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なぜ新聞社はツイッターを恐れるのかITジャーナリスト・佐々木俊尚インタビュー【郷原氏を出すなとSPに圧力あったと田原氏】 http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/551.html
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/460 なぜ新聞社はツイッターを恐れるのかITジャーナリスト・佐々木俊尚インタビュー vol.3
佐々木 ちょうど先日、毎日新聞が「政治とカネ」に関する報道について、同社の「開かれた新聞」委員会というオンブズマンによる検証記事を掲載していました。
田原 『サンデープロジェクト』は検察批判、リーク問題をやっていました。『サンプロ』には元検察官の郷原信郎弁護士が出ていた。検察捜査に批判的な郷原さんは、他のテレビ、他の番組には一切でない。なぜか。テレビ局が出さないからです。 佐々木 なるほど。 田原 「サンデープロジェクトも郷原を出すな」という圧力が来ていた。 佐々木 そうなんですか? 田原 もちろん。 佐々木 新聞社の公式見解的に言うと、「関係者が少なくて特定されやすいから」じゃないですか。 田原 全然違う。「検察関係者」と書くと、その新聞社が検察を出入り禁止になって取材できなくなるからだというんです。 佐々木 警察に関しては、いまは「警察関係者」って書いていますね。 田原 そうです。ただ検察が扱う事件に関しては、情報源は検察しかないじゃないですか。だから新聞は情報源をボカすために「関係者によれば」と書くんです。 佐々木 そうです。岸井成格さんが「リークじゃない。検察官の顔色を読んで書いているんだ」と言っていましたけど、ネタをぶつけて相手の顔色を読むというのは特捜部長とか副部長に当てるときの話なんです。実際に記者がその材料をガサッと抜いてくるネタ元がヒラ検事クラスにいるわけです。その話には一切触れないで、最終的に特捜部長などに当てるときの話をしているんです。
田原 岸井さんがそれを言ったのは『サンデープロジェクト』なんです。その時に枝野幸男氏が「どうもこのところリーク情報が多い」と言ったら、岸井さんが「これはリークじゃない。記者が努力して取ってきたネタだ」と反論した。
田原 だいたいこういう事件ではね、出入り禁止を喰らう新聞社が出てくるものなんです。つまり、先回りして書きすぎるからでするからです。捜査当局が一番いやがるのは捜査情報が漏れることですからね。 佐々木 ええ。 田原 それが今回は一社も出なかった。あんなに連日、新聞各紙が捜査の行方について、明日は誰を事情聴取するなんて書きまくっていたのにですよ。 佐々木 なるほど。 田原 だから僕は言うんです。「新聞記者は検察の派遣労働者か」って。 佐々木 以前よりも検察に迎合する姿勢が加速していますね。 田原 マスコミが弱くなったんです。 佐々木 なんで弱くなったんですか? 田原 景気が悪いからです。企業というのは景気が悪いと保守化するんです。元気がなくなるんです。乱暴なことはするな、余計なことはするなって話しになる。 佐々木 新聞社が横並び報道を止めて、昼間の検察庁の会見に出入り禁止になったって、結局失うものってたいしたものじゃないはずなんです。 田原 いや、そんなことはない。 佐々木 そうですか。 田原 新聞社が横並びを続けているのは、一社だけ落ちこぼれるのが怖いんです。 佐々木 特オチですね。 田原 そう。それを怖がっている。 佐々木 特オチしたって、営業的にそれほど損することにはならないんですけどね。 田原 だけど記者は特オチっていうのを一番嫌うんです。
佐々木 結局、その横並びこそが検察にすべて操作される原因を招いているわけです。そこを捨てる決心をすればもっと身軽になれるんじゃないかと思いますけどね。 田原 そういうものがどんどん広がっていくと、これまでの政治家や役所の発表報道も、これまでのままじゃすまなくなりますね。 佐々木 そういうことです。 田原 鳩山首相もツイッターをやっていますからね。 佐々木 ええ。一方で新聞社の側からは、「原口大臣がツイッターで津波情報を流したのはけしからん」「なりすましがいたら誰が責任をとるんだ」とか、「有権者と直接繋がると衆愚政治になるんじゃないか」なんて批判が出ていますが、実はそんなことは全然ない。 田原 ツイッターが普及するのを、新聞やテレビっていう既成メディアが恐れているんですかね。 佐々木 そうなんです。読売新聞なんかのツイッターに対するネガティブキャンペーンはものすごい。一面でツイッターのなりすまし問題を報じています。ツイッターで直接繋がられると、自分たちの存在意義がなくなっちゃうから怖いんです。 田原 ツイッターというのはもともとアメリカから来たわけでしょう。アメリカでは政治家もツイッターをやっているんですか。 佐々木 一番有名なのは、オバマが当選したときの選挙キャンペーンです。オバマ本人が直接つぶやいていたかどうかは分からないですが、それによってみんなが「オバマは今日何を言っている」とか関心が広がりました。
田原 なんでツイッターは一つのつぶやきって、上限が140文字と少ないんですか。 佐々木 もともとは携帯のSMSを想定しているからですが、少ないことによるメリットも結構あるんですよ。 田原 そこを聞きたい。 佐々木 ブログを書こうとすると、結構気合いを入れて書かなきゃいけない。そうなると結構書くのが億劫になっちゃう。だけど140文字だと結構気楽に書ける。書くことに対するハードルがすごく下がるんです。 田原 そうか、本当のつぶやきでいいんだからね。5分でも10分でもあれば十分出来るから。 佐々木 そうなんです。だから政治家もやるようになったんです。これまで秘書にブログを書かせていた政治家も結構いるかもしれません。ブログを書くというのは結構大変です。そんなの政治本人はなかなか出来ない。でもツイッターだったら政治家本人が携帯電話からチョロッと出来るわけです。 田原 たしかに僕もブログをやっているけれど、ブログをやろうと思うと1時間近くかかる。 佐々木 かかりますよね。気合いを入れて。それに変なことを書いたら怒られるんじゃないかと構えちゃいますから。 田原 すぐ訂正すればいいんだし。 佐々木 そうです。ブログはへんなことを書くと、ものすごい粘着的に批判されるという不安があるんですけど、ツイッターにはそれがない。メリットはいくらでもあります。 田原 僕もツイッターを「やれやれ」とみんなに言われているんです。 佐々木 ぜひ、それで直接、政治家とやりあって下さいよ。 田原 分かりました。じゃあ今日からやりましょう。 ※この対談終了後に田原総一朗さんがツイッターを始めました。(アカウントnamatahara http://twitter.com/namatahara)
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