まず、以下のふたつの文章を比較してください。(1)は、防衛大学校の完全保証・危機管理教育センター長の教授の解説、(2)は一民間会社の一般向け広報資料です。

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(1)『消防科学と情報』No.91(2008年冬)
http://www.isad.or.jp/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=IB17&ac2=91winter&ac3=5218&Page=hpd_view
防衛大学校安全保障・危機管理教育センター長
教授　太田文雄
1984年に米国オレゴン州でもカルト集団が近くのレストランのサラダ・バーにサルモネラ菌を混入し、751人が死亡するといった事案がありましたが、これもバイオ・テロであると判明したのは約1年後でした。さらに2001年に米国で発生した炭疽菌を手紙に入れる事件についても、9月19日に犯行が行われ、10月5日に最初の死亡者が出ましたが、これがバイオ・テロであると判明したのは10月中旬でした。

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(2)メルクマニュアル家庭版　感染症の起こるしくみ　188章　感染症の基礎知識
感染症が起こるしくみ
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec17/ch188/ch188c.html
万有製薬(Merc & Co. Inc. (USA)日本社)
炭疽菌以外に、テロ集団が米国で生物兵器を使用した唯一の例として、1984年にオレゴン州で起こったサルモネラ菌混入事件があります。これは、宗教カルト集団が選挙妨害目的でレストランのサラダバーにサルモネラ菌を混入させた事件で、751人が下痢症状を訴えましたが、死者は出ませんでした。

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大田文雄教授は、175人の中毒事件を「175人の中毒死」と取り違えていませんか。日本の国防の中核にあって、危機管理教育の責任者がこんな事実把握では、憂慮されます。単なる思い違いなのか、都市伝説に惑わされたか、いずれにしても事実把握に誤りがあります。こんな状態では、アメリカが嘘の情報に踊らされて(第2次)イラク戦争を引き起こしたと同じ過ちを日本も犯しかねません。

コメント
01. 2010年1月29日 16:37:38 ７５１人と１７５人もかなり違うと思いますが、本当はどちらですか？

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