「報道機関の凋落」【担々麺餃子丸さんの日記】 tk

小沢一郎のギワクも
朝青龍のボーリョクも
なんとはなしに当事者のあいだでナットクしてしまい
マスコミも
それを見ていたひとびとも置いてけぼりになった感がある

「なんだよぉもっと悪口いおうぜ」みたいな食い足りなさが残っているのは否定のしようがない

しかし
「たぶん」ではあるが
これ以上悪口をいい続けることはムリである

なぜなら
小沢一郎についても
朝青龍についても
今後マスコミがネタを提供できなくなるからである

これまでの報道を冷静に見ていると
マスコミは明らかに「祭り」の状況にあった

ひとつの問題にカタがつくまえに
次の問題が出てくるという無限連鎖みたいな状況で「関係者」からネタが「提供」されていた

だから
マスコミは「関係者」のそばにいるだけで
ネタが尽きることはなかった

まるで
酒がどんどん出てくる瓶を手に入れたようなものだった

自分ではなにもしなくても
「提供されたネタ」をリライトすればよかった

「なんか面白いネタありませんか？」といっても
ネタが出てこないどころか
「関係者」はルスである

つまり「関係者」のほうは
もう「祭り」を続ける意味がなくなったワケである

黙っていても酒がわきでてくる瓶は
ただの瓶になってしまい
マスコミは口を開けて待っているひとびとに酒を振る舞うことを続けられない

かといって
マスコミは自分たちでネタを見つけることはできない

なにもしなくても酒がわきでてくる瓶を使うことに慣れてしまい
自腹でひとびとに酒を振る舞う能力も気力も失ってしまったからだ

マスコミは
今回の「祭り」の裏側で
「関係者」がもたらすネタを見極めたり検証したりせず
ただ瓶から出てきた液体を酒だと思い込んでひとびとに分け与えてきたが
果たしてそれが
本当に酒だったのか
それとも泥水だったのかという確認をいまだにしない

報道機関は
建て前や言葉だけではない「調査報道」に立ち返るべきだと思うが
これは望むべくもないような気がする
　

01. 2010年2月06日 01:59:28
実は現場というのは索漠としていて，そんなに興奮する要素は少なく，興奮しているのは記者だけなのではないかと感じることも多いです。
そういう記者の小さな嘘や思い込み，優越感が積み重なり，ネットの登場などで事実と報道の乖離が見破られてきているのではないでしょうか。

言わば演劇なんですよ。事件や現場という舞台があって，大衆はそこに観客として参加し，記者はその舞台装置の中で正義の味方のような役割で報道しなければならない意識がある。
だから，その演劇のシナリオにそぐわない話は報道しないのです。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20081009/316554/?ST=ittrend&P=2

02. 2010年2月06日 21:25:52
とても質の高い寓話となっています。ただ、タイトルが『権力と記者クラブ』では、芸が無さ過ぎますね。どなたか良いタイトルを付けて、教科書に載せましょう。

03. 2010年2月07日 02:08:33
世界の多元性を知らないマスコミ。知識人も同様。だから、ネタを狭い連中同士ででっちあげる。取材能力のないマスコミへ、お金が回らなくなれば、倒産、消滅。だが、マスコミを信じる人がまだまだ多い。新しいメディアが、クロスオーナーシップ禁止法案成立後、誕生することを望む。民主党政権が４年は続かなければならないが。

04. 2010年2月11日 15:13:53
みなさん、諸悪の根源は小泉純一郎だ！
あいつが首相になってから、日本は貧乏国家になってしまった。
小泉を国会に証人喚問しなければ、何時までたっても国策捜査は続くだろう。

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