04. 2010年1月03日 11:41:59 紅白への意見の一つとして述べる。福地NHK会長のような発言を聞くたびに心に隙間風が吹く。 いい曲の存在を知ること自体がとても大変なことだというのを踏まえたうえでの発言なのだろうか。毎日8時間CDを聞いたとしても、1年間で約3000枚だ。しかも、あらかた忘れてしまう。余程の音楽好きが何十人も集まったところで、一年間のストックから素晴らしい音楽を編成するのは殆ど不可能だ。 当然、平均年収1200万円の優秀なNHK職員が如何に頑張られたとしても無理だろう。なぜなら、そこで必要になるのは音楽に関する情熱と専門性であって、管理職能ではない。 もうひとつ言えることは、テレビへの出演は宣伝ということだ。基準は「売りたいかどうか」であって、素晴らしいかどうかではない。だから曲に点数を付け、大声で騒ぎ、『合戦』演出に長い時間を掛けても気にならない。一曲5分として50曲で4時間10分。実際にはフルコーラスは殆どないだろうから、番組のおそらく半分が無関係な音響で埋められているのではないか。そもそも、良い音楽を聴くために『合戦』が必要だろうか。その年の音楽から選ぶという縛りもおかしい。 私は、NHKに紅白を作るな、と言いたい訳ではない。 大抵の人は音楽にそれほど興味はない。内容に問題は無いだろう。紅白とは、多くの人々に見てもらうバラエティー・ショーなのだろうから。 しかし「いい曲はありますから」とは言わないでほしい。
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