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東大美人准教授 日本のマスコミを絶賛 クライメートゲート事件の報道姿勢について http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/620.html
ニュースのトリセツ最新記事 2010年4月30日 日本学術会議 公開シンポジウム「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)問題の検証と今後の科学の課題」全記録 ・第二部 パネルディスカッション 横山准教授発言 横山「東大の横山でございます。 私はですね、実は、この分野は、本当に不勉強でございまして。今日、お呼びいただいたことを本当に光栄に思っているんですが。いろいろと勉強していない点もあると思いますので、そのつど、ご指摘いただければと思います。もともとはですね、高エネルギー物理の出身でございまして。その後ですね。科学コミュニケーションを専門に、社会と科学の間のことを、取り上げた研究活動などをしております。 今日、お呼びいただいたのは、おそらく、これだと思っているのですが。先月にですね、こうした気候変動をめぐる問題を取り扱った科学者と社会の問題というのを取り上げさせていただいた研究会を開催しました。 これはですね。必ずしも専門の先生方だけではなくて、社会心理学の先生、あるいはですね、医療倫理の先生なども含めて、社会がどのように、この問題を受け止めただろうか、ということを、構成を組み立てながら考えていく、そのような会にさせていただきました。 今日は、このあたりで、ご紹介したような話を少し含めて、お話をしていきたいと思いました。基本的にですね、わたくしの興味のあるところは、科学者が社会にどのように見られているのか、或いは又、科学者と社会の間の、どのような問題が発生するのか。これまで、先生方は、非常に○○と話していただいたことの繰り返しになると思いますが、そのようなことを思いながら聞いていただければと思います。 まずですね。気候変動問題に関してまして、外の私から拝見しまして、大きな問題というのは、この10年ほどで、責任が重くなってきたということが、一点挙げられるのではないかと、思っております。 97年にはですね。気候の政策○○に対して、いかに政治を科学に近づけるかというような観点から、指摘があったものにたいしてですね。最近になりますと、科学の要請に基づいて政治が決まってゆく、というそうした社会的な流れに、どうしてもならざるを得ないという、そうした状況になっていると思います。 そういう訳で、科学者に対する社会的責任や、その期待というのはですね。近年ますます、特に温暖化の政策に関しては問題になってきている、ということが言えると思います。 そうして、クライメートゲート事件など、一連のIPCC問題が起こった背景ですが。やはり、COP13がきっかけになったということもですね。やはり、国際的な政治背景を見てゆけば、非常に期待が大きかった会議であったと。メディアの皆さまも、一所懸命、取材されたと思いますが。そうした意味ですね、国際政治的にも非常に大きな意味がある時期に、こうしたことが現れたというが、非常に象徴的なことだと思います。 日本からは、皆様、よく見られていますように。鳩山さんがですね、90年度比25%削減を言ったわけなんですが。これに対してですね、日本の企業の皆さまも、かなりの反対運動をされていらっしゃいます。例えば、鉄鋼連の皆さまなどは、新聞広告のような大きな広告を出して、非常に大きな反対をしていますが。日本のメディア等では、それほど大きくそうした活動は取り上げられておりません。 えー、そうしてですね。これも、今までにたくさんお話があったことではございますが。特に欧米においては、こうしたロビー活動、或いは、議会で混乱を起こすようなプロパガンダ、というのが戦略的に組まれて、巻き起こされています。 これですね。左側の写真がタバコ会社の、まあ、あの禁煙○議会での○○の権利○をする。右側が気候変動に関するものですが。これの要点は何かと申しますと。科学的事実というものを真実と市民に思わせるな。そうではなくて、これはひとつの疑いである。あ。ひとつの事実である。そして、私たちはそれに対して疑いを作り出すことが出来るのだという。まぁ、そういう戦略を組んで、こうした議会に望んでいるというようなメモ書きが見つかっております。 例えば、既存の○○などによりますと、反温暖化論文を出したところには、寄付金を提供するであるとか。えぇー、まぁ。科学者が誠実に出したものに対してですね。この科学者、研究費が欲しいから、そういうこと言っているのではないか、という疑念を差し込むであるとか。 非常に戦略的な、且つ、恐ろしいですね、プロパガンダが展開されているということです。 アメリカの、例えば、共和党の議員で、温暖化を信じているのが約17%と言われておりますし。まぁ、一人の議員に対して4人のロビイストが付いている。まぁ、そのような現状があるという風に伺っております。 こうした圧力の中、日本ではですね。あまりこうしたことはですね、大きく報じられていないわけですが。わたくし自身は、そうしたことは、ひとつは日本のメディアの皆様の見識ではないかと思っております。 ええっと。先ほど、米本先生のおっしゃったようにですね。あのー、大きな問題ではない。 また、IPCCの先生方がおっしゃったように、これは大きな事実に反することではなかった、という結論があったのにもかかわらず、欧米では非常に大きな問題になったと。そういうことはですね、先ほどご紹介したような政治的な背景が、やはり、かなり強いからであるという風に理解しております。 それに対してですね。日本ではあまり大きな話題にはならなかった。それは、やはり問題を問題として取り上げるのがメディアの対応だとは思いますが。これは、おそらく、大きな問題ではないんだという、メディア側の判断が働いて、大きく取り上げなかったという。 まぁ、そうしたことをですね。ひとつメディア側の本件に関してはですね、大事な見識であったのではないかと。わたくしは、この件に関しては、メディアの皆さんを高く評価したいという風に、僭越ながら、思っております。 それでですね。例えば、その両論があった場合、対応する議論が専門家の間で巻き起こっている場合にですね。両論併記をされると、どういう問題があったのかということを。 本当は、科学も社会の中では、○○引くの議論ではあるかも知れないのに。やはり、それが両立して見えてしまうというのは、危険な状態で。こうしたことに対してですね。科学者のコミュニティというものが十分に説明していく必要があるのではないか、という風に思っております。 ちょっと、こういう背景の話ばかりしてしまったのですが。先日の研究会を含めてですね。私たちが結論に達したのは、やはり、重要なのは、科学者コミュニティに対する信憑性であるという風に考えております。 不確定性についてもですね、フランクに話せばいいのではないかということが、ネイチャー誌などでは、随分、議論されておりますが。やはりですね。科学者の世界というのは、本来は、ここまでしっかりと分かったから発表するという。そうした事実に基づいて話をするというのが、本来の科学者コミュニティの在り方だという風に思っております。 そして、大事なのは信憑性ということでしたら、信憑性は心理学によると、信頼性と専門性の二つことに分かれますが。信頼性とは、その人、その科学者そのものへの信頼。そして、専門性は、その人が持っている専門性、専門知識に対しての、まぁ、専門性ということになります。この二つが重なって、その事実を信頼するかどうかという、判断がされる訳ですが。 右上の方に、これは別の調査、ナノテクノロジーに関連する調査が行われた、信憑性の概念ですけれども。ちょっと小さくて、大変、見づらいと思うんですけれども。一番上が研究者。次が市民団体。真ん中が企業。そして、下から二番目が政府。そして、一番下がテレビや新聞などのメディアとなっております。 そして、左側の青いところがですね、信頼できる。そして、右側の赤いところが信頼できない割合を示すものでございます。ごらんのように研究者集団が、いかに、国民全体から、他の団体と比べて高く信頼を得ているか、ということが分かると思います。 だけれど、やはり、科学者コミュニティにかかってくる重圧というのは、これまでに無いものであることから。そうしたことを分担して、保つようなシステム作りを、今後、作っていければよろしいのではないかと、いう風に僭越ながら思っております。以上です。」 マスコミのコメント 横山「ちょっとあの、言い方があの、拙かったかもしれませんが、決して、知らせないことが良いことであるということではなくて、まぁ、適正な大きさで報じていただいたということだと思っております。たとえば、取材に来ていただいている毎日新聞の江口さんなどはいかがでしょうか。」 毎日新聞記者「すみません。どう答えて良いか分からないのですが。えっと、すみません。あの、会社の立場ではなく、個人的な立場で宜しければ、お話ししますが、宜しいですか。 あの、ひとつ前提として、私は、クライメートゲート事件の報道には携わっておりません。あの、最近また環境問題に戻ってきまして、当時リアルタイムでは報道しないということを前提に、ちょっと私の感想を申し上げます。 えっとですね、まぁクライメートゲート事件というか、それに付随するヒマラヤの氷河の問題、それからオランダの海面下の話があったかと思うんですけれども、個人的な印象なんですが、もちろんそれはあの、IPCCも誤りを認めたというかですね、そういう声明を出しているので、それはニュースだとは思うんですけれども、 あの、非常に分厚いIPCCの各報告書を統合報告書の中で見るとですね、まぁ何というか、非常に些末なというと怒られますけど、非常に小さな部分の誤りというか、ミスだという認識をしています。 したがってあの、そのいま適切な大きさで、というお話があったかと思うんですけれども、え、各マスコミは多分そういうところも判断して、あの、どんな大きさで報道するのかを各社で決めたんではないかと、つまり連日連日大きな報道で、一面トップで報道するような話ではないという判断をされたのではないかと、個人的には推測しております。」 伊藤「えっと、他に報道された新聞社の方々はいかがでしょうか。あの池部さん、いかがでしょうか。まずければあれですけど」 日経新聞記者「えっと、日経新聞の池部と申します。えっと、本件はそもそも、イギリスあたりから去年の11月20、21日あたりに報道されて、当然日本にいる私としては、私たちとしては、○○は全くなかったわけなんですけれども、 不思議なことに、外国にいる特派員からは全く原稿が来ませんで、これはどうしたことかということで、4、5日、○○まぁその間誰も報じないので、仕方がないので、当時わたくしが入ってきた日経新聞ネットに書いた クライメートゲート事件というのを書いたのが○○第一報。 その日の夕方に朝日新聞さんの夕刊に載ったと。いうことで、もっと、その欧米、とくにイギリスでの扱いに較べて、ずっと日本での扱いは小さいなと思っています。 まぁその前段階の話として、ずっと日本のやっているのは、温暖化キャンペーンというのを、激しくやっていたので、まぁもう、これは明らかな話で、いったんそういうふうに会 年明けからぼつぼつと、社説あるいは大きな記名記事で扱うといのも出てきていますので、だんだんと方向は変わってきてるんだろうなということを、まぁ、感じます。 つい最近になると、ドイツのシュピーゲル、ここがクライメートゲート事件に対するたいへん長文の記事をつくってですね、ちょっと正式な名前ちょっと覚えていないんで21世紀ナントカの澤さん〔21世紀政策研究所・澤昭裕〕という方が許諾を得て、日本文に直して、これがネットでもう掲載されています(http://www.21ppi.org/pdf/sawa/100427.pdf) このあたりで、どういうことが起きていたのか、で、また、今度どうなりそうなのかというあたりをチェックするのには良いじゃないかなというふうに思っております。いまはこんなところです。」 **************************************** 参考URL 横山准教授のブログ 横山准教授に関するコメントが載ったブログ
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