらあやしくなってしまいます。
日本ではまだそれほどでもありませんが、
台湾では一流新聞でさえ1年に50億元ぐらいは大赤字になり、
他企業に買収されたり、吸収合併の噂のタネになっています。
ニュースを伝達する役割から
広告収入までパソコンに奪われるようになれば、
新聞の消滅はもはや時間の問題と言ってよいでしょう。
それに対して、テレビには娯楽的空間があって、
ヒマ潰しをやる人が多いおかげで、
そう簡単には店じまいにならないでしょうが、
2008年の中間決算で日本テレビが37年ぶりに、
またテレビ東京が33年ぶりに赤字に転落しました。
翌9年にはテレビ朝日が17億円の赤字決算になり、
どこのテレビ局も制作費の削減に血眼になっていますが、
その結果起ったことは何かというと、
只でさえ低俗な番組が更に一段とお金のかからない
クイズを中心とした番組になってしまったことです。
テレビを見るのは中年の小母さんが圧倒的に多いと見えて
韓国の男優の人気がいまも衰えないのを見てもわかるように、
イケメンを揃えれば視聴率があがるので、
見かけがよくて頭の中がカラっぽの男の子を並べて、
小学生でもわかるようなクイズとか、
料理番組ばかりになってしまいました。
ちょうど議会が
バカ殿様の就任披露宴のくりかえしになっているように、
テレビは何の広告をしているのか、
さっぱりわからないコマーシャルと
脳足りんのクイズの組み合わせで
明け暮れるようになってしまいました。
「お嫌なら見なければいいじゃないか」とおっしゃるでしょうが、
もちろん、それでいいのです。
ただ日本の国はどうなるのでしょうか。
ちょっと心配ですね。
http://www.9393.co.jp/moshiq/index.html
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