★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評10 > 506.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
読売 編集手帳を斬る2010/3/31
http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/506.html
投稿者 Ozeki 日時 2010 年 4 月 01 日 16:57:02: iUNYh/7cfiDSU
 

小関博公式ブログ
http://blog.mining.co.jp/Ozeki/?p=163
31日付編集手帳は、時効が成立した警察庁長官銃撃事件で、警視庁の公安部長が記者会見し、オウム真理教の組織的テロと断定したことに関して、否定的なコラムである。否定的なことは当然としてそれは良いのだが、読売の場合何時でも何処かピントがずれているのだ。

今回の警視庁の公安部長の会見は、真犯人を見つけられなくて時効が成立し、警察の面目が潰れ、信頼を損なったのはさぞかし悔しかったろうが、その悔しさは今後の捜査のあり方の中で信頼を回復して行かなくてはならない、と言っているようだが、問題はそんなところにあるわけでは全くない。

時効が成立し悔しかろうが悔しくなかろうが、真犯人を見つけられず時効が成立してしまったことの問題と、真犯人が見つからず証拠がなくて立件が出来ないにも関わらず、犯行行った組織としてオーム真理教を名指しして断定したことの問題は全く別問題のことである。

それを読売は真犯人が見つけらずに記者会見などしたところで、いかに悔しかろうと、それは“繰り言”に過ぎないと、問題の所在をわざとずらしてしまっている。

この問題は、「犬の遠吠え」の問題ではなくて、あくまでも法に則って証拠に基づいて裁かれるという罪刑法定主義の根本を犯した行為の問題なのである。

そしてまたこのようなコラムを平然と載せられること、またそれを少しも怪しまない読者が多数存在しているということ自体が余りにも異常なことだと思うのである。これでは証拠がなくても警察があやしいと思うだけで犯人は作られ、マスコミに断罪されるのは当然の結果になるだろう。

3月31日付 編集手帳
寺山修司に、“傷”を詠んだ若き日の歌がある。〈ラグビーの頬傷(ほおきず)は野で癒ゆるべし自由をすでに怖(お)じぬわれらに〉。ラグビーの頬傷に限るまい。薬を塗るでなく、包帯を巻くでなく、ひとりじっと、野で癒やすべき傷がある◆凶悪犯を逮捕できず、無念の時効を迎えた捜査機関がみずからの「威信」に負う傷もそうだろう。悔恨をかみしめ、教訓を汲(く)み取り、これからの捜査という荒野で癒やしていくしかない◆時効が成立した警察庁長官銃撃事件で、警視庁の公安部長が記者会見し、オウム真理教の組織的テロと断定した。それならば捕まえればいいものを、確証は得られなかったらしい◆犯人逮捕に至らなかった以上は、何を言っても“繰り言”であり、確証もなしに犯人を名指しした理由が分からない。「あと一歩まで追い詰めたのですね。長い間、ご苦労さまでした」というねぎらいの言葉で傷を癒やすつもりならば、甘えている。敵は憎まれ者、多少の常識外れも世間は許してくれる。そう考えたのならば怖い甘えである◆あの記者会見で、警察の威信が負った傷が癒えるとは思えない。化膿(かのう)するだろう。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2010年4月02日 16:52:43: uJsVf
読売の「編集手帳」は「偏執手帳」だな。
昔の「赤新聞」に戻れば!

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評10掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評10掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧