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自民党御用機関の本性暴露 http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/619.html
2010/5/18 10:00 http://netallica.yahoo.co.jp/news/123030 いやはや、すさまじいばかりのぶっ叩き方ではないか。 普天間移設をめぐるマスコミ報道のことである。どの新聞も「5月決着断念」と大見出しを掲げ、鳩山政権の責任を追及していたが、それでは彼らは「どうしろ」と言うのだろう。 自民党時代の当初案、辺野古の埋め立て案がベストで、混乱を招いた鳩山が「ケシカラン」というのであれば、それでもいい。しかし、鳩山政権を批判する朝日新聞がくしくも世論調査をしていたが、沖縄の世論は「沖縄の基地を将来的に縮小する」「全面的に撤去する」が85%なのである。それなのに、沖縄の基地について「県外、国外」を掲げた鳩山政権を非難する。そのやり方もえげつない。朝日は同じ世論調査で、迷走する鳩山政権の妥協案について、賛否を問うた。つまり、一部を鹿児島県徳之島に、残りを県内に、という案である。 そりゃ、県外、国外移設を期待した沖縄県民は「それでは不満」と言うだろう。それをもって、「首相案に反対76%」の大見出しを掲げ、〈「首相の約束」の信用は地に落ちることになりそうだ〉などと書くのである。 なぜ、「沖縄の基地を県外、国外に移設しようとしている鳩山政権を評価しますか」という質問をしないのだろう。そうすれば、多くの県民が「評価する」と答えるはずだ。迷走ぶりだけをクローズアップし、政権を叩く裏に何があるのか。そこにはドス黒い「悪意」を感じるのである。 ●普天間当初案がいかにデタラメか もちろん、それは朝日に限らない。いまや、ほとんどのメディアが朝日と同じ論法、論調で、鳩山政権を叩いている。 確かに、交渉ベタであり、情報管理もなっていない。戦略不足、政治的能力の欠如は認めるが、それだけで鳩山を犯罪者のごとく叩くのはいかがなものか。「普天間政府案難点だらけ」「八方ふさがり」とは読売の見出しだが、明らかにやりすぎなのである。普天間問題に詳しいジャーナリストの横田一氏はこう言う。 「多くのメディアがおかしな前提に立って、鳩山政権を執拗に叩いているのが現状です。まず、米軍はグアム移転するので、沖縄に残すべき部隊はローテーションで一部にとどまる。だとしたら、普天間と同じ機能の代替基地が必要なのか、という議論になる。もちろん、ノーです。それなのに、辺野古の埋め立て案は4000億円から1兆円をかけて豪華基地を造ってあげるプランです。環境問題も含めて、あまりに問題が多いから、鳩山政権は見直しを言い出した。本来であれば、基地問題に真正面から取り組もうとしている鳩山政権は評価されることはあっても、非難される筋合いではないのです。ところが、多くのメディアは米軍、防衛省、外務省の情報をうのみにして、鳩山政権の混乱を叩いている。米軍にしてみれば、辺野古に豪華基地を造ってくれるのであれば、文句はない。縮小されるのはかなわない。防衛省、外務省はこれまで辺野古案を進めてきた手前、鳩山見直し案が気に食わない。そりゃ文句を言います。それを垂れ流しにしているのです」 それが洪水のような鳩山非難の報道になる。揚げ句が支持率急降下。ついに時事通信の世論調査では20%を切ってしまった。それをもって、ますます、鳩山窮地を畳み掛ける。これぞ、悪意のマッチポンプと言うしかない。 ●いかがわしい検察審査会の問題は見て見ぬフリ 大マスコミの悪意の報道は普天間問題だけではない。小沢幹事長の「政治とカネ」の問題でも、ひどいものだ。 メンバーも分からず、取材もできない検察審査会の「起訴相当」の結論を「正義の世論」のように報じ、それを受けて、小沢再聴取を要請した検察のリークを垂れ流し、あたかも小沢が追い詰められたように書く。「検察審査会」のいかがわしさ、不透明性はまったく問題にせず、たとえ小沢が起訴されたところで、これから裁判が始まるのに、小沢窮地、鳩山も一蓮托生みたいな書き方をする。 こんな暴論を許せば、今後、検察審査会という訳の分からない世論が「印象」で起訴を決めて、「起訴」=「有罪」みたいな社会的風潮がまかり通ってしまうことになる。 極めて危険だ。メディアに求められているのは、小沢批判ではなく、このシステムの検証なのに、見て見ぬフリを決め込んでいる。 この背景は何なのか。 おそらく、最初に「民主党政権潰し」があるのである。「自民党政権の復活」が彼らの悲願なのだろう。自民党政権時代から、大マスコミは政権の御用機関などと言われたものだ。自民党政治の腐敗、堕落にあまりにも寛容だったからである。その正体見たり。まざまざとそう思うのだ。 ●チェンジには常に痛みと混乱が伴う 法大教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。 断っておくが、チェンジとは常につらいものなのだ。誰だって、今まで通りが心地いい。しかし、このままではダメだから変えるのだ。そのチェンジには決断と覚悟、混乱、恨み、出血がつきまとう。いま血を流し、恨み骨髄なのが旧体制勢力で、その中に大マスコミがいると思えば分かりやすい。 ジャーナリストの神保哲生氏はこう言う。 「記者クラブを開放する民主党政権は、それだけでメディアの既得権益を壊している。さらにメディア開放のメニューを並べているので、ますます、緊張関係が高まることになる。そうした状況の上で、さまざまな変革に取り組んでいる民主党政権は、必然的に混乱を伴う。大マスコミにしてみれば叩くネタに事欠かないわけで、批判を強めるのは必然という状況があります。それでは何も変えない保守政党が一番いいのか。原点に返って検証すべきなのです」 この期に及んで誰が自民党政権に戻そうと思うものか。 有権者は大マスコミの報道を真に受けては絶対、いけない。 (日刊ゲンダイ2010年5月15日掲載)
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