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ハイチ震災で再び示された「災害時のツール」SNSの実力【シリコンバレー通信】・・SNS+ネットはマスメディアを超えるか? http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/343.html
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100121/1022308/ ハイチ震災で再び示された「災害時のツール」SNSの実力 ハイチ震災の犠牲者数は、すでにわかっているところで7万5000人以上。神戸大震災の死者が6434人だったが、ハイチのスケールはそれを超えるもので、痛ましさは想像を絶している。 SNSが「災害時のツール」として使い始められた最初は、2007年にバージニア工科大学のキャンパスで学生による銃襲撃が起こった時という。最近では、イラン総選挙の際に現地の生の情報を伝え、体制反対の運動を高めるために用いられるなど、社会事件、人災、自然災害など、SNSの使われ方はその状況と目的によってさまざまに発展してきた。 ハイチ震災では、何と言っても救済募金でSNSが活躍している。 たとえば、アメリカ赤十字は、震災直後から携帯電話のテキスト・メッセージによる募金活動を開始した。地震が起こったのは1月12日だが、その5日後にはあっと言う間に2000万ドル(約18億円)が集まったという。現在もテキスト・メッセージによる募金は、もちろん継続中だ。 ここで威力を発揮したのは、携帯電話のユーザーと通信キャリア、救済活動を行う赤十字のような組織を結ぶモバイル専門の募金促進アプリケーションである。アメリカ赤十字の場合は、モバイル・アコードという企業が開発したmGiveという仕組みを使っている。 手順は実に簡単だ。ユーザーは自分の携帯電話で「90999」番号宛に「HAITI」とメッセージを送るだけ。ユーザーの携帯通信料の来月分の請求書に、これで10ドルが加算される。その10ドルが、ハイチ震災救済援助金としてアメリカ赤十字に届けられたということだ。 何と言っても、ほんの数秒で募金ができ、しかも少額でも可能という使いやすさが、モバイル募金を盛り上げている理由だろう。こうしたモバイル募金のアプリケーションと組織のネットワークを開発している会社は何社かあるようだが、モバイル・アコード社の場合は、赤十字や国連財団、世界食糧プログラムなどの非営利組織(NPO)用以外にも、政治活動のキャンペーン用、企業のマーケティング用ツールなど、種々のアプリケーションを開発しているようで興味深い。 ハイチ震災に話を戻すと、こうした募金活動以外にもFacebookやTwitterも大いに活躍している。もちろんさまざまなメディア会社も利用しているが、やはり惹かれるのは、ハイチの現地から発信している個人や組織のサイトだ。 たとえば、ハイチ在住のプエルトリコ人でミュージシャン兼ホテル・マネージャー、リチャード・モースによるTwitterでは、「裏で叫び声が聞こえて、その後建物が倒壊する爆音がした」とか、「救援活動は困難を極めている。食糧を配っている人を見つけようとするのだが、毎度壁にぶち当たる」といったようなコメントが投稿されている。どこかの地域は危ないとか、略奪者が現金と引き換えに物品を売っているとか、そんなミクロな情報が入ってきて、非常にリアルである。 ハイチの人口980万人のうち、インターネットにアクセスのあるのは10%以下という。電気や通信事情もままならない現在では、投稿ができるのは自家発電装置を持っている人々など、限られたものだろう。 国境なき医師団のTwitterも、読んでいると目が離せなくなる。「手足を切断した患者たちへの心理サポートを開始した」とか、「医療品が足りなくて、治療に10〜12日の遅れが出ている」といったレポートがある。 こうした特に辺鄙な地域での災害時には、SNSのおかげで実に多面的に現地の様子が把握できるようになった。大手メディアによる報道も確かに頼りになるが、彼らが現地に派遣できる要員数は限られている。SNSがあることで、複数のニュースや投稿を組み合わせて、われわれはもっと大きな絵を把握することができるようになったわけだ。もちろん、そのためには、投稿の信憑性を見定め、それらを立体的に構築する力も要求されるのだが……。 信憑性と言えば、イラン選挙時と同様、偽物の募金サイトやニュース・サイトも林立しているようである。たとえば、ハイチ出身の有名なラッパー兼社会活動家、ワイクレフ・ジャンは自身の財団で募金を集めているが、その資金が使途不明だとしてやり玉に上げられている。 ことの真偽はまだ不明だが、今後はSNSで集めた募金がどこに使われているのか、そんなことをトラッキングする機能も必要になるだろう。 == 「信憑性と言えば、イラン選挙時と同様、偽物の・・」というあたりが分かってらっしゃるようです。 SNSで出てきた、現場の人のつぶやき、をネットワーカーが収集していけば、既存のマスメディアの、現場の人からのサラリーマン記者が取材して、それを編集部が取捨選択した情報、よりもよっぽど信憑性のある市民メディアに育っていく可能性がある。
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